今、この日本で生きていくうえで大事な事。
「免疫機能の向上」
理由の詳細は語らない。
あまりにも長くなるから。
牧石を過ぎた辺りで雪が舞ってきた。
刈り入れの終わった田畑の冬景色の中を淡く白く舞う。
津山で乗り換え。
二両編成の車窓に雪が激しく吹きつける。
中国勝山で降りバスに乗り換える。
山間の道を走り辿り着いた新庄村は、数十年振りの大雪に包まれひっそりと佇んでいた。
「森林セラピー」
森林浴に医学的エビデンスの裏づけを行った健康維持・増進、疾病の予防。
森の中を歩き五感<視覚 美しい色や形に癒される/聴覚 自然の音のヒーリング効果/触覚 木のチップや落ち葉の感触を楽しむ/味覚 澄んだ空気と自然の恵みを堪能/嗅覚 フィンドチップの癒される香り>を敏感に働かせて、森のパワーを全身に取り込むことでことで、心身のバランスを整える。
その効果は<ストレスホルモンの減少/唾液などに含まれるストレスホルモン、コルチゾールを低下させる><心理的効果/緊張、抑鬱、怒りで緊張している状態から活気、活力などの意欲、エネルギーを回復させる><リラックス効果/交感神経の活動を抑え、副交感神経の活動を活発にし、血圧や脈拍を下げ、リラックスさせる>。
そして<NK細胞の活性化/ヒトのNK活性が高まり、癌にたいする抵抗力など免疫機能の向上>。
新庄村はこの森林セラビーを、2005年に岡山県初、中四国で三例目の認定を受け、運営している。
村役場の前で森の案内人の方と待ち合わせ、大山隠岐国立公園毛無山へ向かう。
新雪の森に分け入る。
岡山県下最大級のブナ林や天然杉に覆われており、中でもブナの木は、県のレッドデータブックに載るほど希少なもの。
スノーシューを履き森を歩く。
足元に鳥の巣箱がある。
雪の無い季節の鳥の視点の高さから森を眺める。
絶え間なく降る雪が全ての音を吸う。
ノイズレスの世界。
白く美しく豊かな世界。
突如、木々の切れ間から青空が見えた。
光が差し込み雪を湛えた森が輝く。
日常生活で鬱積したものが霧散していく。
森を出て山を降り新庄村を離れ街に戻った。
また来月もあの森に行こうと思う。
[
フレーム]
新雪の森林セラピー from hisahisa1969 on Vimeo.