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吉永みち子氏 首相の臨時休校要請に「どう乗り越えたらいいのかという方策も含めて提示しないと」

[ 2020年2月28日 14:06 ]

吉永みち子さん
Photo By スポニチ

ノンフィクション作家の吉永みち子氏が28日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜前8・00)に出演。安倍晋三首相が27日に突然、新型コロナウイルス対策として3月2日から全国の小中高校や特別支援学校を臨時休校にするよう要請したことに言及した。

子どもたちへのウイルス感染拡大を防止する狙いがあり、首相は入試や卒業式を実施する場合は、感染防止の措置を講じ、必要最小限の人数に限って開催するなど万全の対応を取るよう求めた。

吉永氏は「後から見たら確かに必要なことだと思いますし、大きな決断だと思う」としつつ、「だけどもそれは国民に頑張れと言えば済むという問題ではなくて、やはりそれをどういうふうに乗り越えたらいいのかっていう方策も含めて提示しないと人は混乱してしまいます」と指摘。

そして「実際には正規社員の方と非正規の方では(企業の対応に)差が出てきてしまう。"健康問題にまで格差をつけるのか"と(取材に対して)おっしゃっていた方がいましたけど、これは深刻な問いかけだと思う」とし、「実際にどうしたらいいか分からないですよ。幼稚園と保育園はやりましょうと。幼稚園と保育園は一人ではいられないから、じゃあ小学校1、2年生は...。普段の時は何とか友だちの家に預けるとか、親類に預けとくとかいうことができたけど、この状況の中ではできにくいんですね。そうすると結局、おいていくっていうリスクを負って会社に行かなきゃいけない」と話した。その上で「こういうことを考えていかないと、後で何かの犠牲のもとに大きなパイが守られましたと言うようなことは私は成功例とは言えないと思いますし、1番危機感がなかったのは実は日本の政府ではなかったかと今この時点で思ってます」と厳しい表情で語った。

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