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僕が始めてサヴォワ邸を訪れたのは、学生のみんなと同じぐらいの年齢の時でした。当時の僕は、とにかくコルビジェの建築が好きで、鼻息を荒くしてサヴォア邸の中を歩きまわったことを思い出します。あれから17年、コルビジェ熱は冷めたけど、再びこの場所に戻ってくると当時のことを色々と思い出します。このことから、旅行というものは、何か目新しいものを見て経験するものであるのと同時に、その時の「自分」を日常から切り離された場所に置いて来るもののように思えてきます。きっと学生のみんなも、今回の研修で「今の自分」を旅のどこかで置いてきたことでしょう。どこに何を置いてきたかは、後にならないと解らないですけどね。(担当:木下)