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「風をおこした男―田漢伝」東京公演記者会見 10月にも東京で初演

人民網日本語版 2018年09月07日11:15
主人公の田漢について語る主演の金世佳。

上海戯劇学院と中国国家話劇院、日本公益財団法人・世田谷文化財団、一般社団法人・対外文化交流協会の各機関は東京で5日、共同企画・制作した劇作家・田漢の生涯を描いた新劇「風をおこした男―田漢伝(原題:『狂飆』」)の合同記者会見を開いた。演出・監督を担当した田沁金、主人公を演じた金世佳、上海戯劇学院院長・黄昌勇の各氏が出席した。人民網が伝えた。

10月6日と7日の両日に東京の世田谷パブリックシアターで上演される「風をおこした男―田漢伝」は、斬新的なスタイルで日本の観客に披露される予定。

田沁金監督は、合同記者会見において、「この作品は新劇の一種ではあるが、撮影カメラを使うことで新劇と映画との融合を実現した。出演者の表情が拡大されることで、観客は新劇の魅力を存分に堪能できると同時に、映画の持つ醍醐味も味わうことができる」と話した。

劇では、主人公の田漢が、日本留学中に政治学を学ぶことを辞め、演劇活動の理想に向けて邁進する経緯に焦点が当てられている。当時の生活シーンをより精確に再現するため、劇中のセリフの4分の一が日本語となっており、日本人の観客も身近に感じられるようになっている。

主人公・田漢の演出について、田漢役の金世佳は、「激動の時代においても、田漢は人としての誠実さを貫いた。このことに、私は最も心を揺さぶられた。観客も同じような感動を抱き、この作品から強烈な『激動する民国の風』を感じると確信している」とコメントした。

「風をおこした男―田漢伝」は、日本上演に先駆け、上海と北京で上演され、大きな反響を集めた。この劇が人気を集めた原因について、上海戯劇学院の黄昌勇院長は、「この作品は、歴史的事件を題材としているが、歴史の決まりきった枠から飛び出し、思想・感性の両面において、前衛的な特性を備えており、伝統的な新劇スタイルを乗り越えた作品といえる。その上、舞台と現代科学技術を結び付けた表現スタイルが若い観衆にも受け入れられた。日本の若い観衆の共感や共鳴も、必ず得られると思う」と語った。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年9月7日


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