蒲田 八王子 建築士・デザイナーを目指す人のための資格・就職・学生作品ブログ 建築設計科blog
吊橋のはなし(1)
2007年07月22日 吊橋のはなし(1)
96db4e24.JPG今日は、レインボーブリッジの話をします。写真は、お台場側のアンカレイジの上からレインボーブリッジの主塔を見上げています。塔のてっぺんに向かって伸びているのが吊橋のケーブルです。吊橋は、2本の塔の間にケーブルを渡して桁を吊り下げ、道路や鉄道を対岸に渡す構造物です。両端にケーブルを留めておくためのアンカレイジという巨大なコンクリートの重しを置きます。自分の重さ(動かないことから、これを死荷重といいます)や自動車・ゆりかもめの重さ(移動するので、活荷重といいます)は、まずケーブルが支え、ケーブルを支える主塔、主塔基礎から基礎を支持する地盤へと、伝わっていきます。吊橋は、ケーブルあっての構造物といえます。さて、ケーブルは直径5mmの素線を127本束ねたストランドを、127本束ねて出来ています。約80cmの太さがあります。手すりが設けてあるのは、ケーブルの上を歩いて点検できるようになっているからです。レインボーブリッジの長さは798m。2本のケーブルの長さは約1.9kmになり、管理している首都高速道路の職員の方が、年に2回点検しているそうです。安全帯をかけながら、主塔に近づくにつれて急勾配になるケーブルの上を歩くのは大変でしょう。アンカレイジの近くでも結構急です。歩いてみたいと思いますか?吊橋は、ケーブルのほかに、主塔の中や桁下も点検できるようになっています。橋を造るだけでなく、造った後の保守・点検の仕事も、橋を長く使うためには必要なのです。(担当:内田)
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