コンセプト | 沼津港深海水族館 「シーラカンス・ミュージアム」

コンセプト シーラカンス 水族館のチャレンジ

深海が、命の謎を解く。

約70年前、コモロ諸島で発見されたシーラカンスは、
生きた化石と呼ばれ、私たちに大きな衝撃を与えました。


鎧のようにかたいウロコ。手足のように動くヒレ。青黒く、巨大なカラダ。
はじめて脊柱動物が誕生した、3億5千万年前と変わらぬ姿で、
なんと!生き続けていたのです。


「もしかしたら、ほかにも太古の生物が生き残っているんじゃないか」そんな期待すら膨らんできます。


最近では、デメニギスという魚も見つかりました。
驚くことに、頭部が透明。人類の想像をはるかに超えた、こんな生き物がいたなんて!


深海は、まさに神秘の世界です。
1000mも潜れば、太陽の光も届かない、漆黒の闇。
何があるのか、何が起きているのか・・・?
ベールに包まれたままです。

あなたなら、どんな深海生物を想像しますか。
恐竜の生き残り?奇妙な魚?
発見したら、歴史を変えるかもしれませんね。


すべての生命は海から生まれたと言われています。
偶然か、必然か。人を育む羊水と海水は、成分がほぼ同じだそうです。


きっと、いのちの謎を解くカギは、
深海に眠っているのだと思います。
だからこそ。


生命とは何か。進化とは何か。


深海に光をあてることで、
地球最大の謎を解きあかすきっかけになりたい。
それが、私たちの使命です。

世界がうれしい、深海のメッカに。

深海を探るうえで、私たちには2つの財産があります。


ひとつはシーラカンス。
ミュージアムとして一般に公開することを正式に認められた5体です。さらにそのうち2体は、生冷凍。


太古の生物を知ることは、進化を考える上で重要です。


もうひとつは、目の前に広がる駿河湾です。
最深2500mは、日本一。
国際的な報道機関や著名なカメラマンたちがたびたび訪れ、
深海の生態を撮影するスポットになっています。


事実、ラブカやメガマウスなど、
さまざまな古代魚が生息していることも明らかになっています。
もしかしたら、シーラカンスも泳いでいるかもしれない!
実は十分、ありえることです。

そこで私たちは、世界各地から深海生物を集めるだけでなく、
駿河湾をベースに、深海生物を発見し、展示していきたいと考えています。
生物にとっても移動のストレスが少ないですから、
遠距離の水族館では運べない生物も、ここなら展示することができます。


水槽や照明など、見せ方にもこだわります。
いつ来ても発見がある水族館にしていきます。
社会科見学など、教育にも役立てていきます。


ちなみに、深海は「地球の沈黙の臓器」と呼ばれ、
二酸化炭素をもっとも吸収する機能があるそうです。
環境問題についても、考えるきっかけになればうれしいですね。


将来的には、世界中のみなさまにとって、
「ワクワクドキドキ!発見して考える」きっかけになりたい。
そんなことを願っています。

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