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オモシロ体験 !
行ってみた、やってみた

イベント、体験レポート、おすすめコンテンツなどを掲載

自然の美味しさを実感できる手作り教室

2018年10月11日

      手作りハム・ソーセージ工房 ばあく【五條市】

      体験の魅力を紹介

      葛城山麓で体験する絶品「ばあく豚」

      御所から五條にかけて葛城山麓を南北に走る県道30号線は、美しい自然を楽しみながら地産地消のグルメなどが味わえる観光エリアとして人気を集めています。その街道のちょうど中間あたり、県道から少し入ったところに建つログハウスが、今回ご紹介する「ばあく」のレストラン。ここでは、自家農場で飼育する「ばあく豚」を使用したソーセージ作りや豚まん作りが体験できます。すぐそばには販売用のソーセージやハムを加工する工房があり、燻煙の香ばしい匂いが食欲をそそります。

      お母さんたちにも「気軽に楽しめる」と大好評

      今回、見晴らしの良い坂道を登ってレストランに到着したのは、桜井市立桜井小学校PTAの皆さん。ばあくの「豚まん作り体験」に参加するため、桜井市からバスでやって来られました。PTAの年間行事の1つとして、昨年に引き続きこの手作り教室に参加。前回はソーセージ作りだったため、今年は豚まん作りになったそうです。昨年のソーセージ作りにも参加されたお母さんの話では「機械を使って腸に肉を詰めていく工程が難しかった。でも、豚まんならギョウザを作る要領でできるので簡単そう」と余裕の表情も。19名の参加者が4つのグループに分かれ、豚まん作りが始まりました。
      まずは、中に詰める餡作りから。用意された材料を丁寧にこね、1個分の分量ずつに計り分けて手で丸めていきます。次は重要な皮作り。生地を棍棒で少しずつ薄く伸ばし、先ほどの餡を詰めてゆっくりと包んだら、手作り豚まんの完成です。手作りらしく、形がやや不揃いなところもご愛嬌。蒸しあがった豚まんは、その後のランチタイムの食卓に登場。出来映えもさることながら、自然の美味しさがいっぱい詰まった豚まんをじっくりと味わっていました。

      笑顔いっぱい!体験風景写真館

      【体験した場所】ばあく(ファーマーズレストラン)
      【体験した人々】桜井市立桜井小学校PTAの皆さん

      ばあくは金剛山の中腹にあり水もきれい

      皆で作ると自然に笑顔が

      ポイントはお店の方が教えてくれます

      おいしくなぁれと生地をこねます

      ばあく自慢のお肉を量って餡作り

      おいしそうな餡の完成です

      おしゃべりを弾ませて餡を包みます

      上手にできました!

      関係者の皆さんに聞きました

      「ばあく」について教えてください。

      顔なじみのお母さん仲間たち17名が集まって「ばあく」が誕生しました。1983年です。両親の農業を引き継ぎ、米作りで出る米糠などを餌にして養豚業を本格的に始めたのがもともとのきっかけでしたが、当初は養豚に対する知識や技術はほとんどなかったので、しばらくは研究の毎日でした。ちょうど、アレルギーを持つ息子のために無添加食材に関心を持ち始めていたこともあって、「安心して食べさせてあげられる食材を作りたい」と考えるようになり、添加物を一切使用しないハムやソーセージを作るようになったのです。
      「ばあく」という名前の由来は黒豚のバークシャーから。子どもの頃に食べた豚の美味しさが忘れられず、そんな豚を自分たちの手で育てたいという想いから「ばあく」と名付けました。豚の味を決めるのは餌ですが、私たちはその餌も独自の配合を長い研究の末に見出しました。また、豚の糞尿のほとんどを水田や柿山に返すなど、循環型農業を目指して取り組んでいます。

      お話を伺った泉澤ちゑ子さん

      商品づくりにおけるこだわりは?

      エサに添加物を一切使用しないで豚を育て、安全で美味しい豚肉や加工品を子どもたちに食べさせてあげたい、という想いを貫くことです。
      例えば、ハムやベーコンとして加工する肉は、ニンジン、タマネギ、セロリの3種類の野菜をベースにした液に2週間漬け込んで熟成させています。もちろん野菜は自家製で、どうしても足りない場合のみ地元の畑でとれたものを使っています。漬け込み液の作り方も試行錯誤を重ねました。また、燻煙に対する知識もなかったので、どんな材料で燻煙すれば良いか、材料の研究を繰り返しました。その結果、山桜が最適であると分かり、裏山に山桜を植え、その山桜を伐採して燻煙に使っています。このように豚だけでなく、加工に使うもの全てにこだわっています。
      現在、力を入れて取り組んでいるのが「豚まるごとシェア」。豚一頭の肉を全て使い切るために、一頭分を協同で購入していただくオーナーシステムです。こうした新しい取り組みにも、多くの方に関心を持っていただけると嬉しいですね。

      一本一本丁寧に山桜で燻煙。香りづけと殺菌・防腐に

      手作り教室を始めた理由はなんですか?

      私たちの作った美味しい豚をたくさんの人に知ってもらいたい、味わってもらいたい、というのが一番の理由です。食べてもらえば、その良さが絶対に伝わる。そして、クチコミのお客様が増えれば、より多くの方に喜んでいただける。そのきっかけの一つとして始めたのが手作り教室です。ソーセージ作り、豚まん作り、そしてピザ釜を使った本格的なピザ作りも体験できます。
      今日来られた桜井小学校PTAの皆さんのように、毎年、参加してくださる方も増えました。完全予約制なので個人では難しいかも知れませんが、最近では外国人の方からのお申込みもあり、これからは海外も視野に入れた体験イベントとして、地元の皆さんと協力しながら、情報発信にも力を入れていきたいと思っています。

      自家製ピザ釜で本格ピザ作りも体験できます

      関連情報

      持ち山の木を使って建てたレストラン

      自然の風が心地よいウッドデッキ

      お土産のソーセージなども店内で販売

      周辺の古民家での農村体験も相談できます

      体験ついでの散策に絶景ポイントへ

      歴史を感じる金剛山への登山道

      主催者手作りハム・ソーセージ工房 ばあく
      場所〒637-0019 五條市小和町719
      実施時期水曜・日曜休み(*要予約)
      定員10人〜 *完全予約制
      料金豚まんコース 1,620円(1人)
      その他のメニューソーセージコース、ピッツァコース(料金はそれぞれ異なります)
      お問い合わせ先TEL:0747-25-0701
      E-mail:baaku@leaf.ocn.ne.jp
      アクセス自動車/県道30号線(通称:山麓線)を五條市に入り看板を目印に西へ5分
      (注記)記事の内容は取材時のものです。[取材日]平成30年9月13日

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