第2回ダムマニア展が開催される - ダム便覧

Tweet [ダム便覧] [Home]


《このごろ》
第2回ダムマニア展が開催される


最初のダムマニア展が開催されたのが2011年11月、あれから1年半余り、待望の第2回ダムマニア展が場所も同じ相模湖交流センターで、再び萩原雅紀さんの総合プロデュースで、7月9日(火)〜7月15日(祝月)に、多くのダム好きを集めて盛大に開催された。
主な内容は、展示とトークショー。1階のアートギャラリーでは10人の出展者が、写真、絵画、彫刻などを期間中常時展示。トークショーは3回あり、13〜15日に2階研修室で。


配られたパンフレット

13日(土)に行ってきたので、その様子を紹介する。
この日は、最初のトークショーのある日だった。
電車で行ったので、中央線の相模湖駅で降り、そこから徒歩。駅前にもダムマニア展のポスターが貼ってあった。


相模湖駅、朝でまだ人もまばら

駅前にもポスターが

程なく相模湖交流センターに着く。10時過ぎで、まだ客は少ない。おかげでゆっくりと写真が撮れた。すぐに1回のアートギャラリーへ。ここが展示会場だが、入口を入った左右には、本やダムグッズなどを売っている販売スペース。


相模湖交流センターに到着、神奈川県立の施設

入口

奥に展示会場のアートギャラリー

アートギャラリーの入口、昼頃にだいぶ客が集まる

午後6時前、トークショーが終わってみんなアートギャラリーへ

【グッズなどの販売】

アートギャラリーに入ると、左側では書籍類を中心に売っており、右側は様々なダムグッズを売っている。ダムグッズはほとんどマニアパレルのもの。グッズがかなり売れたようで、売り切れも出ていた。宮島さんの著書「ダムマニア」が置いてあったが、たまたま宮島さんが来ていて、売れた本にサインする光景も見られた。


左側は書籍類を並べて販売

その先には、展示が

右側はダムグッズの販売

「FNAWIP」とあるタオルやTシャツが人気のようだ、この字の読み方があるそうで、聞いたが忘れてしまった

かなり売れていた

価格表、値段は様々

【会場内撮影OK】

販売スペースを過ぎると展示スペースになるが、そこにさりげなくこんな表示が。写真撮影は自由で、さらに、その写真をネットに掲載してもいいとのこと。全員に同意を撮りましたから、と主催者は自信満々に言い切っていたが、個々の出展者に聞くと、多少のニュアンスの違いもあるようで、そのへんは難しいところだ。
それにしても、これは画期的なことだ。明確に表示してあるのもいいことだ。透明性、公開性を高めることは大事なことなので、今後ダムのイベントは、できる限りこうしてほしいと切に望む。

展示は、10人の出展者がいて、それぞれスペースを与えられて、そこにそれぞれが好きな展示をするという形式。自由なので、人により個性が出る。

【萃香さん】

萃香さんは、以前から夜ダム・雪ダムの写真でよく知られている。
今回のテーマは、期待通りに「夜のダム」。小さな額をそろえ、多数の夜ダム写真を展示。こんなに撮影可能なダムがあるのか、と再認識。ライトアップしているダムも多いんだ。
もう少し大きな額だったらよかったのにと思ったが、これだけの枚数だと経費が大変ということのようだ。

夜ダム写真が多数整然と並ぶ

【星野夕陽さん】

最近テレビにも出演している星野夕陽さん。テーマは、ダムを俯瞰で見る。上から見たダムの写真。工事中のダムも。
やはりテーマがテーマだけに、そんなに多数のダムというわけにはいかなかったのだろうと、勝手に推測。

上下互い違いに写真を展示

【萩原雅紀さん】

総合プロデュースの萩原雅紀さんも展示。下流直下正面からの縦型の写真をずらっと並べた。これがダムの顔と言うことのようだ。ずっと以前に、宮ヶ瀬ダムを真下から見上げてダムに目覚めたという萩原さんにとって、この時からのテーマだろう。1枚1枚を見ると、やはりすばらしい写真。その実物を紹介できないのが残念。


【琉さん】

中学3年生頃にダムに目覚めたという琉さん。
その後、高校生のダムマニアとしてよく知られる存在となったが、それも今ではだいぶ前のこと。

今回のテーマは、「DAM FUN」。「ダムは、とても楽しい。楽しい遊び場です。」と。
展示は、日本地図と訪れたダムの写真。楽しさが伝わる。

【吉川慎平[Damkichi(吉)]さん】

Damkichi(吉)さんの展示は、与えられた壁面の左右上下いっぱいを使って、写真やポスター、ダムグッズなどで構成する力作。ポスターはまるでプロが作ったようだった。Illustratorを使い、決め手はフォントだという。言われてみれば大きな文字がくっきり。

ダムグッズのコレクションも展示してあり、これはダム工事現場でもらった物などがきれいに整理されていて、かなりマニアック。

収集したダムグッズの前で

メインテーマは、非・越流型ダム

ダムのスタンプ帳

近寄ると、全国の多数のダムのスタンプが

【しょさん】

しょさんは四国在住のダム好き。四国では、現在、「四国堰堤ダム88箇所巡り」が行われており、完走を目指して挑戦する人が。

そしてついに、最近になって完走者が現れた。この7月27日には、早明浦ダムで完走者の表彰式があるという。完走者は、5名いるそうで、その一人が展示者のしょさん。
展示内容は当然「88箇所巡り」。

全般的な説明

完走の証拠のハンコ

【夜雀さん】

夜雀さんは3枚のポスターを展示。内容は、中空重力式ダム。ポスターをじっくり見ると、中空重力式ダムに関して、その全てを知ることができるのではないかと思われるほど、充実。見る物というより、読む物のようだ。


立ち止まって、じっと読む

やはり立ち止まって、じっと読む

詳細な説明がある

【夕顔さん】

夕顔さんのテーマは、「群馬の男前ダム」。
群馬県内のダムについて写真を多数展示。地域性を前面に出した展示。
説明には「男前っぷりを堪能してください」と。

群馬と言えばダムの老舗?。男前のダムも多数あるに違いない。もちろん、あの藤原ダムの写真もあります。

じっと見つめる

これは藤原ダム

【南保理沙子さん:ダムの日本画】

この2枚は、すごい、と思った
ダムの日本画を描く南保理沙子さんも最近はダム好きの間でもおなじみになった。確か、ダム好きに広く知られるようになったきっかけは、第1回のダムマニア展だったのではないだろうか。当時は美大の学生だったが、今は大学院へ。

そして作品も増えて、10を超えている。新作には、個人的なことだが感動を覚えた。どこかのダムで、買い上げて、展示してくれないだろうか。その価値は十分にあると思うのだが。
何ダムだかわかりますか

トークショー出演後、浴衣姿で解説

【椋本真理子さん:ダムの彫刻】

ダムの彫刻が展示されるというので、どんな物かとみる前から興味津々。何しろ、日本初ではないかと思われるし。作者の椋本真理子さんは、この春美大の大学院を卒業して、現在はフリーで制作に専念しているとのこと。
大変興味があったので、今回、椋本さんに簡単なインタビューをしたいとお願いしたところ、快く応じてくれ。いろいろ話を伺ったが、それは別にまとめる予定だ。ここでは、作品の写真のみで。


両方ともタイトルは「dam」

イメージを形にしたものなんだろうか?

【ダム研修中】

ダムのビデオを常時上映。次々と別のビデオが上映される。なぜか、「ダム研修中。」の張り紙。
椅子に座って見ていると、なかなかいい。貴重なもののようだし。こんなに一挙に見られることはないのではないか。ただし、時間はかかる。


【トークショー】

トークショーは3回。

2階研修室 各回とも15時スタート
13日(土)出演者:南保理沙子、井上よしひさ、
椋本真理子、萩原雅紀
14日(日)出演者:琉、星野夕陽
15日(月)出演者:夕顔、めぐぞう、萩原雅紀

行ったのは13日。トークショーは各回とも千円の入場券が必要だが、この日は1時間ほど前に売り切れるほどの盛況。スタートの前には、会場の入口に列をなす。トークショー自体は見なかったので、始まる前の様子を多少。


入口、まだ入場前

入場開始とともにどっと観客が

(2013年7月19日、Jny)
ご意見、ご感想などがございましたら、 までお願いします。


[ダム便覧] [Home]

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /