近年、様々な経済活動において“循環経済(Circular Economy:CE)”への転換が求められている中、輸送機器の軽量化等CO2排出量削減を目的として需要の大きな伸びが予測されるアルミニウムは、資源循環の向上が特に期待される素材の一つです。一方で、新地金製造時の大きなCO2排出原単位が課題となっており、少ないエネルギー消費で済む再生地金は、低環境負荷アルミニウム素材として製造技術確立と利活用が期待されています。
本事業では、〔1〕溶解工程高度化による不純物元素軽減技術、〔2〕鋳造・加工・成形技術高度化による微量不純物無害化技術などの組み合せによりアルミニウムスクラップから高性能な再生展伸材を開発することで、国内企業における製品の環境性能向上や資源制約の克服、GHG削減問題の解決を目指し、技術開発を実施します。
溶解アルミニウムが凝固する際、純度の高い固体が先に現れる現象を利用して不純物元素を低減する技術を開発する。電磁撹拌や機械振動を用いた非接触撹拌技術を使うことにより、純度の高いアルミニウムの回収効率の向上を図ります。
微量不純物存在下の材料特性を向上(高延性化、高強度化)させるため、微量不純物の無害化を可能とする鋳造圧延技術や加工熱処理技術の開発を行います。
事業期間・予算額 | 事業期間:2021年度〜2025年度、予算額:1.0億円(2024年度) |
---|---|
技術・事業分野 | 3R |
プロジェクトコード | P21003 |
担当部署 | サーキュラーエコノミー部 (TEL:044-520-5251) |
最終更新日:2024年9月5日