刑事施設の被収容者の不服審査に関する調査検討会(第20回)議事要旨
1
日時
平成18年11月29日(水)15:30〜
2
審査件数
検討会付議件数
委員からの意見
処理案相当
再調査相当
その他
19件
15件
3件
1件
※(注記)
付議件数19件中2件は再調査案件
※(注記)
意見「その他」1件は保留(継続審査)案件
3
再調査相当意見
(1)
受刑者の発信を禁止した措置について
本件は,発信の相手方について,申立人の矯正処遇の適切な実施に支障を生ずるおそれがある者と認められるとして,同人との信書の発受を禁止したものであるが,説明の限りでは,同措置が適当であったかどうか判断できない。同人と信書を発受させることにより,申立人の矯正処遇の実施に具体的にどのような支障を生ずるおそれがあったのかについて,詳細に調査されたい。
(2)
保護室への収容に係る案件について
本件は,職員の制止に従わず,大声を発し続けた申立人を保護室へ収容した案件であるところ,同措置が違法又は不当であるとは認められないものの,保護室収容に至る経緯や申立人の心身の状況などに不可解な点があるので,これらの点につき,再度,調査されたい。
(3)
懲罰に係る案件について
本件は,精神的に落ち着かないこと等を理由に指定された工場での作業を拒否した申立人に対し,正当な理由なく,作業を怠ったとして,懲罰を科したものであるが,説明の限りでは,同措置が適当であったかどうか判断できない。当時の申立人の健康状態,指定された工場での申立人の作業内容等について,再度,調査されたい。