「さすがにマズいかもと...」 前橋・小川市長とホテル面会の男性職員 事情説明書【詳報】
前橋市の小川晶市長とラブホテルで複数回面会した男性職員が10日、市議会に提出した事情説明書は、自ら面会場所にホテルを提案した経緯や事情を詳細に記している。「浅はかな考えだった」としながらも「男女の関係は一切ない」と主張。また、ホテルを選んだ背景として一部週刊誌が報じている「市長の身辺を探っている人がいる」との指摘も。要点をまとめた。
市長就任直後から
職員が異動で市長と関わる職務に就いたのは、小川市長の就任から1カ月ほど経過した昨年4月1日。約2週間後、職員が市長の支援者の親族であることを市長が知り、信頼感を深め、同年5月の市長にとって初めての市議会の際、前任者と2人で市長の愚痴をカラオケボックスで聞いたのが最初だったという。
当初は居酒屋の個室
その後は職員と市長2人だけで居酒屋の個室を2〜3回利用したが、「出入りで他の客の目に気になり」カラオケボックスに変更。7〜8回程度使用した。
相談内容
42歳と若い市長の公務での振る舞いには「未熟と感じるところがあり」指摘することも。他の職員のいる庁舎内でははばかられ、庁舎外を利用したという。自治体組織の動かし方をめぐり急ぐ市長と意見がぶつかることも。独身である市長の生活上の不便さ、例えば自宅水回りの不具合などの愚痴を聞いたり、偏食傾向がある市長に食事の注意をしたりすることも。
身辺探る動き
今年1月、市長の知人から「市長の身辺を探っている人がいる」との情報があり、面会時などで周囲を気にするように。2月下旬、初の当初予算編成で「時間をかけて相談したい」と市長から要望があり、人目を気にせず話ができる場所として、「思いついたのがラブホテルでした」。
安易にラブホテル提案
ラブホテルを選んだことに職員は当初、「さすがにちょっとマズいかと」思ったものの、インターネットで調べると女子会利用もあると知り、「構わないだろうと安易に考えてしまい」市長に提案したという。
尾行をまくつもりが...
尾行をまくため市長には退庁時、公用車で商業施設まで異動し下車後、施設内を通過し待機していた職員の車に乗り込む方法を提案し実行した。ホテルを利用した約10回のうち7〜8割が施設経由だった。しかし弁護士には、誰か見つかったら「一発でアウト、場所として最悪」と言われ、商業施設の利用も1回は成功しても繰り返せば市長の姿を押さえられ、職員の車に「GPSを付けられたら筒抜けになる」とも指摘されたとしている。
母親の葬儀めぐり
8月に市長の母親が亡くなり葬儀後、公務を優先しようとする市長と、四十九日法要が済むまで、特に慶事に関する公務を見合わせるよう主張する職員の間で激論に。千葉県出身と市長と喪に服する考え方の違いもあり、平行線のまま喪が明ける前に週刊誌の取材を受けるに至ったという。
そのうえで「私と小川市長の間に男女の関係は一切ありません」としている。