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障害者福祉

—東京都葛飾区・社会福祉法人永春会 福祉型障害児入所施設アレーズ秋桜—

聴覚障害児の生活と将来的な自立をサポート

東京都葛飾区の福祉型障害児入所施設「アレーズ秋桜」は、聴覚障害児の生活と将来的な自立に向けた支援を行っています。施設概要や実践する取り組みについて取材しました。

さんかく 施設の外観

地域ニーズに応えた福祉事業を展開


千葉県松戸市にある社会福祉法人永春会は、平成17年の設立以来、「秋桜にかかわるすべての人に笑顔を...」という法人理念のもと、地域に根ざした高齢者福祉・障害福祉・保育サービスを提供してきた。
法人施設は、特別養護老人ホームをはじめ、認可保育所や就労継続支援B型事業所、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター2カ所を運営。さらに、グループ法人の株式会社では、複数のサービス付き高齢者向け住宅、住宅型有料老人ホーム、小規模保育事業、放課後等デイサービスのほか、通所介護、訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護などの在宅サービスを展開し、あらゆる世代の人たちが住み慣れた地域で暮らし続けることを支えている。
同法人は、令和4年2月に東京都葛飾区で社会福祉法人東京愛育苑が運営する聴覚障害対応の福祉型障害児入所施設「金町学園」の事業譲渡を受け、「アレーズ秋桜」として運営を引き継いでいる。
福祉型障害児入所施設の事業譲渡を受けた経緯について、理事長の吉岡俊一氏は次のように説明する。
「金町学園は、聴覚障害とともに、さまざまな事情で親と暮らすことができない子どもたちを受け入れる、東日本で唯一の福祉型障害児入所施設でしたが、建物の老朽化などを理由に閉鎖する方針であることを新聞の記事で知りました。私自身も長女と次女に聴覚障害があり、子育ての大変さを知っていたことから、存続に向けて手伝えることはないかと、声をかけさせていただき、話しあいを進めていくなかで、事業譲渡の申し出があり、運営を引き継ぐことで合意しました」。
運営を引き継ぐにあたっては、建物の老朽化が進んでいたことから新築移転を行う必要があったが、移転先として旧施設から徒歩10分ほどの葛飾区の所有地を借りることができ、建設費は東京都から補助金を受け、開設に至っている。
また、人材確保では新規採用に加え、金町学園の職員を継続雇用することで、これまで培ってきた支援ノウハウを共有して利用者の生活を支える体制を整備した。


令和4年2月に「アレーズ秋桜」を開設


令和4年2月に開設した「アレーズ秋桜」は、2階建てで、1階は生活介護(定員20人)と特定相談支援事業所が入り、2階が聴覚障害対応の福祉型障害児入所施設(定員30人)となっている。
「当初の想定より広い土地を確保することができたため、葛飾区に地域に必要なサービスについて相談したところ、重度障害や医療依存度が高い高齢者の生活の場が不足しているという話があり、新たに生活介護と特定相談支援事業所を併設しました」(吉岡理事長)。
なお、施設名の「アレーズ」は、フランス語で「居心地のよい場所、くつろぎ」という意味があり、利用者に癒やしや活力が生まれる空間を提供したいという想いが込められている。
聴覚障害のある利用者が暮らしやすい施設設計の特色について、施設長の片岡俊二氏は次のように説明する。
「子どもたちは音で危険を察知することができないため、施設全体の死角をできるだけなくし、ガラスを多く用い、人の姿を目で見て確認できる設計としています。居室については、旧施設は多床室が中心でしたが、新施設は全室個室にすることで子どもたちのプライバシーを確保しました。居室内にはドアノックの代わりに光で知らせるチャイムや、災害時、食事、集合などの目的に応じて、色の異なる光で伝えるチャイムを設置しています」。
そのほかにも、同施設は住宅街に立地しているため、外観は地域に溶け込んだデザインを採用し、地域住民との交流にあたって足を運んでもらいやすい環境をつくるとともに、利用者は話し声や歩行、ドアの開閉など、自らが出す生活音の大きさがわからないことから、防音に関する設備を強化しているという。


さんかく 居室は、全室個室にすることで子どもたちのプライバシーを確保 さんかく 開放感のある「アレーズ秋桜」のリビング。共有ス ペースや食堂として活用している
さんかく 居室内には、ドアノックの代わりに光で知らせるチャイムや、災害時や食事、集合など、内容に応じて色の異なる光で伝えるチャイムを設置 さんかく 居住スペースは、施設中央にあるリビング(写真上)を挟み、女性と男性エリアに分けている

手厚い支援体制を整備し、全国から利用者を受け入れる


現在の利用状況について、児童発達支援管理責任者の内堀幸氏は次のように説明する。
「利用対象は、原則として聴覚障害のある児童となり、現在は幼稚園の年長が1人、小学生2人、高校生8人の計11人が利用しています。利用者のなかには、聴覚障害に加え、知的障害や精神障害、発達障害、自閉症傾向が重複しているケースもあります。聴覚障害の程度としては、まったく耳が聞こえない子どもや、補聴器や人工内耳を使用することである程度の音を拾える子どもなどさまざまで、親の虐待やネグレクト、養育困難などといった家庭の事情による措置入所と契約入所の割合は半々となっています」。
施設周辺の環境としては、葛飾区はすべての障害種別の学校がある数少ない地域で、同施設は特別支援学校が徒歩圏内にあり、ろう学校も電車で通学が可能な場所にある。なかには、大学進学を想定したろう学校、全国で唯一調理師免許を取得できるろう学校もあり、契約入所ではこれらの学校に入学するために入所する利用者も多く、全国から入所希望があることが特色となっている。
支援体制は、児童発達支援管理責任者、児童指導員、保育士などの多職種で構成している。また、人員配置は入所定員に対し、15人のスタッフを配置する手厚い支援体制を整備し、各職種が専門性を活かしながら、子どもたちの養育や将来的な自立生活に向けたサポートを行っている。


将来的な自立に向けた支援を提供


自立生活に向けた支援の取り組みでは、年齢に応じた食事の仕方や着替え、入浴、清掃、洗濯などの基本的な日常生活動作の訓練のほか、電車やバスなどの公共交通手段を利用し、生活に必要な買い物などを行う外出訓練を行っている。
「これらの支援や利用者とのコミュニケーションを図る際には、すべて手話を通じてやりとりしていますが、利用者のロールモデルとして聴覚障害のあるスタッフを積極的に採用しています。実際に買い物や病院の受診などのやり方を子どもたちに見せたり、指導することにより、自立に必要な生活スキルを身につけることに取り組んでいます。また、利用者の日中の過ごし方としては、現在は利用者全員がろう学校に通っており、学齢期の子どもは自力で通学しています。幼稚部に通う子どもに対しては、送迎を行うとともに、必要に応じてスタッフが付き添い、学校内でのサポートも行っています」(内堀氏)。
そのほかにも、学習支援として教員免許と手話通訳士を取得しているスタッフ2人を中心に、学校の補習や宿題のサポートを行ったり、利用者の将来的な自立に向け、リビングにシステムキッチンを設置し、調理を学ぶことのできる環境をつくっている。
聴覚障害のある子どもの支援をしていくうえで難しい点としては、言葉のニュアンスが伝わりにくいことがあるという。
「とくに、耳の聞こえる家族のなかで育ってきた聴覚障害児は、何となくわかった気持ちになり、実際には理解していないケースが多くあり、そのあたりは慎重に確認していく必要があります。日本人の会話には特有の含みがありますが、『なんとなく』や『そうかもしれない』という曖昧なニュアンスは伝わらず、理解することができないため、『イエス』か『ノー』をはっきりと伝えていくことが大切になります。そのため、施設内では手話だけでなく、絵や文字を用いて、本当に理解するまで繰り返し説明することに取り組んでいます」(片岡施設長)。


さんかく▼ 利用者は音で危険を察知できないため、施設内はガラスを多く用い死角をなくし、目で見て確認できる設計とした さんかく リビングに隣接するスタッフルームは、さまざまな 角度で窓ガラスを設けることで、部屋から子どもたちを見守ることができる
さんかく リビングにはシステムキッチンを設置し、利用者の将来的な自立に向けて調理を学べる環境をつくった

生活介護を併設したメリット


併設する生活介護では、主に肢体不自由児者と重度知的障害者を受け入れている。障害支援区分5〜6の利用者が大半で、地域には重度障害者の生活の場や入浴支援サービスが不足していることから高いニーズがあるという。
「生活介護を併設したメリットとしては、地域ニーズが高い点だけでなく、聴覚障害の福祉型障害児入所施設は、看護師は配置基準に含まれませんが、生活介護に看護師がいることにより、何かあったときにも迅速に対応することができる点があげられ、スタッフにとっても安心感があります。また、厨房も1カ所で両方の事業所の食事をつくれるので効率的ですし、送迎等の車両も共通で使用できるので経費の削減にもつながっています」(吉岡理事長)。
また、「アレーズ秋桜」の開設にあたっては、多くの専門職を確保する必要があったが、比較的安定して確保することができたという。金町学園は聴覚障害の入所施設として広く認知されていたことから、専門職や手話を勉強した人が「仕事に役立てたい」と、多くの問い合わせがあるという。

さんかく 併設する生活介護では、主に肢体不自由者や重度障害者を受け入れる さんかく 左から児童発達支援管理責任者の内堀幸氏、施設長の片岡俊二氏

聴覚障害児の選択肢があることを伝える


運営の課題としては、入所施設の利用率を高めていく必要があるとしている。
「現在、利用率は4割程度となっています。これは金町学園の閉鎖の方針が決まったときに、利用者の受け入れを一時的に停止したこともありますが、我々が事業を承継したことが十分に周知できていないことがあります。施設を周知するための取り組みの一つとして、全国の聴覚障害児を対象に、『アレーズ秋桜』の宿泊体験と東京観光を組み合わせた留学ツアーを実施しました。とくに地方は、聴覚障害児の選択肢が少ないと思っている当事者や家族がいると思いますので、当施設であれば大学進学や就職に向けて資格取得を目指しながら生活することができるなど、聴覚障害のある子どもの選択肢があることを伝えていきたいと考えています」。
さらに、今後はショートステイとして空床を活用し、聴覚障害に限らず、あらゆる障害児を受け入れ、地域福祉の向上に貢献していきたいとしている。


退所後の住まい支援が必要
社会福祉法人永春会
理事長 吉岡 俊一氏
今後の展望としては、子どもたちの退所後の住まい支援として、聴覚障害を対象にしたグループホームを整備したいと考えています。聴覚障害者は就職に結びついても、職場で耳が聞こえる人たちに囲まれ、一日中気を使っているので、自宅で手話を使ってコミュニケーションがとれる環境があることは精神的な負担軽減となり、自立した生活につながると思います。
「アレーズ秋桜」の近隣にグループホームをつくり、卒業した子どもたちが集まれる環境をつくることが理想ですが、このあたりは地価が高いことがハードルになっています。



<< 施設概要 >>
理事長 吉岡 俊一 開設 令和4 年2 月
施設長 片岡 俊二 入所定員 30人
併設施設 生活介護(定員20人)、特定相談支援事業所
法人施設 特別養護老人ホーム/就労継続支援B型事業所/居宅介護支援事業所/保育所/地域包括支援センター2カ所
住所 〒125 −0032 東京都葛飾区水元2−20−10
TEL 03−5876−3315 FAX 03−5876−3325


しかく この記事は月刊誌「WAM」2023年12月号に掲載されたものを一部変更して掲載しています。
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