NEDO水素・燃料電池成果報告会2024
団体名:
発表日:2024年7月 日
発表No.
NEDO水素・燃料電池成果報告会20218脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業/
欧州における水素発電を実現するための水素ガスタービン発電実証研究(ドイツ)
P1-63
連絡先:川崎重工業株式会社 エネルギーソリューション&マリンカンパニー
池原 威徳(E-mail:ikehara_takenori@global.kawasaki.com)
川崎重工業株式会社
連絡先:しろまるしろまるしろまる
しろまるしろまるしろまるしろまるしろまるしろまるしろまるしろまる
実証研究の概要
ドイツ電力大手・RWE社の水素プロジェクト構想予定地を実証サイトとし
て、グリーン水素を燃料とする30MW級の当社製ガスタービン「L30A」を
運転し、運転データの収集と運用特性の確認などを行う。
実証期間:2023年11月〜26年10月
対象国:ドイツ(ニーダーザクセン州リンゲン)
使用燃料:天然ガスおよびグリーン水素(再エネ電力による電解水素)
実証済の1MW級ガスタービンに比べ、燃焼器内圧、燃焼空
気温度、燃焼器出口温度といった燃焼条件が全て厳しい
実証運転を通じて、ガスタービンの機能および
部品の健全性等の検証を行う
検討課題
事業の背景・目的
 当社製30MW級ガスタービン発電設備「L30A」に、水素焚きに対応した燃焼器および燃料制御システムを搭載した上で、天然ガスと水素を
0〜100%の任意の割合で混焼・専焼させて運転し、発電装置としての有効性を確認する。
 水素混焼および専焼運転時においても、サイトにおける有害物質(NOx, CO)に対する要求値を満足することを確認する。
 水素混焼および専焼運転時においても、安定燃焼かつ部品耐久性に問題ないことを確認する。
 本実証研究での実績を梃に、ドイツ、さらには欧州での30MW級水素焚きガ
スタービン普及を目指し、CNが求められているエネルギー市場を開拓する。
 水素社会に至るまでの過渡期は、水素の供給量、価格が不安定な期間が
予想される。水素混合量を任意に変えられる設備である事を実証し、過渡
期における水素供給不安を払拭。水素発電の事業化に結び付ける。
事業化の見通し
実証工程
【業務所掌】
川崎重工業:水素ガスタービン本体及び発電装置の全体計画・とりまとめ、設計、製造、現地輸送、
フォローアップ事業の実施等
RWEG:水素ガスタービン発電所の全体計画、設計、土木、据付工事等
KGE:水素ガスタービン周辺機器及び発電装置のパッケージ製作、現地輸送等
実施体制
 20年度に適合性等調査、21年度〜23年度にかけ実証前調査を実施。事業化評価委員会
の審査、承認を経て、実証研究を開始した。
 現在、30MW級ガスタービン発電設備の設計、材料調達、製造を進めている。エンジン部分の
組立は日本国内で行い、ドイツの当社子会社で発電装置に組み込んで現地に搬入、設置する。
 現地での設備建設に関する許認可は、相手国企業であるRWE Generation社(ドイツ電力
大手)により取得済。
これまでの成果・進捗状況
 実証期間中は「拡散燃焼器」(ウェット方
式)を用いて水素専焼発電・任意の割合での
水素混焼発電を行う。
 実証期間終了後に、予混合DLE燃焼器に転
換しての水素混焼検証、およびマイクロミックス
燃焼器を用いた水素専焼・混焼検証を行うこ
とを計画中。
2020FY 2021FY 2022FY 2023FY 2024FY 2025FY 2026FY
適合
性等
調査
実証前調査 実証研究事業化評価委員会フォローアップ

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