新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、テレワークやオンライン会議など空間・時間の制約から解放された社会・経済活動を実現するリモート化のニーズが急速に高まっています。しかし、遠隔地の状態が把握できないという課題も顕在化しており、リモート化による生産性向上の効果は限定的です。特に労働集約的・対面主体の労働現場では、業務遂行に不可欠な情報を伝送できないことからリモート化が十分に進んでおらず、事業活動の停止により大きな経済的打撃を受けています。
社会・経済活動のリモート化をより広範な領域に展開し生産性を向上させるために、遠隔地の状態を推定することや、視覚・聴覚のみならず力触覚などの感覚も交えて効果的に相手に情報を認知させることによって、実際に遠隔地に出向く場合と同等以上に現場の状態を把握することが可能となる革新的なリモート技術の基盤確立を目指します。
本事業の研究開発では人工知能(AI)で遠隔環境の状態を高度に推定する「状態推定AIシステムの基盤技術開発」、およびAIで情報を効果的に提示する「高度なXRにより状態を提示するAIシステムの基盤技術開発」として4件の研究開発テーマを実施しています。
原田 達也(東京大学先端科学技術研究センター)
事業期間・予算額 | 2021年度〜2024年度、予算額:3.7億円(2024年度) |
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技術・事業分野 | AI |
プロジェクトコード | P21004 |
担当部署 | AI・ロボット部 (TEL:044-520-5241) |
最終更新日:2024年9月25日