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宇野コラム Uno column

宇野良治による宇野コラム Office Uno Column Yoshiharu Uno, MD, PhD 日本低フォドマップ食推進会会長 日本低フォドマップ食推進会会長。 書籍『過敏性腸症候群の低フォドマップ食 FODMAP』 英語書籍「LOW FODMAP DIET IN JAPAN」: 特許庁より「低フォドマップ食」の商標を取得。


低フォドマップ食学会
会長 宇野良治、医師、医学博士





低フォドマップ食学会は、

素敵なエンブレムが出来あがり、

現在、商標の申請を依頼しているところです。

その後、エンブレムの入った会員証を発行する予定です。

同時に、学会のHPも準備中です。




さて、低フォドマップ食の前に、

試して頂きたいことがあります。


便秘で痛みがあるのがIBSの便秘型であり、

便秘で痛みがないのは、機能性便秘です。

痛みがあるかないかに関しては、

短鎖脂肪酸の発生量によるPHが関与していると思われます。

つまり、酸性の影響で痛みのセンサーが活性化するのです。

まあ、痛みがあっても、なくとも、便秘は便秘です。


毎日少しは便が出るけれど、ガスが出なくてお腹が張っているのは、


機能性腹部膨満症で、日本ではガス型IBSといっている医者もいます。


これら、全て、腸の壁の筋肉の平滑筋の動きが悪いのが原因です。


高フォドマップ食でガスが増えれば、ガスが溜まり、

食物繊維が多すぎると便が詰まります。



筋肉が収縮しないので、腸が伸びて広がるために、


便やガスが肛門まで運ばれにくいのです。



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そして、日本人女性の場合、その原因として、高カルシウム血症が考えられます。




というのは、米国のデータではカルシウムサプリとビタミンDが腸の平滑筋の収縮を弱め、


便秘になることは常識です。


では、日本ではどうでしょうか?


サプリだけでなく、やたらとカルシウムが添加された乳製品が多いじゃないですか。


自然の食品のカルシウムは大丈夫と言われていますが、


自然の食品にカルシウムを添加していると、イコール、サプリと同じでしょう。


ですから、カルシウムを補強している乳製品ではなく、


自然の乳製品だけにしてください。


(もちろん、低フォドマップ食では乳糖はだめですが・・・)


便秘で下剤を飲む前に、


便秘で便秘外来に行く前に、


過剰なカルシウムやビタミンDをやめてみましょう。


カルシウムが便秘の原因であれば、3カ月以内に症状が改善するでしょう。


腹痛を伴う便秘では、カルシウムサプリとビタミンDの制限と、


低フォドマップ食の両方を行う必要があります。


よろしく、お願いします。





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