アジア太平洋気候変動適応情報プラットフォーム(AP-PLAT)の枠組文書の策定について
環境省地球環境局総務課
気候変動適応室
代 表 03-3581-3351
直 通 03-5521-8242
室 長 塚田 源一郎
室長補佐 吉田 優子
概要
環境省は、気候変動適応に関するパートナーシップ連携のパートナーシップ連携である「アジア太平洋気候変動適応情報プラットフォーム(AP-PLAT)」を2019年6月に立ち上げ、アジア太平洋地域における気候変動適応の促進に向けた国際協力を進めています。
このたび、AP-PLATのさらなる発展のため、(国研)国立環境研究所及び(公財)地球環境戦略研究機関との協働により、今後の活動の指針となる枠組文書(「AP-PLAT Framework for Action 2023-2025」及び「Strategy for Capacity Development Program 2023-2025」)を策定しました。
枠組文書の策定に当たっては、2023年2月14日(火)にAP-PLAT全体会合を、2月15日(水)にAP-PLATの能力強化部門に特化した定例会合をそれぞれ開催し、アジア太平洋諸国の政府機関やその他の関連機関の参加を得て、枠組文書の内容やAP-PLATの今後の活動等について意見交換を行いました。
環境省では、今後、枠組文書で示した活動方針に沿って、AP-PLATの賛同機関・能力強化パートナー機関とともに、気候変動適応の重点課題にかかる様々な取組を推進していきます。
アジア太平洋気候変動適応情報プラットフォーム(AP-PLAT)について
AP-PLATは、環境省の主導のもと、アジア太平洋地域内の各国政府、自治体、関係機関、民間セクター等と連携し、気候変動リスクを踏まえた意思決定と実効性の高い適応を推進することを目的として、2019年6月に長野県軽井沢町において開催されたG20持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合で立ち上げられたプラットフォームです。
AP-PLATには以下に挙げる3つの活動の柱があり、AP-PLATに賛同する各機関が知見を共有することでともに学び、実用的なパートナーシップを構築することを目的としています。
(1) 気候変動リスクや適応事例等の知見・情報の発信
(2) 適応策立案等に関する支援ツールの開発・提供
(3) 適応計画、適応プロジェクト、適応策の策定、実施などに関する人材育成・能力強化
AP-PLATの詳細は以下のアドレスからご覧ください。
https://ap-plat.nies.go.jp
AP-PLATの枠組文書について
「AP-PLAT Framework for Action 2023-2025」は、AP-PLATの設立目的に沿って、パートナーシップを構築し、適応の重点課題における協働の取組を推進していくための活動方針を定めた文書です。同文書では、AP-PLATの目的および意義、AP-PLATの当面の優先的な課題、AP-PLAT賛同機関の定義や期待する連携成果、AP-PLATにおける合意形成のあり方などについて記載しています。
「Strategy for Capacity Development Program 2023-2025」は、「AP-PLAT Framework for Action 2023-2025」の下で、AP-PLATの活動の三本柱の一つである能力強化の活動を重点的に推進していくために策定した文書です。同文書には、能力強化プログラムにおける戦略や優先的な活動、能力強化パートナー機関の定義や期待する連携成果、合意形成のあり方について記載しています。
AP-PLAT全体会合及びAP-PLAT能力強化定例会合の結果について
2月14日(火)に開催したAP-PLAT全体会合、及び2月15日(水)に開催したAP-PLATの能力強化部門に特化した定例会合の詳細については、以下のアドレスからご覧ください。
https://ap-plat.nies.go.jp/news/activities/2022/plenary_meeting.html
https://ap-plat.nies.go.jp/news/activities/2022/cd_regular_meeting.html
添付資料
AP-PLATに関する問合せ先
ap-plat(末尾に"@iges.or.jp"をつけてください)
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