清酒鑑評会は、大阪国税局管内で製造された清酒の品質評価を通じて、酒類製造技術の進歩、発展及び品質向上を図ることを目的として開催しています。
出品部門 | 出品規格 | |
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製成時期 | 備考 | |
吟醸酒 | 平成29酒造年度に製成したもの | 吟醸酒(※(注記))であるもの (純米吟醸酒を含む。) |
燗酒用清酒 | 酒造年度の制限はなし | 精米歩合60%以上のもの |
※(注記) 吟醸酒とは、「清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)」に掲げる製法品質の要件を満たすものをいいます。
(単位:点、場)
府県 | 出品点数 | 出品場数 | ||
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吟醸酒 | 燗酒用清酒 | 計 | ||
滋賀 | 12 | 13 | 25 | 13 |
京都 | 22 | 16 | 38 | 23 |
大阪 | 7 | 6 | 13 | 7 |
兵庫 | 31 | 35 | 66 | 39 |
奈良 | 10 | 11 | 21 | 12 |
和歌山 | 7 | 6 | 13 | 7 |
合計 | 89 | 87 | 176 | 101 |
平成29酒造年度は、11月から2月の酒造期を通じて気温は例年よりもおおむね低温で推移し、一部の地域で大雪が降った以外は降水量も少なく、酒造に適した気候となりました。
西日本では昨年9月の気温が平年並みからやや低めに推移したため、原料米となる山田錦などの西日本の晩生品種は、平年並みからやや溶けやすい米質のものが多くみられました。
米が溶けにくかった平成28酒造年度とは逆の米質となったことから、各工程において慎重な判断が求められる年でしたが、製造者の方々が、長年培われた卓越した酒造技術を遺憾なく発揮して、また夏場にも適切な貯蔵管理を行ったことにより、今回の出品酒は、米の旨みを十分に引き出しながら、調和の取れた優れた酒質のものが多くみられました。
(吟醸酒)
香りは、果実を思わせる華やかで芳醇な吟醸香があり、味は、溶けやすかった米質の影響を受けて、米の旨みを生かしたふくらみがあって口当たりの良い、適度に熟成された味わいのものが多くみられました。
(燗酒用清酒)
香りは穏やかなものから豊かに感じられるもの、味も淡麗なものから、酸がきいてキレの良いもの、ソフトな甘味を感じ幅が広く濃醇な味わいのものまで、個性豊かでバラエティに富んでいました。
品質評価の成績が優秀であった出品酒の製造場に対し、大阪国税局長名の「優秀賞」を授与しました。