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2013年07月20日
【質問コーナー】なぜNGOを選んだのか
ミンガラーバー
今日は質問コーナーです。
回答遅くなりました。すみません。
いただいた質問はこちら!
__________________________
鈴木様、
お忙しいところ失礼いたします。
私は先日YOUTUBEで鈴木様の活躍を拝見させていただき、とても感銘を受けました。
私は現在大学院で開発学を専攻しています、Mと申します。
すみませんが、質問があります。
国連や開発コンサルタント、ゼネコンなど、多くの国際協力へのかかわり方がある中でどうしてNGOを選ばれたのですか。
進路について悩んでおり、よろしければ回答いただけましたら幸いです。
__________________________
NGOを選んだというか・・・
一言で言えば、「NGO以外の選択は無理だったから!」です(笑)。
本当は、最初は国連の組織で働きたいという想いを持っていました。
大学生のとき、アンジェリーナジョリーの映画「すべては愛のために」を見ました。
そのときの彼氏が、試写会のチケットもらったから〜とか言って誘ってくれた映画です。
あんまりヒットしなかった映画です。
(おそらく邦題が悪かった。英語タイトルは「ビヨンド ザ ボーダー」です。
アンジーが国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のスタッフで、難民支援をしている中でラブストーリーも少しあり、という話だったと思います。
この映画がきっかけで、アンジーはUNHCRと仕事をするようになったそうですよ。
映画の詳しいストーリーは、忘れてしまいましたが、アンジーがとても素敵で、UNHCRの仕事にとても憧れました!
いつかは国連の仕事をして、映画のアンジーみたいに働きたいなぁ!と思ったのです。
でも、国連で仕事をするには、ものすごく大変ですよね。
・英語やらフランス語やらができないとダメ
・大学院で修士以上
・現地経験2年以上
などと、いろいろな条件があります。
ということで、私は自分の進路を、一応こんな風に計画いていました。
1)大学卒業
↓
2)社会人経験をつむ
↓
3)NGOで現地経験を2年(もしくは協力隊など)
↓
4)イギリスの大学院で修士をとる、英語をペラペラに!
↓
5)国連就職
この時点で、ゼネコンとか開発コンサルタントとかは、あまり考えていませんでした。
よく知らなかったし、文系の私には国連と同じく、簡単に入れる職場ではなかったので。
ということで、1、2、3までは計画通りに進んでいたのです。
TPAでミャンマーに来ましたが、2〜3年たったら辞めて、イギリスに留学しようと最初は思っていました。
でも、けっきょくはミャンマーに根付いて生活していくことになり、国連で仕事をしたいとも思わなくなりました。
今の夫と出会ってしまいましたからね(笑)
それと、国連の仕事に全く魅力を感じなくなってしまったのです。
ミャンマーにも、UNHCRやUNDP、ユニセフ、UNODC、世銀など、いろいろな国連系団体が入っています。
特に、TPAはUNDPと活動地域や分野が被っているので噂をよく聞くのですが、現地の人からの評判はイマイチです。
スタッフがお金を中抜きして品質の悪い水タンクを作ったり、必要もない施設を作ってそのまま使われていなかったり、研修に参加した人にお金を渡して「援助慣れ」の状態を作りだしたり・・・。
もちろん、全て悪いことばかりではなく、ミャンマーのためになっていることもたくさんあるのですが、組織が大きすぎるせいなのか、うまく回っていないんだろうなぁと感じます。
プロジェクトマネージャーが、ジュネーブとかワシントンとか、ミャンマーから遠くのオフィスに座って仕事をしているというのも、変だよなぁと思います。
私個人は、大きな組織に属するよりも小さい組織に属するほうが力を発揮できるタイプなので、大きい組織である国連は向いていないと思うようになりました。
TPAのような小さなNGOでは、できることに限界はありますが、それでも「やらないよりは、やったほうが良い」の精神でちまちまと頑張っています。
それから、やっぱり上から目線というか、現地の人と同じ視点に立って仕事ができるのは、NGOだけなのかなぁ・・・とも思います。
ヤカイン州のマウンドーで、UNHCRは長いこと難民や国内避難民の支援活動をしています。
学生のとき、あるNGOのご厚意で、UNHCRのマウンドー事務所を見学する機会をいただきました。
そこで見たのは・・・素敵なバーカウンターとビリヤードの台!
まるで高級ホテルのような雰囲気です。
「ミャンマーの田舎にいたはずなのに、いったいここはどこなの!?」という感覚に陥りました。
もちろん、ミャンマーの田舎という慣れない環境の中で、大変なストレスを抱えながら仕事をしているので、リフレッシュが必要というのはわかります。
私だって、ミャンマーの村で暮らして水シャワーを浴びて暮らせと言われたら、かなりキツイです。
でも、バーカウンターについては、「なんか違うんじゃないの?」と思ってしまいました。
現地の人からは想像もつかないような豪華な生活をして、村の人やローカルスタッフと上手くやっていけるのか、同じ目線で話ができるのかな・・・?と。
なんか自分の中でも上手く消化できていないですが・・・。
そういう豪華なところで暮している人よりも、小さな家でも工夫しながら生活・仕事をしているNGOの駐在員のほうが、なんか良いなぁと思いました。
(国連否定みたいになってすみません。素晴らしい活動もされていると思いますが、私には合わなそうな組織だ、ということです。)
長くなりましたが、一番の理由は「小さい組織のほうが自分は向いている」と思うからです。
ゆくゆくは、NGOもやめて、ボランティア活動をしたいと思っています。
仕事でお金を稼いで、その中からいくらかを、自分が本当に支援したいと思うところに使う、というやり方に憧れます。
NGOも組織ですから、いろいろなしがらみなども出てきます。
そういうのから自由になって、給料もいらないから、好きなようにするわ♪というのが将来的にできるようになったら良いなぁ。
長くなりましたが、こんな感じです。
長いよ!!と思われた方、恐れ入りますが、クリックお願いします♪
↓ ↓ ↓
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今日は質問コーナーです。
回答遅くなりました。すみません。
いただいた質問はこちら!
__________________________
鈴木様、
お忙しいところ失礼いたします。
私は先日YOUTUBEで鈴木様の活躍を拝見させていただき、とても感銘を受けました。
私は現在大学院で開発学を専攻しています、Mと申します。
すみませんが、質問があります。
国連や開発コンサルタント、ゼネコンなど、多くの国際協力へのかかわり方がある中でどうしてNGOを選ばれたのですか。
進路について悩んでおり、よろしければ回答いただけましたら幸いです。
__________________________
NGOを選んだというか・・・
一言で言えば、「NGO以外の選択は無理だったから!」です(笑)。
本当は、最初は国連の組織で働きたいという想いを持っていました。
大学生のとき、アンジェリーナジョリーの映画「すべては愛のために」を見ました。
そのときの彼氏が、試写会のチケットもらったから〜とか言って誘ってくれた映画です。
あんまりヒットしなかった映画です。
(おそらく邦題が悪かった。英語タイトルは「ビヨンド ザ ボーダー」です。
アンジーが国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のスタッフで、難民支援をしている中でラブストーリーも少しあり、という話だったと思います。
この映画がきっかけで、アンジーはUNHCRと仕事をするようになったそうですよ。
映画の詳しいストーリーは、忘れてしまいましたが、アンジーがとても素敵で、UNHCRの仕事にとても憧れました!
いつかは国連の仕事をして、映画のアンジーみたいに働きたいなぁ!と思ったのです。
でも、国連で仕事をするには、ものすごく大変ですよね。
・英語やらフランス語やらができないとダメ
・大学院で修士以上
・現地経験2年以上
などと、いろいろな条件があります。
ということで、私は自分の進路を、一応こんな風に計画いていました。
1)大学卒業
↓
2)社会人経験をつむ
↓
3)NGOで現地経験を2年(もしくは協力隊など)
↓
4)イギリスの大学院で修士をとる、英語をペラペラに!
↓
5)国連就職
この時点で、ゼネコンとか開発コンサルタントとかは、あまり考えていませんでした。
よく知らなかったし、文系の私には国連と同じく、簡単に入れる職場ではなかったので。
ということで、1、2、3までは計画通りに進んでいたのです。
TPAでミャンマーに来ましたが、2〜3年たったら辞めて、イギリスに留学しようと最初は思っていました。
でも、けっきょくはミャンマーに根付いて生活していくことになり、国連で仕事をしたいとも思わなくなりました。
今の夫と出会ってしまいましたからね(笑)
それと、国連の仕事に全く魅力を感じなくなってしまったのです。
ミャンマーにも、UNHCRやUNDP、ユニセフ、UNODC、世銀など、いろいろな国連系団体が入っています。
特に、TPAはUNDPと活動地域や分野が被っているので噂をよく聞くのですが、現地の人からの評判はイマイチです。
スタッフがお金を中抜きして品質の悪い水タンクを作ったり、必要もない施設を作ってそのまま使われていなかったり、研修に参加した人にお金を渡して「援助慣れ」の状態を作りだしたり・・・。
もちろん、全て悪いことばかりではなく、ミャンマーのためになっていることもたくさんあるのですが、組織が大きすぎるせいなのか、うまく回っていないんだろうなぁと感じます。
プロジェクトマネージャーが、ジュネーブとかワシントンとか、ミャンマーから遠くのオフィスに座って仕事をしているというのも、変だよなぁと思います。
私個人は、大きな組織に属するよりも小さい組織に属するほうが力を発揮できるタイプなので、大きい組織である国連は向いていないと思うようになりました。
TPAのような小さなNGOでは、できることに限界はありますが、それでも「やらないよりは、やったほうが良い」の精神でちまちまと頑張っています。
それから、やっぱり上から目線というか、現地の人と同じ視点に立って仕事ができるのは、NGOだけなのかなぁ・・・とも思います。
ヤカイン州のマウンドーで、UNHCRは長いこと難民や国内避難民の支援活動をしています。
学生のとき、あるNGOのご厚意で、UNHCRのマウンドー事務所を見学する機会をいただきました。
そこで見たのは・・・素敵なバーカウンターとビリヤードの台!
まるで高級ホテルのような雰囲気です。
「ミャンマーの田舎にいたはずなのに、いったいここはどこなの!?」という感覚に陥りました。
もちろん、ミャンマーの田舎という慣れない環境の中で、大変なストレスを抱えながら仕事をしているので、リフレッシュが必要というのはわかります。
私だって、ミャンマーの村で暮らして水シャワーを浴びて暮らせと言われたら、かなりキツイです。
でも、バーカウンターについては、「なんか違うんじゃないの?」と思ってしまいました。
現地の人からは想像もつかないような豪華な生活をして、村の人やローカルスタッフと上手くやっていけるのか、同じ目線で話ができるのかな・・・?と。
なんか自分の中でも上手く消化できていないですが・・・。
そういう豪華なところで暮している人よりも、小さな家でも工夫しながら生活・仕事をしているNGOの駐在員のほうが、なんか良いなぁと思いました。
(国連否定みたいになってすみません。素晴らしい活動もされていると思いますが、私には合わなそうな組織だ、ということです。)
長くなりましたが、一番の理由は「小さい組織のほうが自分は向いている」と思うからです。
ゆくゆくは、NGOもやめて、ボランティア活動をしたいと思っています。
仕事でお金を稼いで、その中からいくらかを、自分が本当に支援したいと思うところに使う、というやり方に憧れます。
NGOも組織ですから、いろいろなしがらみなども出てきます。
そういうのから自由になって、給料もいらないから、好きなようにするわ♪というのが将来的にできるようになったら良いなぁ。
長くなりましたが、こんな感じです。
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