歳出〜文教及び科学振興費〜:税の学習コーナー[発展編] 歳出〜文教及び科学振興費〜 国の財政 税金は私たちの学校教育や科学技術の発展のためにも役立てられています。 一体、どれくらいのお金が使われているのでしょうか。 ●くろまる歳出総額: 112兆5,717億円 *令和6年度当初予算 歳出の4.9%(総額5兆4,716億円)を「文教及び科学振興費」が占めています。 ■しかく学校教育費 文教及び科学振興費は、教育や科学技術の発展のために使われています。 その内訳を見ると、例えば、公立小・中学校の教員の給与などの3分の1を負担している「義務教育費国庫負担金」に1兆5,627億円、教科書の配付や国公立大学法人・私立学校の援助のための「教育振興助成費」に2兆3,086億円が使われます。 そのほかにも公立の小・中・高等学校の校舎改築などのための支出や、育英事業費などもあり、こうした予算によって、学校での教育が運営されています。 ●くろまる公立学校の児童・生徒1人当たりの年間教育費の負担額 *令和3年度 小学生 ―――――― 約 921,000円 中学生 ―――――― 約1,067,000円 高校生(全日制) ― 約1,129,000円 ■しかく研究開発に必要な科学技術振興費 「科学技術振興費」は、ライフサイエンスをはじめとする基礎的研究のほか、宇宙開発、海洋開発、コンピュータなど情報通信(IT)の研究開発などの推進に役立てられています。 科学技術に力を入れることは、日本の国際競争力を強化するだけでなく、国際的な取組みに貢献する重要な意味があるのです。 ●くろまる文教及び科学振興費 内訳 (令和6年度当初予算) □しろいしかく文教及び科学振興費の総額: 5兆4,716億円 ・教育振興助成費 (教科書の配布や国立大学法人・私立学校の援助のために) ― 2兆3,086億円 42.2% ・義務教育費国庫負担金 (公立小中学校の先生の給与支払いのために) ――――――― 1兆5,627億円 28.6% ・科学技術振興費 (宇宙開発や海洋開発などの科学技術の振興のために) ――― 1兆4,092億円 25.8% ・育英事業費――――――――――――――――――――――― 1,178億円 2.2% ・文教施設費 (後者や体育館などの建設のために)――――――――――― 732億円 1.3% ○しろまる文教及び科学振興費の内訳を示したグラフです。 関連リンク 文部科学省(http://www.mext.go.jp/)