2050年カーボンニュートラルの実現に向けた電動車の普及により、蓄電池市場の急速な拡大が予想されています。日本がイニシアティブを獲得するためには、現行の液系リチウムイオン電池(以下、LIB)の性能を超える次世代全固体LIBの早期実現・市場投入が重要です。そこで、本事業では、全固体LIBの性能向上、それに必要な蓄電池材料の開発促進のため、更なる材料評価技術の高度化や評価指標の拡大などの研究開発基盤の強化に取り組みます。具体的には、(1)材料評価基盤技術開発、(2)全固体LIB特有の現象・機構解明、(3)電極・セル要素技術開発について、開発サイクルを回し、事業全体の開発を推進します。
標準電池モデルをはじめとする物差しとしての次世代全固体LIB材料の評価基盤技術を開発します。本成果の適用により、新材料の得失を的確に評価し、開発へ詳細にフィードバックすることで、材料開発の促進と適用までの期間短縮を図ります。
サイエンスに基づく粒子接触・界面、劣化等、固固界面をはじめとする全固体LIB特有の機構の解明と、得られた知見に基づく電極・セル・要素技術への指針の提示、及びそのための高度分析・解析技術の構築に取り組みます。
次世代材料の提案を行うとともに、材料性能を十分に引き出すことや固固界面の課題を解決することで全固体LIBの性能向上につながる電極・セル要素技術を開発します。開発された技術は標準電池モデルの開発に適用します。
事業期間・予算額 | 事業期間:2023年度〜2027年度、予算額:18億円(2024年度) |
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技術・事業分野 | 自動車・蓄電池 |
プロジェクトコード | P23005 |
担当部署 | 自動車・蓄電池部 (TEL:044-520-5180) |
最終更新日:2024年8月22日