清酒鑑評会は、大阪国税局管内で製造された清酒の品質評価を通じて、酒類製造技術の進歩、発展及び品質向上を図ることを目的として開催しています。
大阪国税局管内の自己の清酒製造場で製成した次の2部門の清酒を募りました。
出品部門 | 出品規格 | |
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製成時期 | 備考 | |
吟醸酒 | 令和5酒造年度に製成したもの | 吟醸酒(※(注記))であるもの (純米吟醸酒を含む。) |
燗酒用清酒 | 酒造年度の制限はなし | 精米歩合60%以上のもの |
※(注記) 吟醸酒とは、「清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)」に掲げる製法品質の要件を満たすものをいいます。
(単位:点、場)
府県 | 部門 | 出品場数 | ||
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吟醸酒 | 燗酒用清酒 | 計 | ||
滋 賀 | 8 | 8 | 16 | 8 |
京 都 | 19 | 15 | 34 | 22 |
大 阪 | 4 | 4 | 8 | 4 |
兵 庫 | 30 | 32 | 62 | 35 |
奈 良 | 8 | 7 | 15 | 9 |
和歌山 | 5 | 5 | 10 | 6 |
合 計 | 74 | 71 | 145 | 84 |
令和5酒造年度は、全国的に年間を通じて気温が高い傾向が見られました。原料米は、夏季の高温の影響を受け、やや硬い品質となり、もろみでの米の溶解が進みにくい傾向が見られました。酒造期の気候は、寒気の流れ込みが一時的で気温の変動が大きく、もろみを健全かつ順調に経過させるための発酵管理に細心の注意を払う必要がありました。
そのような中で、杜氏を中心とする酒造関係者の皆様が、高い技術力を遺憾なく発揮するとともに、製成後の適切な貯蔵管理により、香味の調和がとれた優れた酒質のものが多く出品されておりました。
(吟醸酒)
バナナやリンゴの香りを連想させる華やかで落ち着いた香りと、甘味や酸味のあるきれいでなめらかな味わいとが上手にまとまり、バラエティ豊かで優れた酒質のものが多くを占めていました。
(燗酒用清酒)
味わい深くきれいであと味に切れがあり、清酒らしい穏やかな香りとの調和がとれており、温めて一層おいしく感じられる、燗酒に向いた飲み飽きしない優れた酒質のものが多くを占めていました。
品質評価の成績が優秀であった出品酒の製造場に対し、大阪国税局長名の「優秀賞」を授与しました。