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<産経抄>「異端」視にくじけず、坂口さんがノーベル生理学・医学賞

ノーベル生理学・医学賞受賞決定から一夜明け、大阪大の熊ノ郷淳総長(左)から花束を受け取った坂口志文・特任教授 =7日午前、大阪府吹田市(柿平博文撮影)

哲学の「哲」には2つの字が潜む。言葉(口)で相手を挫(くじ)く(折)。転じて「知恵の優れた人」の意味になったとか。随分と高飛車な字に見える。いいや、もっと自制的な字ではないか―と異論を唱えたのが詩人の吉野弘だった。

▼いわく「哲」とは<自分向けの言葉の挫折/そこに余儀なく生じる苦渋の思考>(『「哲」放談』)。新たな疑問に直面すると人はとまどう。解決のために多様な仮説を立て、考え、人に説く言葉を磨く。<それが多分、知恵に繋(つな)がる>はずだと。

▼思い浮かぶ顔がある。今年のノーベル生理学・医学賞に輝いた大阪大特任教授の坂口志文さんが、自己免疫の過剰な働きを抑制する「制御性T細胞」を提唱したのは40年前だった。当時は米国の研究チームがその存在を否定した直後で、学界から「異端」と呼ばれたそうである。

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