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平成30年度大阪国税局清酒鑑評会の結果について

1 目的

清酒鑑評会は、大阪国税局管内で製造された清酒の品質評価を通じて、酒類製造技術の進歩、発展及び品質向上を図ることを目的として開催しています。

2 出品酒

大阪国税局管内の自己の清酒製造場で製成した次の2部門の清酒を募りました。
出品部門 出品規格
製成時期 備考
吟醸酒 平成29酒造年度に製成したもの 吟醸酒((注記))であるもの
(純米吟醸酒を含む。)
燗酒用清酒 酒造年度の制限はなし 精米歩合60%以上のもの

(注記) 吟醸酒とは、「清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)」に掲げる製法品質の要件を満たすものをいいます。

3 品質評価

  • (1) 実施年月日 予審 平成30年9月27日(木)及び28日(金)
  • 決審 平成30年10月2日(火)
  • (2) 実施場所 大阪合同庁舎第三号館 4階 酒類審査室
  • (3) 実施方法 延べ49人の品質評価員により実施しました。
  • なお、予審は採点法(5点法)及びプロファイル法(注記)で評価し、決審は採点法(3点法)にて行いました。
  • (注記) プロファイル法とは、酒の色、香り及び味の特徴を詳細に捉える品質評価手法をいいます。
  • (4) その他 今後の酒造りに役立ててもらうため、品質評価結果を出品者に送付しました。

4 出品状況

(単位:点、場)

府県 出品点数 出品場数
吟醸酒 燗酒用清酒
滋賀 12 13 25 13
京都 22 16 38 23
大阪 7 6 137
兵庫 31 35 66 39
奈良 10 11 2112
和歌山 76 13 7
合計 89 87 176 101

5 出品酒の酒質の傾向

平成29酒造年度は、11月から2月の酒造期を通じて気温は例年よりもおおむね低温で推移し、一部の地域で大雪が降った以外は降水量も少なく、酒造に適した気候となりました。
 西日本では昨年9月の気温が平年並みからやや低めに推移したため、原料米となる山田錦などの西日本の晩生品種は、平年並みからやや溶けやすい米質のものが多くみられました。
 米が溶けにくかった平成28酒造年度とは逆の米質となったことから、各工程において慎重な判断が求められる年でしたが、製造者の方々が、長年培われた卓越した酒造技術を遺憾なく発揮して、また夏場にも適切な貯蔵管理を行ったことにより、今回の出品酒は、米の旨みを十分に引き出しながら、調和の取れた優れた酒質のものが多くみられました。

(吟醸酒)

香りは、果実を思わせる華やかで芳醇な吟醸香があり、味は、溶けやすかった米質の影響を受けて、米の旨みを生かしたふくらみがあって口当たりの良い、適度に熟成された味わいのものが多くみられました。

(燗酒用清酒)

香りは穏やかなものから豊かに感じられるもの、味も淡麗なものから、酸がきいてキレの良いもの、ソフトな甘味を感じ幅が広く濃醇な味わいのものまで、個性豊かでバラエティに富んでいました。

6 賞の授与

品質評価の成績が優秀であった出品酒の製造場に対し、大阪国税局長名の「優秀賞」を授与しました。

7 優秀賞受賞製造場一覧

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