リハビリテーション部
理念
医師の指示のもとに、患者さんの機能回復・維持・増進に責任を持ち、患者さんが豊かな社会生活を送れるように最善のリハビリテーションを提供します。
あいさつ
当院は南薩地域の中核的医療機関として、循環器・呼吸器・消化器・外科疾患等の急性期を中心とした医療を提供しています。リハビリテーションは可及的早期から介入することにより合併症・機能障害の予防に取り組み、また早期の機能回復を図ることを目的としています 。
各患者さんの趣味を生かした活動も行っており、認知機能低下の予防や、活動量を保つことで体力を維持・改善していくリハビリテーションも楽しみながら行っています。
リハビリテーション技師長 當房 徹也
実施時間
〈理学療法〉
基本動作(寝返り・起き上がり)や運動機能(歩行・階段昇降等)の低下、呼吸状態や循環動態の悪化がある患者さんの介入を行い、早期の自宅退院を促しています。
〈作業療法〉
認知機能の低下・不安等のある方に対して、机上での活動(日記作成や記憶課題等)を実施し、認知・精神面の安定を促しています。また、上肢機能訓練や自宅生活を想定した日常生活動作訓練(食事・排泄・整容・更衣・入浴等)、手段的日常生活動作訓練(家事動作・金銭管理・服薬管理等)を行い、自宅復帰を支援しています。
職員数
理学療法士(PT) 3名
作業療法士(OT) 3名
リハビリテーション助手 1名
リハビリテーション室のご紹介
平行棒、歩行器や杖といった補助具も準備しており、それらを使用し歩行訓練を実施しています。
心大血管リハビリテーション実施時には、エルゴメーターやトレッドミルといった機器も使用し、モニター管理を行いながら訓練を行っています。
趣味活動・認知機能訓練用の机や道具もあり、かご作りや折り紙・塗り絵といった活動も実施しています。
施設基準
心大血管等リハビリテーション(心大血管等リハビリテーション料I)
急性心筋梗塞・狭心症・慢性心不全・うっ血性心不全などの心大血管疾患により、呼吸循環機能の低下及び日常生活能力の低下を来している患者さんに対して、エルゴメーターやトレッドミル等の機器も用いながらリハビリテーションを実施しています。自宅退院後の再発を予防するために多職種にて連携を行い、心不全手帳やパンフレットも活用しながら、運動方法・日常生活での注意点等をお伝えしています。
脳血管疾患等リハビリテーション(脳血管等リハビリテーション料II)
脳梗塞や脳出血といった脳血管障害により、高次脳機能障害(注意障害・記憶障害)、運動障害(麻痺・感覚障害)を来した患者さんに対し、機能の維持・向上、拘縮や褥瘡といった合併症予防を目的に介入を行っています。
廃用症候群リハビリテーション(廃用症候群リハビリテーション料II)
急性発症した様々な疾患を由来として、認知機能低下・身体機能の低下に至った患者さんの機能回復を促し、日常生活機能改善を目的としたリハビリテーションを実施しています。
運動器リハビリテーション(運動器リハビリテーション料I)
骨折や腰部脊柱管狭窄症といった整形外科疾患に伴い、関節可動域制限や筋力低下、疼痛を来した患者さんに対して、疼痛緩和・機能回復を目的にリハビリテーションを実施しています。電気治療やホットパックを用いた物理療法も実施しています。
呼吸器リハビリテーション(呼吸器リハビリテーション料I)
慢性閉塞性呼吸器疾患・肺炎・喘息・コロナ感染症に伴う呼吸機能障害を呈した患者さんに対して、排痰の促しや呼吸方法の指導を行っています。また、呼吸状態の悪化により在宅酸素が必要になった方についても、生活指導や機器の使用方法指導も含めて介入を行っています。
がん患者リハビリテーション(がん患者リハビリテーション料)
がん治療にあたり、手術・放射線治療・化学療法が行われる患者さんに対して、治療前後での介入を行い、筋力や体力等の運動機能の低下の予防・改善を図り、早期での日常生活復帰を促しています。また、終末期のがん患者さんに対して、本人やご家族の希望する生活を送ることができるように多職種で情報共有を行い、地域のサービス導入も踏まえた環境設置や必要な生活動作の確認・訓練を行い、安心して過ごすことができるようにサポートしています。その他、趣味活動を通して気分転換を促し、患者さんに少しでも笑顔が見られるように関わりを行っています。
令和5年度 疾患別リハビリテーションの割合(消炎鎮痛処置を除く)
