NEDO水素・燃料電池成果報告会2024
団体名:
発表日:2024年7月 日
発表No.
NEDO水素・燃料電池成果報告会20219水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発/
副生水素と車両からのリユースを想定した定置用燃料電池電源の
データセンター向け実証
P2-53
連絡先:B2-6連絡先:○しろまる○しろまる○しろまる
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地方展開に適した分散型データセンターを用いて、自治体や地元企業のDX(デジタル
トランスフォーメーション)に貢献するとともに、副生水素と車両からのリユースを
想定した定置用燃料電池電源を用いて、データセンターの低脱炭素化(GX)にも貢献す
ることを目指す
• 山口県周南市に於いて、トクヤマの食塩電解事業から生成される副生水素を活用し、
本田技研工業が燃料電池車からのリユースを想定して開発する定置用燃料電池電源
から、三菱商事が運用する分散型データセンターに電力供給を行う
• 燃料電池の特性を活かしたデータセンター及び需給調整市場向けの活用可能性、ま
た燃料電池と水素供給を組み合わせたビジネスモデルの経済性・事業性を検証する
• 本実証で得られる知見をもとに、同地域におけるクリーンな電力を用いたデータセ
ンターの導入・拡大や国内外でのビジネス展開の検討を進める
• 2021〜2022年度「副生水素等による大規模水素供給・利活用モデル(周南モデル)の
構築と定量化に関する調査」(トクヤマ・テクノバ)では、港湾エリアと学研エ
リアでの水素利活用でデータセンターの可能性が指摘されている。
• 山口県・周南市・山口大学の地域ニーズ(水素利活用、デジタル拠点化)に同時
に応えることが可能。
(山口県・周南市・山口県産業技術センター・山口大学・周南公立大学の協力を
得ている)
1車両用燃料電池モジュールのリユースを想定した定置用燃料電池電源の開発
リユースを想定した定置用燃料電池電源およびエネルギーマネジメントシス
テムの開発を実施し、設備仕様を検討した。これに基づき、工事仕様作成、
設計、調達先など工事に必要な作業を開始した
2想定ビジネスモデルの経済性・事業性検証
想定ビジネスモデルのトータルコスト(TCO; Total Cost of Ownership)分析のため
に各種データ収集や分析シミュレーションツールの設計・開発
3各種調査関連
水素関連の政策動向調査、データセンターの成長性及び消費電力の現状調査、燃
料電池の導入状況調査、実証地域に於けるデータ処理ニーズに関する需要家ヒア
リングを実施
4地域ステークホルダーとの連携とHFC-GDX検討会の開催
第1回 HFC-GDX検討会(有識者・関係者による本プロジェクトについての検討
会で、検討委員の他、山口県・周南市・大学関係者も出席)を2023年9月4日に
開催し、副生水素を活用したデータセンターによるGDX(DX+GX)の可能性を議
論した
• 水素の社会実装に向けては、まず
は水素・燃料電池が他脱炭素ソ
リューションに対して経済性や定
性項目で優位性・必然性を持つセ
グメントを選定することが肝要。
• 需要家が脱炭素ソリューションと
して水素を活用するためには、水
素・プロダクト(燃料電池)が夫々
必要。水素供給はトクヤマ/三菱
商事、プロダクト提供はホンダが
担い、一括したソリューションを
需要家に対して提供。
リユースを想定した燃料電池を低負荷(高効率)運転で行うことにより、CAPEXを
抑えつつ、OPEXも抑える制御技術を開発し、TCO削減を実現する [例] 性能の異な
る4つの燃料電池とバッテリーによる協調制御による低燃費・高効率発電技術
• バックアップ電源、ベースロード電源、ピークシェービング・ベースロード電源、
分散電源、電力需給調整電源という複数のユースケースを実証し、技術・運用面、
経済性・事業性を検証
• データセンター80kWに対し、燃料電池電源システム80kW X4、バッテリー (22
kWh) の使用を想定
• バッテリーを含めた他のオプションとエネルギー価格などの変動要素を考慮し、
環境性能、総所有コストに加えて専有面積、重量、ノイズの評価軸で多面的に評価ベース電源、バックアップ電源、分散電源、電力需給調整電源という複数の
ユースケースが実証可能なシステムを構築予定
HFC-GDX検討会
委員
• 稲葉 和也【委員長】
山口大学大学院 技術経営研
究科 研究科長 教授
• 伊原 学
東京工業大学大学院 理工学
研究科 物質理工学院 応用化
学系 教授
• 東 正信
山口県産業労働部 GX統括監
• 藤本 正克
山口県産業技術センター 宇
宙データ利用推進センター
副センター長
最終目標
研究開発体制
事業の背景
進捗状況
実証サイト/実証システム構成
他脱炭素オプションとの比較・経済合理性の検証
将来見据えるビジネスモデル
技術開発内容
株式会社トクヤマ
担当:大森一幸
k.omori.hd@tokuyamagr.com
本田技研工業株式会社
担当:盛山浩司
koji_moriyama@jp.honda
三菱商事株式会社
担当:後藤直哉
naoya.goto@mitsubishicorp.com