iPhoneがケータイのあり方を変えたように、iPadはモバイルコンピューティングやeラーニングのあり方に革命を起こすことでしょう。
英大手メディア「ピアソン」、iPadを活用して電子書籍や教育分野で新しいサービスのリリースを予定しているようです。iPadで、どのような電子書籍や絵本ができるのか興味深いデモが公開されていますので、紹介します。
Amazonの電子書籍リーダーのキンドル(Kindle)では、絶対実現することのできなかった新しいタイプの電子書籍、eラーニングの登場は、すぐそこまで来ています。
[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/jdExukJVUGI&hl=ja_JP&fs=1&]
私たちのeラーニングシステムSmartBrainも、iPadへの対応は完了しています。デモの様子を収録して、皆様に近日、公開したいと思います。
電子書籍、eブックについて調べたことを、パワーポイントにまとめましたので公開します。電子書籍(リーダー(ハード、ソフト)、電子書籍フォーマット、電子書籍販売サイト、電子書籍のメリット、デメリット、今後のビジネスについて、まとめてあります。
2月12日に、はこだて未来大学の鈴木先生の招聘で、専門ではないでのですが、電子書籍、eブックの最新動向について、お話をする機会をいただきました。公立はこだて未来大学の学生の皆さん、印刷会社の方、出版社の方の前でお話をさせていただきました。
専門ではないこと、短時間で資料をまとめたので、不確かな部分もあるとおもいますが、何かの参考になれば幸いです。
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▲さんかくGoogle Docsで公開
今回は、ePub形式の電子書籍ファイルをFirefoxで読む方法をご紹介したいと思います。
ePub形式の電子書籍を閲覧するための方法は、このブログでもいくつかご紹介している通り(Flash版eブックリーダー:LovelyReaderの紹介)いくつかありますが、今回はインターネットブラウザであるFirefoxで閲覧する方法をご紹介します。
EPUBReader
EPUBReaderというFirefoxアドオンをインストールすることで、Firefox上でePub形式の電子書籍ファイルを閲覧することが出来るようになります。
アドオンはこちらのURLから行って下さい。(https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/45281)
EPUBReaderというアドオンをインストールすることで、Firefox上で閲覧可能になります
インストールが完了すると、次の画面が表示されます。
インストール完了です
読みたいePubファイルを、Firefoxにドラッグ&ドロップすると中身が表示されます。
日本語のePub電子書籍ファイルも表示されます
今回は横浜工文社様が提供しているePubサンプルファイルを使用させていただきました。
電子書籍リーダーで色々なものがでていますが、Flash版のインターフェイスで、軽快に動作してよさそうなものがありましたので、紹介いたします。
電子書籍(eブック)として標準形式の位置を占めつつつあるePub形式対応のリーダーです。LovelyReader(http://www.lovelyreader.com/)というサイトで、Web上で利用するだけではなく、ダウンロードしてAIRアプリとしても利用できます。
専用のアプリケーションで利用するよりも、Webブラウザ内で電子ブックを読むことも、今後増えてくると思われます。まだ、スタンダードが決まっておらず、各社競争をしている状態ですが、Flash版のリーダーは有望ではないでしょうか。
電子書籍のニュースがネット上で連日話題になっています。その中で、ePubという各社が採用したファイル形式をeラーニングシステムでも活用する方法を考えています。
このePub形式で、Googleが100万冊を超える書籍をネット上で公開しているし、アップル社もSONY社も、こePub形式を採用している。よく調べみると、ePub形式といっても、HTML+CSSをZIPで圧縮したものにすぎない。SCORM形式のeラーニングのコンテンツを、ZIP圧縮して配布するのと酷似しているのです。
電子書籍とeラーニングは、非常に相性がいいのではないかとおもって、色々調べてみたけれど、仕組みがわかってしまえば、eラーニングシステム SmartBrain(http://smartbr ain.info/)に、ePub形式の電子書籍を取り込んで、教材として利用できるようにすることは技術的に、ハードルが低いようです。
ただし、日本語の書籍が流通していない中で、標準形式として定着しそうという理由だけで対応させても仕方がない。eラーニングシステム SmartBrainは、コンテンツを販売する機能を標準で持っています。電子書籍と、eラーニングコンテンツを組み合わせて販売するプラットフォームとしても利用できます。
出版社がもつ豊富なコンテンツを、そのままeBook化するのではなく、学習効果、ユーザビリティなどを総合的に考え、新しい学びの形について、研究開発していきたいと考えています。
ePub形式の電子書籍を、SCORMコンテンツと同様に取り扱うことができることで、eラーニングのシステム(LMS、LCMS)に何か新しい価値の創造ができないだろうか。学習経験、学習環境が、どのように変化するかを、すこしづつ実験を開始していきたい。
また、このような新しい試みについて、一緒に実験に参加してくださる大学や出版社、コンテンツホルダーのみなさんとご一緒させていただき、研究開発を加速させていきたいと思っています。
アップルが、iPadでePub形式は、SonyとGoogleもePub形式を採用。Sonyの電子ブック販売サイト、電子ブックリーダー(PC用)について、ダウンロードをして利用するまでの手順を紹介します。
電子ブックリーダーで市場の4割を持つと言われるソニーですが、ePub形式を選択しています。同じくePub形式を選択しているGoogle booksの100万冊を超える言われる著作権の切れた書籍を利用することができるのが、Sonyの電子書籍リーダーの強み、ePub形式のもっとも大きなアドバンテージではないでしょうか。
ソニーの電子ブックリーダーは、日本国内では流通していないので、PC用のReader Library Software(http://ebookstore.sony.com/download/)をダウンロードして、アカウントの取得や、実際に、Google Booksをダウンロードして閲覧するまでの流れを確認します。
Reader Library Softwareは、残念ながら、Windows版と、Mac版しかなく、私自身がもっとも電子ブックを読むときに利用するiPhoneに対応していないのが残念ところです。
Reader Library Software のダウンロード画面。Windows版とMac版がある。Windows版は、22MBと結構大きな容量。
有料の書籍、新聞以外に、無料で閲覧できるGoogle booksに接続可能。有料版、無料版(Google Books)を利用するにも、最初にアカウントを取得する。
書籍購入画面にも進めるが、実際には、アメリカ合衆国内かカナダで発行されたクレジットカードがないと、購入することができない。(ユーザー登録時の住所もアメリカとカナダしか選択できない。)
ユーザー登録画面。必要最低限のことのみを入力する。クレジットカードなどの登録は不要。
100万冊以上の無料書籍の中から選択が可能。カテゴリーごとに分かれているし、無料なので、タイトルに興味があるものは、どんどんクリックしていくだけで、簡単にダウンロードが進む。
ビジネスのカテゴリーは、まだ、14冊しかなく、かなり寂しい状況。
ダウンロードが終わった本は、サムネイルか一覧で表示することができる。
書籍を開いた状態。文字サイズ変更、メモなど、必要な機能は一式備わっている。
iPadが採用したePub形式の電子書籍は、Adobe Digital Editionsというリーダーを利用しても、閲覧することができるようです。現在のバージョンは、、Digital Editions 1.7.1です。
文字、写真だけではなく、音声、動画も閲覧することができる優れものです。特徴を下記にまとめてみました。
- ダウンロード先:http://www.adobe.com/products/digitaleditions/
- 無料
- 日本語に対応済である。
- PDFファイルおよび.epub(電子書籍フォアーマット)ファイルを閲覧することができる。
- 音声や動画などのリッチコンテンツも表示できる。
- Digital Editionsは、DRMがかけられたファイルの閲覧に対応
- 無償公開されているサンプルライブラリー(http://www.adobe.com/products/digitaleditions/library/)から電子書籍をダウンロードすることができる。
- デジタルテキストファイルを保管、分類、閲覧し、注釈を付けることができる。
- ID認証による著作権管理技術「Adobe Digital Editions Protection Technology(ADEPT)」と連携。「
- Adobe Content Server」のDRMシステムにも対応。
- 英語以外に、日本語、フランス語、ドイツ語、韓国語、中国語版をリリース。
所有うしているファイル、電子書籍は、サムネイル(表紙が表示)され、探しやすい工夫がされている。タイトルの一覧表示と切り替えて利用することができる。
ePub形式のものは、文字サイズを変えて閲覧することができる。
電子ブックリーダーや、iPadなど電子ブックリーダーが注目を浴びていますが、日本のケータイではどのような潮流がおきているのか調べてみました。
株式会社ACCESSが、、外のEPUB準拠の電子書籍コンテンツを携帯端末の画面上で閲覧できる試験サイト「世界の図書館から」(http://lib.bookers-deliver.bz/)を開設したようです。ACCESS社は、4月末までの約3ヶ月間試験的に運用し、試験期間中は閲覧環境を無償とのことです。
そ携帯端末のユーザは、インターネットを介して「世界の図書館から」にアクセスして好みの作品を選択するだけで、海外の名著(英語)を個人の携帯端末の画面上で閲覧することができるようです。
電子ブックは、Sony、Google、AppleともePub形式を選択しシェアを拡大していますが、ケイタイ電話で、ePub形式の電子書籍がサーバ側で自動変換され、Webブラウザで読むことができれば、便利であることは間違いありません。
ACCESS社は、世界で最も歴史のある電子書籍ライブラリであるプロジェクト・グーテンベルクがインターネット上で公開している主に 著作権切れの海外の名著などの電子書籍コンテンツ、約3万作品のうち、スタート時はわずか約100作品をのみのようです。取り扱い作品の増加や、英語以外の電子ブックもケータイ電話で閲覧できるようになることが望まれます。
ACCESS社は、これまでケータイ電話向けに下記のような電子ブックのビューアーやソリューションを提供しているようですが、今後は国際標準規格のePubにも対応させていくようです。
参考
ACCESS、携帯向け電子書籍市場に参入――制作ツールとビューワを開発
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0902/26/news108.html
「NetFront Book Viewer v2.0」
小説やコミックの快適な閲覧環境を提供する電子書籍ビューア、
「NetFront® Book Builder」
書籍データを容易に電子コンテンツ化するオーサリングツール。
「ケータイ書店Booker’s」
電子書籍を販売するといった携帯端末向けのソリューション。
「NetFront® Book Builder EPUB edition v1.0 」
電子書籍端末向けのEPUB規格準拠の電子書籍ビューア。
(参考)Project Gutenberg。
著者の死後一定の期間が経ち、(米国著作権法下で)著作権の切れた名著などの作品を電子コンテンツ化して、インターネット上で公開するプロジェクト。1971年に創始され、最も歴史ある電子ライブラリ。
「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)という書籍を読み始めました。
「最近はタイトルだけ」がおもしろく、内容が薄い本が多く、さっと一読して終わりにすることが多いのですが、この本は、どうやら違う。ペンを持ち、余白に色々書きながら、読み進めだしました。読書メモをかねて、Blogにまとめておきます。
企業にとて、人材育成は、死活問題です。きちんと、どのように人材育成をするのか、フレームワーク(概念)を持っておくことは重要です。会社を引っ張っていく幹部社員と、人材育成について共通の概念を持つために、ちょうど良い書籍ではないでしょうか。
書き込み、メモがいっぱいですが、第1章、第2章分の抜粋です。Twitterに順次、抜粋を書いていくことにします。
(p27)生存競争から降りることを選択するスローライフ・ブームは、深刻な「貧困」とう厳しい現実が終着駅です。
(P35)企業理念は、その企業に集う人間の価値観の最大公約数
(P36)企業における人材育成の目的は企業理念の浸透にこそある。
(p47)学習拒否者に共通して見られる特徴は、目の前にある問題の原因が常に自分以外の他人にあると考えることのように思われます。
(P49)落合博満選手や、イチロー選手、小久保選手、田口選手の超一流バッターをSDA手田高畠導広氏の講演の内容が紹介されています。
「伸びる人材の共通点」
- 素直であること
- 好奇心旺盛であること
- 忍耐力があり、あきらめないこと
- 準備を怠らないこと
- 几帳面であること
- 気配りができること
- 夢を持ち、目標を高く設定できること。
(P55)ハイパフォーマーは共通してメール等へのレスポンスが早いという特徴を指摘
(p59)Aクラスの人材は、Aクラスの人材を連れてくるが、Bクラスの人材は、Cクラスの人材を連れてくる。
Kindleで購入した書籍は、世界中どこにいても、携帯電話網を通して自動的にダウンロードされる。Kindleが成功した最大の理由の1つが、ネットワーク接続にあるのは間違いない。しかし、ネットワーク接続のコストの影響で、米国外で書籍を購入すると、値段が高くなってしまう。買い切りの本であれば、1冊あたり2ドル程度の負担だが、日刊の新聞を日本で購読すると、本国と比べて2倍以上の値段になってしまう。また米国外では、雑誌や新聞の画像が省略されてしまうのも魅力を半減させる原因になっている。
Kindleの日本語対応が待ち望まれているが、それと同時に、日本の携帯電話キャリアと提携して通信費の負担の削減と、画像などの入った完全版の配信を始めてもらいたいものだ。