Microsoft Word - 令和2年度試験実施報告書(飲食料品製造業分野)


令和3年5月 13 日
令和2年度飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験実施状況報告書
【飲食料品製造業分野】
農林水産省
1 試験実施概要
別紙のとおり。
2 試験実施主体
(外部機関に試験実施を委託している場合には、
その委託先機
関を含む。)一般社団法人外国人食品産業技能評価機構(以下「OTAFF」という。)
国外試験委託先:プロメトリック株式会社(以下「プロメトリック社」とい
う。)3 試験問題作成体制
試験の問題作成に当たっては、農林水産省は、食品衛生、日本語教育、作業
安全等に係る有識者等からなる有識者委員会(以下「委員会」という。
)を平
成 31 年1月に設置した。
飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験実施要領
(以下
「試験実施要領」
という。
)3から5で定める内容に基づき、農林水産省が作成した出題範囲案
及び配点基準案並びに農林水産省が公募により選定した試験問題案を作成す
る民間委託事業者(一般財団法人食品産業センター)が試験実施要領3から
5で定める内容に基づき作成したものを、農林水産省は委員会に提出し、同
委員会は試験問題案を確認の上、農林水産省に対し必要な助言を行った。
農林水産省は、同委員会の助言を受け、飲食料品製造業技能測定試験の出
題範囲、配点基準及び「飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験問題」(以下「試験問題」という。
)を策定した。
なお、試験問題は、非公表とした。
4 試験申込方法(申込手順、定員数を超える受験希望者がいた場合の対応)
国内試験においては、
受験希望者がOTAFFのウェブサイトで、
まずマイ
ページ登録を行い、
その後同ページ上から試験申込みを行う仕組みとした。令和元年度は定員の範囲内で先着順方式としていたが、会場によっては受付開
始後すぐに定員に達する状況があったため、
令和2年度から抽選方式とし、定員を超える申込みがあった場合は、抽選を行うこととした。なお、受験機会の
公平な提供の観点から、抽選に漏れた回数が多い申込者が優先される仕組み
とした。
国外試験においては、受験希望者がプロメトリック社の予約サイトから申
し込むことにし、試験実施国内の試験会場の定員の範囲内で先着順に予約を
受け付けた。
5 試験実施体制
農林水産省は、試験問題を試験実施主体に提供し、試験実施主体は、試験問
題を用いて飲食料品製造業特定技能測定試験を実施した。
国内試験は、マークシート方式で行い、試験会場の設営、受付、試験中の監
視等の業務を経験と能力のある事業者に請け負わせ、OTAFF職員が立ち
会い、業務管理を行った。
国外試験は、CBT(コンピューター・ベースド・テスティング)方式で行
い、OTAFFからプロメトリック社に再委託して試験を行った。
OTAFFは外部有識者で構成される試験管理委員会を設置し、採点結果、
合否判定に公平性・公正性が確保されているかについて確認を受けるととも
に、試験運営の改善に資するアドバイスを受ける体制を整備し、運営した。
6 試験水準
我が国の飲食料品製造業における実務経験年数の合計が平均2年程度(1
〜3年程度)
の者が、
本試験に特化した学習用テキスト等を用いた準備を行わ
ずに受験した場合に5割程度が合格する程度の水準とした。
7 合否の基準
学科試験及び実技試験の合計得点の 65%以上を合格基準とした。
8 合否の通知方法
(1)国内試験
受験者全員に対し、受験者のマイページに合否結果を表示するととも
に合格証書をダウンロードできる仕組みとし、マイページに登録された
電子メールアドレスにその旨を通知した。
(2)国外試験
OTAFFから再委託したプロメトリック社の受験者マイページに合
否結果を通知した。
9 試験結果の公表方法
(1)国内試験
試験終了後、
試験結果
(受験者数や合格者数等)
及び合格者の受験番号
をOTAFFのウェブサイト上で公表したほか、年度毎の試験実施状況
をとりまとめて同ウェブサイトで発表した。
(2)国外試験
国外試験については、試験実施翌月に試験実施状況をOTAFFのウ
ェブサイト上で公表した。
10 合格証明書発行・交付手数料の有無及び方法
(手数料を徴収している場合は、
その額を含む。)(1)国内試験
令和2年度より、
受験者マイページから合格証書をダウンロードできる
ようにOTAFFのシステムを改修した。
なお、
合格証書発行のための手数料は受験料に含まれるため、個別に徴
収は行っていない。
(2)国外試験
プロメトリック社の受験者マイページに合格証書を表示し、
受験者が発
行できるようにした。
国内試験同様、
発行手数料は受験料に含まれるため、
徴収はしていない。
11 試験の適切な運用に向けた取組状況
(1)具体的な取組状況等(試験実施主体に対する指導監督状況、当初予期し
なかった不正行為への対策、
不正等が発覚した場合における合格取消措置等)ア 試験申込段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
試験案内に受験資格を記載した。
また、
試験案内に不正行為を例示
するとともに、
受験時に不正があった場合は、
その試験を受けること
を禁止し、
試験の結果を取り消し、
又は5年以内の期間を定めて受験
を受けることが出来なくなることがある旨を記載し、OTAFFの
ウェブサイトで公表した。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
OTAFFのマイページ登録はパスポート番号の入力を必須とし、
一人で二つ以上のマイページ登録ができないように制御し、同試験
回でかつ同一業種試験で、二重に試験を申し込めないような仕組み
としていた。
しかし、
パスポート番号を偽って二重登録し、
それぞれのマイペー
ジから試験申込みをすることにより、二重に試験申込みをして受験
するという不正事案が3件発生した。
試験当日、
受付での本人確認の
際に、受験者名簿に記載されたパスポート番号と本人が持参したパ
スポート番号が異なっていたため、本人が持参したパスポート番号
に修正し、試験後にOTAFFのシステム上で修正作業を行ったと
ころ二重登録されたものであったことが発覚した。当該3名につい
ては、採点対象から除外して、不合格とした。また、公的なパスポー
ト番号を偽って登録し、受験機会の公平性を担保するためのシステ
ムの裏をかいたことが悪質であると判断し、当該3名についての受
験を当面禁止することとした。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
抽選後、
当選者の同姓同名者のリストデータを作成し、
登録されて
いるパスポート番号の確認を行い、二重登録の有無の確認を事前に
行うこととした。試験案内にも「二重申込みをした場合、試験の採点
はされず、
5年以内の期間を定め受験を禁止する場合がある」
と明記
した。
イ 受験者の本人確認段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
国内試験において、替え玉受験を防止するため、本人確認書類(在
留カード又はパスポート)と受験者名簿(氏名、国籍、生年月日、在
留カード又はパスポート番号、
受験者の申請時の写真を掲載)
と本人
の顔を突合し、本人確認ができた者のみ受け付けた。
国外においても、替え玉受験を防止するため、本人確認書類(試験
を実施した各国内で通常用いられている顔写真付きの書類)と受付
で突合した後、
本人の写真を試験当日に撮影し、
それを合格証書の顔
写真に用いることで、替え玉が出来ない仕組みとしている。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
替え玉という不正行為は発生していないが、本人確認の際の受験
者名簿とパスポート等との照合に一定時間を要するため、令和元年
度に続いて一部大規模会場(1回の受験者定員が 200 名を超える会
場)においては、午前中の試験の来場が、受付時間の後半に集中する
場合があり、
試験開始時間までに受付が終わらず、
試験開始時間が遅
延したという運営上の問題が発生した。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
次回から、上記の事案が発生した当該大規模会場の午前中の試験
の定員を少なくする、
受付要員を増やす、
駅で案内をする等の対策を
とることとした。
ウ 試験実施時
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
国内試験において、試験会場毎に、試験監督者を1名、監督補助員
を受験生 30 人に対して1人の割合で配置して、受験者の着席時に受
験者と受験票(顔写真付き)で本人確認を行い、また、試験開始前に
トイレに行った場合等、再入室の際には受験票で本人確認を行った。
また、
スマートフォン等の電子機器の電源を切らせ、
腕時計等所持品
と一緒に鞄に入れ机の下に置かせるなど、不正発生防止に係る措置
を講じた。
試験中は、
監督補助員等が試験会場内を巡回し、不正が行われてい
ないか監視を行った。
国外試験においても、試験室に入室前に、スマートフォン、腕時計
も含め、
所持品は全てロッカーに入れさせ、
試験実施中は監視カメラ
で常時監視しつつ、
監督員が室内を巡回し、
不正が行われないよう監
視を行った。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
試験中に使用が禁じられている電卓を机の上に置いていた問題が
1件発生した。
試験管理委員会で審議し、公正で適正な能力の測定を
犯す不正行為であると判断して、当該受験者については、採点対象外
とし不合格とした。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
引き続き、
試験案内及び試験開始前の注意喚起のほか、
巡回などの
不正防止対策を実施する。
エ 合格通知、合格発表、合格証明書交付・発行段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
令和2年度から国内試験の合格証書についても、
国外と同様に、郵送ではなく、受験者マイページに表示、ダウンロードも可能な方式に
変更した。
在留資格認定申請等の際に出入国在留管理庁職員が添付さ
れた合格証書の真偽を確認できるシステムとした。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
不正行為は発生していないが、
マイページからダウンロードする合
格証書について、
(その真偽確認のためのシステムがあるため、押印
をしていないが)
、合格者から、押印がなくても合格証書として使え
るのか外国人在留支援センター(以下「FRESC」という。
)に照
会したところ、
FRESCからは押印がないものは受け付けられない
旨説明されたとのことで、
その適否についてOTAFFに照会があり、
押印がなくても大丈夫である旨の回答をした。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特に対応していない。
(2)不正等の発覚による合格取消の有無(有の場合は、その数及びそれぞれ
の発覚した不正等の内容)
合格取消事例はない。
12 事業年度途中に、試験問題について、大きな改善を行った場合は、その改善
内容、改善の必要性
特になし。
13 試験実施に当たっての試験実施国政府との調整状況及び今後の課題
特になし。
14 海外における試験実施国・試験実施回数、国内における地方都市での実施・
試験実施回数の拡大に向けた取組内容
国内試験については、
外食業分野と試験日、
試験会場を同様にすることで、
試験実施回数を拡大した。
15 新型コロナウイルス感染症の拡大による試験実施への影響及びコロナ禍で
の国内外における試験実施に向けた感染拡大防止措置の内容
(1)試験申込段階(受験案内等での事前周知等)
受験者に対してOTAFFのウェブサイトの試験案内において、
マスク
着用義務や受付時の検温実施、
マスク未着用者及び発熱がある等体調不良
の者については受験を断ることがある旨を周知した。
(2)試験実施時(当日の試験会場における対応等)
会場定員を通常の 60%程度に設定した上で、試験を実施した。受付前
に、検温・手指の消毒・マスクの着用確認をし、受験受付を行った。試験
会場内においては、
各試験ごとに机の消毒を行い、
換気の行える会場では、
空気の入替えを行った。
試験を実施した委託先の試験監督者等にも、検温・手袋・マスク・フェ
イスガードの着用を徹底させた。
16 その他、試験実施全般に関して生じた問題とそれに対する改善措置
特になし。
以上
【別紙様式】
分野: 飲食料品製造業分野
国 都市
1 国内
宮城県仙台市
東京都江東区
神奈川県横浜市
愛知県名古屋市
大阪府大阪市
福岡県福岡市
2020年9月 2020年10月5日 823 554 67.3 筆記試験 日本語 8.000円
2 国内
北海道札幌市
埼玉県さいたま市
東京都江東区
神奈川県横浜市
愛知県名古屋市
大阪府大阪市
福岡県福岡市
2020年11月 2020年12月9日 2,960 1,837 62.1 筆記試験 日本語 8.000円
3 国内
北海道札幌市
埼玉県さいたま市
東京都江東区
神奈川県横浜市
愛知県名古屋市
大阪府大阪市
福岡県福岡市
沖縄県那覇市
2021年1月 2021年2月10日 2,668 1,861 69.8 筆記試験 日本語 8.000円
4 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2020年10月 2020年11月10日 26 3 11.5 CBT 日本語 1,700PHP
5 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2020年11月 2020年12月10日 24 5 20.8 CBT 日本語 1,700PHP
6 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2021年1月 2021年2月10日 23 16 69.6 CBT 日本語 1,700PHP
試験実施
年月
項番
【試験実施概要】
試験区分:飲食料品製造業特定技能1号測定試験
試験
実施方法
試験言語 受験料
合格者数
(人)
試験実施場所
合格発表日
受験者数
(人)
合格率(%) 【別紙様式】
分野: 飲食料品製造業分野
国 都市
試験実施
年月
項番
試験区分:飲食料品製造業特定技能1号測定試験
試験
実施方法
試験言語 受験料
合格者数
(人)
試験実施場所
合格発表日
受験者数
(人)
合格率(%)7 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2021年3月 2021年4月9日 49 16 32.7 CBT 日本語 1,700PHP
8 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2020年9月 2020年10月12日 2 2 100.0 CBT 日本語 450,000IDR
9 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2020年10月 2020年11月10日 46 23 50.0 CBT 日本語 450,000IDR
10 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2020年11月 2020年12月10日 155 109 70.3 CBT 日本語 450,000IDR
11 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2021年1月 2021年2月10日 128 86 67.2 CBT 日本語 450,000IDR
12 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2021年2月 2021年3月10日 70 33 47.1 CBT 日本語 450,000IDR
13 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2021年3月 2021年4月9日 66 49 74.2 CBT 日本語 450,000IDR

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