健康科学専攻 健康スポーツ学分野

Field of Health and Sports

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総合的にスポーツや運動をコーディネート

健康スポーツ学分野では、スポーツや運動に関わる人文・社会科学、自然科学に関する研究・教育を行うと同時に、スポーツ科学の方法論的課題に関する研究を通して、健康スポーツ学の科学的基盤を強化し、総合的にスポーツや運動をコーディネートする高度専門職業人を育成します。また、体育学・健康科学・コ-チ学あるいは運動学に関する実践的な応用研究を行い、その成果を社会に還元します。

トピックス

2023年4月に「スポーツ栄養学コース」を開設しました!

2023年4月新潟医療福祉大学大学院健康科学専攻に、栄養学とスポーツ科学を繋ぐ次世代QOLサポーターを育成する「スポーツ栄養学コース」を開設いたします。
「スポーツ栄養学コース」についてはこちらをご覧ください。


耳・皮膚からの感覚情報は、行動を抑制するために欠かせない!?

私たちは普段、目や耳、筋肉、皮膚などから多くの感覚情報を受け取っています。日常生活やスポーツ活動において、感覚情報をもとに素早く反応すること(反応実行)はもちろんのこと、その情報をもとに行動を『遅らせたり』『抑制したり』すること(反応抑制)も、欠かせない能力です。これまで行われてきた反応抑制に関する研究では、複数の感覚情報を動員した実験手法を用いていたため、「どの感覚情報が、どの能力に、どんな影響を及ぼすのか?」「どの感覚情報を受け取っても、同じように機能するのか?」ということはわかっていませんでした。そこで本研究では、目・耳・皮膚からの感覚情報(視覚・聴覚・体性感覚)を用いて、感覚情報の種類ごとの反応抑制の違いを明らかにすることを目的として実験を行いました。その結果、行動を遅らせる能力は感覚の種類によって違いがあり、行動をキャンセルする能力はどの感覚でも同じでした(図参照)。このことから、日常生活での危険な行動・出来事(例:交通事故)の回避や、競技パフォーマンスの向上(例:フェイントに対する反応、瞬時な行動の切り替え)には、目からの情報だけではなく、耳・皮膚からの情報によって行動を抑制することも不可欠であることがわかりました。

文献情報 Koyuki Ikarashi, Daisuke Sato, Tomomi Fujimoto, Mutsuaki Edama, Yasuhiro Baba, Koya Yamashiro. Response inhibitory control varies with different sensory modalities. Cerebral Cortex. 2021

特色

学際的に学び、社会課題を解決する力を身に付ける

健康スポーツ学分野は学問体系によって分類すると複合的な学問領域であり、あらゆる学問領域と繋がりをもつ分野です。そのため、本分野での学びは、健康スポーツ学分野にとどまらず、人や、地域、社会における課題を根本から解決する思考の醸成と考えたことを具体化する実行力を身に付けることができます。

世界の教育を知り、教員としての能力を高める

中・高等学校教員一種免許(保健体育)を取得している方は、所定の単位を取得することによって専修免許(保健体育)を取得できます。また、本分野には、学校保健、教育工学、スポーツ科学の専門家だけでなく、諸外国の教育システムに精通した教育学の教員も在籍していることから、教員としての能力を高めることが可能です。

幅広い職種への就職!あなたの未来を変える!

複合領域の分野であることから、その就職は多面的となっています。例えば、教職関係はもとより、研究職、公務員、各種の一般企業等、幅広い職種での活躍が期待されています。複合領域ならではの「専門性」と「多様性」を学ぶことで、あなたの未来を変えてみませんか?

研究テーマ例

(注記)テーマタイトルをクリックすると担当教員の教員紹介をご覧いただけます。

スポーツと社会システムのエスノグラフィック的研究
体育授業における教師のフィードバックが学習者の授業評価に及ぼす影響に関する研究
スポーツ外傷のメカニズムと予防
中高年者における健康状態と体力水準との関連性について
水泳におけるトレーニング効果とストローク特性の関連性について
競技者への心理的サポートとしてのスポーツカウンセリングの有効性について
教員研修に関する国際比較研究
保健の教育内容に関する研究
アスリートの感覚情報処理に関する研究
慢性疼痛アスリートの評価法と対処法の創出に関する研究
体力や動きの測定評価と可視化
スポーツ外傷・障害予防とトレーニングの有効性検証

履修モデルと1週間のスケジュール

(注記)ご自身の履修科目等により異なりますので、一例として参考にしてください

黒字
対面授業を表します。
赤字
メディア授業を表します。メディア授業には同時双方向型、オンデマンド型の形式があり、曜日時限が指定されている場合は、同時双方向または、同時双方向とオンデマンドとの組合わせで実施します。
オンデマンド型は、曜日時限の指定がないため自身のペースで進めることができます。
集中講義は、土日や夏休み、冬休みなどを利用して実施します。
緑字
自主的な研究活動を表します。所属する分野によって「ゼミ」や「勉強会」と称し、共同で研究活動を実施する場合もあります。個人で、あるいは他の研究生とともに、あるいは指導教員の指導の下で各自の研究を進めますので、曜日時限は各自の都合に合わせて設定します。

フルタイム院生の例

1年次前期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
部活動指導
部活動指導 コーチ学特論
部活動指導 学内アルバイト
(TA(学部授業補助))
健康科学特論
部活動指導 学内アルバイト
(TA(学部授業補助))
トレーニング科学
特論
部活動指導 研究 健康スポーツ学
特論
スポーツ 研究
集中講義 保健体育科教育学特論、スポーツ経営学特論、スポーツ教育学特論、スポーツ科学演習
オンデマンド型 統計解析評価学特論

1年次後期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
部活動指導
学内アルバイト(学習支援センター) 研究 部活動指導
学内アルバイト
(TA(学部授業補助))
研究 部活動指導
学内アルバイト
(TA(学部授業補助))
部活動指導
部活動指導
部活動指導
集中講義 スポーツ心理学特論、スポーツ科学演習
オンデマンド型 健康運動処方特論、スポーツ生理学特論、スポーツ医学特論

2年次前期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
研究
アルバイト
学内アルバイト
(TA(学部授業補助))
学内アルバイト
(TA(学部授業補助))
研究室勉強会
研究
アルバイト
集中講義
オンデマンド型

2年次後期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
研究
アルバイト
学内アルバイト
(TA(学部授業補助))
研究
学内アルバイト
(TA(学部授業補助))
研究 研究室勉強会
研究
アルバイト
集中講義
オンデマンド型

社会人院生の例

1年次前期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
仕事
仕事 研究室勉強会
仕事 健康科学特論
仕事 トレーニング科学
特論
仕事 健康スポーツ学
特論
スポーツ 研究
集中講義 保健体育科教育学特論、スポーツ経営学特論、スポーツ教育学特論、健康科学演習
オンデマンド型

1年次後期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
仕事
仕事 研究室勉強会
仕事
仕事
仕事
研究
集中講義 スポーツ心理学特論、健康科学演習
オンデマンド型 健康運動処方特論、スポーツ生理学特論、スポーツ医学特論

2年次前期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
仕事
仕事 研究室勉強会
仕事 研究
仕事
仕事
研究
集中講義
オンデマンド型

2年次後期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
仕事
仕事 研究室勉強会
仕事 研究
仕事
仕事
研究
集中講義
オンデマンド型

修了後の進路

  • 国の健康・運動対策部門
  • 市町村の健康・運動対策部門
  • 県スポーツトレーナー
  • スポーツメーカー研究部員
  • 体育系大学教員(専修免許)
  • 大学職員
  • 研究所研究員
  • 高校教員(専修免許)
  • プロサッカーコーチ
  • クラブチーム指導者・スタッフ
  • 博士後期課程進学

分野長メッセージ

やりたいことに向き合える場所

下門 洋文 健康科学専攻 健康スポーツ学分野長

大学院は最終的には博士・修士の学位取得を目指しますが、自分のやりたいことに没頭できる場所ともいえます。健康スポーツ学分野では健康科学、コーチング科学、スポーツマネジメント、スポーツ教育学など多様な学びの基盤があります。これらに本気で取り組むことで多くの発見にめぐり合うことができ、様々な問題を根本から解決する思考力が養われます。多くの修了生が、健康スポーツ学を極めた人材として社会で活躍しており、私たちはそれに続く皆さんの大学院進学を歓迎します。

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