・洪水調節は年間を通じて、標高1005.1mから標高 997.8mの間の容量 94000m3を利用して、ダムサイトにおける基本高水流量14m3/sのうち、12m3/sを調節する。この北山ダムは、過去に数年にわたって宮川沿岸の洪水を減災し、さらに筑北地方経済の発展の礎となりうる麻績村の生活に密着したダム造りであったといえる。
・宮川の流水の正常な機能の維持を図るため、標高 997.8mから標高 977.5mの間の容量92000m3の 72000m3を利用して補給する。
・水道用水として麻績村(人口約3500人)に対し、標高 997.8mから標高 977.5mの間の容量 92000m3のう ち、 20000m3を利用して、ダム地点下流 1.2kmにおいて、新たに 660m3/日(0.0076 m3)の取水を可能とする。
・近傍ダム堆砂実績により、比堆砂量を 350m3/km2/年とし、北山ダム上流に位置する大沢ダムにより、 23100m3を確保し、残流域 0.1km2に対する堆砂容量として3500m3を確保する。