自民党の高市早苗総裁を支える党執行部の陣容は固まったが、国会の首相指名は遅れている。就任すれば早々に、米国のトランプ大統領の訪問を受ける見通しだ。政権基盤を確立するさなかに、首脳外交として最大級の洗礼に遭遇することになる。
だが、新しい日本のパートナーに対し、トランプ氏が儀礼的な祝意を伝えるためだけに来るはずもない。日米間の重要課題、もっぱら日本への要求事項を伝えに来ることを前提とした準備が急務となる。
相手は予測困難な人物で展開は読みにくい。それでも、初の首脳会談が今後の日米関係への見解に加え、外交全般に対する日本の姿勢や覚悟を問われる場面となるのは間違いない。