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日本ハム・ドラ3右腕 浅利が都内最強パワースポット大国魂神社で仮契約「長いプロ野球人生に」

[ 2024年11月29日 06:00 ]

大國魂神社で仮契約を終えた明大・浅利
Photo By スポニチ

日本ハムからドラフト3位指名を受けた最速154キロ右腕の明大・浅利太門投手(22)が、東京都府中市の大国魂(おおくにたま)神社で交渉し、契約金6000万円、年俸1000万円で仮契約を結んだ。色紙に記した1年目の目標は「土台作り」。地に足を着けて臨む覚悟で、この日に長髪を短く散髪して「長いプロ野球人生にしたいと思っている。自分に足りない点や課題を見つけて、土台づくりをしたい」と力を込めた。

仮契約の場となった大国魂神社は東京五社の一社で、武蔵国の総社。都内最強パワースポットともいわれる樹齢約1000年の御神木で知られ、明大野球部は必勝祈願に必ず訪れる。ゆかりある地でプロの一員となり「お世話になった場所で、思い入れがある。ここで仮契約できるのは非常に光栄に思います」と神妙な表情を見せた。

名前の「太門」は毘沙門天(びしゃもんてん)の別称「多聞天」が由来。四天王の一尊たる武神・守護神でもあり、三振が奪える攻めの投球で明大の守護神だった浅利にとってはまさに「名は体を表す」だ。ただ、抑えにはこだわらず「これからより成長して、先発でもリリーフでも挑戦できる投手になりたい」と意欲を見せた。大渕隆スカウト部長も「三振が取れて伸びしろもある。スケールの大きな投手。初めから後ろ(抑え)に決める必要はない」と能力を最大限生かす方針だ。

明大の先輩でもある山崎に「投球術を学びたい」と弟子入りも志願した。武神の名を持つ右腕が、ゆかりのパワースポットで息の長い野球人生を踏み出した。(秋村 誠人)

◇浅利 太門(あさり・たもん)2002年(平14)9月6日生まれ、大阪府出身の22歳。堀江小1年から「西ファイターズ」で野球を始め、堀江中では軟式野球部。興国では1年夏からベンチ入りし3年夏の大阪府独自大会はベスト8。明大では3年春から東京六大学リーグ戦出場。今秋はリリーフとして7試合で防御率0.84だった。1メートル86、88キロ。右投げ右打ち。座右の銘は「七転八起」。

▽大国魂神社 東京都府中市にあり、約1900年の歴史を持つ武蔵国の総社。同社に祭られる「大国魂大神(おおくにたまのおおかみ)」は出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)と同神とされ、武蔵国を開いて人々に衣食住の道や、まじない・医療法を授けたといわれる。都内最強のパワースポットとも呼ばれ、特に樹齢約1000年の御神木「大イチョウ」が有名。特に厄よけや縁結びに御利益があるとされる。

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