2016年09月12日
かりゆしとアロハ
ハワイのアロハシャツが好きで、古着屋をまわって買い集めています。沖縄に来て、かりゆしウェアと出会いました。その素敵なデザインに惹かれましたが、古着のアロハと較べれば割高。今回沖縄に来るまで、かりゆしは1着しかもっていませんでした。
かりゆしは、夏の沖縄の正装として定着しています。県が普及を推進してきたという経緯もあり、公官庁職員のほとんどは、かりゆしを着用しています。銀行をはじめとする民間企業でもかりゆしです。祝宴用や喪服用もあるそうです。
沖縄の職場に、かりゆしの代わりにアロハで出勤することは許されるのでしょうか。焦点となるのは、かりゆしとアロハを分類する境界線がどこにあるのか、という点です。出勤前に「このアロハは、かりゆしに見えないだろうか」と悩む日々がつづいています。
県のホームページには、かりゆしの定義として「沖縄県産であること」と「沖縄らしいデザインであること」の2点が挙げられています。かりゆしとアロハの判断基準として視覚的に機能するのは、2点目の「沖縄らしいデザイン」となります。
色彩のトーンや柄のプリントでは一般的に、かりゆしの方がアロハより比較的落ち着いていると言えるでしょう。基調色には、男性用では白やベージュ、紺、グレイ、淡いピンクや黄緑が多く使われています。柄には基調色と同系色か、白や黒が多く用いられます。かりゆしの柄としてもっとも多く選ばれているのが植物です。特に葉の意匠を多く見かけます。ポピュラーなハイビスカスの花のデザインであっても、シルエットとして描かれていることがほとんどです。
ですが先日、郊外のスーパーで、裾にぐるりと城(グスク)の石垣、その上でシーサーが踊り、寒緋桜が咲き乱れるというデザインのかりゆしを見つけ、購入しました。沖縄らしいのですが、地味とはとても言い難く、スカジャンのデザインにも通じるところがあります。このデザインより派手なアロハは、なかなか見つけられないでしょう。
これから徐々に、かりゆしのコレクションを増やしていこうと思います。かりゆしでの出勤は、沖縄の職場が持つ魅力のひとつです。
知的情報サービスセンター 平田
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