1統計委員会横断的課題検討部会
新旧データ接続検討ワーキンググループ会合(第3回) 議事概要
1 日 時 平成 28 年8月 31 日(水)10:00〜10:20
2 場 所 総務省第2庁舎 7階 中会議室
3 出 席 者
【委 員】
北村委員(座長)、河井委員、中村委員
【府省・地方公共団体等】
総務省統計局、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、
日本銀行、東京都
【事務局】
総務省統計委員会担当室:横山官房審議官、山澤室長、上田次長、阿向次長、
吉野政策企画調査官
総務省政策統括官(統計基準担当)付:吉牟田統計企画管理官、澤村統計審査官
4 議事次第(1)審議取りまとめ結果について
(2)サンプル替えの影響の計測方法について
(3)その他
5 配布資料 資料1 「サンプル替えに伴い遡及改訂する際の過去サンプルとの整合性確保の
あり方」に関する審議取りまとめ結果
資料2 現時点における計測方法の候補〜より分かりやすい説明〜
6 議事概要
(1)審議取りまとめ結果について
事務局から、
資料1に基づき審議取りまとめ結果について説明が行われ、
特段の指摘なく、
事務局からの説明のとおり了承された。
(2)サンプル替えの影響の計測方法について
事務局から資料2に基づき、前回一度説明したサンプル替えの影響の現時点における計測
方法の候補について、より分かりやすい説明が行われた後、質疑応答がなされた。主な発言
は以下のとおり。
・最初の方法は、新旧サンプルの重複時点での差を見るものだが、毎月勤労統計では重複は
1ヶ月であり、重複時点の差が安定的かどうかを、例えば5番目のようなシミュレーショ2ンをすることで確認しておく必要がある。2番目の方法は、基準改定と標本交替の時期が
重なる時のみに使える方法で他の標本交替期には使えない。3番目の方法は、一定のデー
タ蓄積後の検証ということだが、レベルシフトがあったかどうかを知りたいのは標本交替
直後でありその時点では新標本のデータが少ない。
例えば X-12 のような方法を使うならば
ARIMA モデルなどで予測しておいて予測系列を使ってレベルシフトがあるかどうかを検定
することになると思うが検出力が課題になる。
→サンプル替えの影響の計測については、毎月勤労統計調査を検討した際に色々行っても
らったという経緯がある。統計よってできることできないことがあるのでフレキシブルに
対応する必要がある。検討すべき課題が統計の性質に応じて様々あり、個別の接続を検証
する際に、その統計に適した方法をいくつか試みてバイアス等を検討すると良い。また、
他にも方法はあると思うので、今後の検討課題にすると良い。
・今回提示された方法には2つの判断が混在している。1、2、3番目の方法は、レベルの
差を議論しているが、4、5番目の方法はボラティリティ(変動)が変わるかどうかを見
ている。レベルの違いという観点と、ボラティリティ(変動)の大きさという観点を明記
した方が良い。
→サンプル替えの影響を計測する場合には、レベルもボラティリティ(変動)も両方みなけ
ればならない。検討する場合には両方を考える手法をとることが必要。
(3)その他
今後の進め方については、以下のとおりとすることで了承された。
・本日の議論で審議取りまとめ結果の内容はつきているため、当初予定していた第4回会合
は開催しない。
・審議取りまとめ結果については、座長と事務局で相談の上、本日の議論の内容を報告書案
の体裁に整え、各委員に確認してもらった上で、9月に同時開催する基本計画部会・横断
的課題検討部会に報告する。
以上
<文責 総務省統計委員会担当室 速報のため事後修正の可能性あり>