1矯正施設と就労支援事業所の意見交換会を進めています。
更生支援企画課だより
KOUSEI SHIEN KIKAKUKA DAYORI
法務省近畿エリアの再犯防止・更生支援情報が満載の広報誌
法務省大阪矯正管区
☎06-6941-5781
��06-6910-2428
Vol.16R3.9R3.○しろまる
��1.oosakakyouseik.k
fb@i.moj.go.jp
更生支援企画課だより15号でも取り上げましたように,矯正では刑務所や少年院を出
所(院)後,地域で安定した生活をするにあたり,仕事や住まい等の居場所づくりは
大変重要と考えています。そこでまずは兵庫県下の矯正施設が農作業を日中活動に取
り入れている障害者の就労継続支援B型事業所を訪問させていただき,作業の様子,障
害者支援の実態など学ばせていただきました。
今回御紹介した事業所は,今後も
触法の障害者受け入れには御協力
をいただけるとのことです。
社会福祉法人上野丘さつき会
NPO法人アゲインファーム
NPO法人ラーフ・ウッド福祉会
(ラーフの森)
神戸市北区の山間にあるこの施設で
は,日中活動の一つとして近隣に点在
する田畑で農作業をされており,これ
まで,出所直後の障害者をはじめ,多
くの触法障害者の受け入れをされてい
ます。事業所職員が矯正施設に出向い
て直接面接,相談等に対応されたこと
もあるとのことです。入所設備もある
ので,利用者は生活全般の支援を受け,
生活環境を整えていくことができます。
実際は成功例ばかりではないとのこと
でしたが,社会復帰や地域生活の重要
な場所であることが分かりました。 神戸市西区にあるアゲインファームは,
年間の作業を切らさないよう,野菜の植
え付け時期等工夫されています。また日
中活動(就労)だけでなく,住居が無い
利用者には近くに借り上げた民家に職員
がともに寝起きをして,安定した地域生
活が送れるよう支援されています。
触法障害者の受け入れに関してはその
人に合った作業等の役割を担ってもらい,
支援者の手厚い見守りで生活を続けても
らう体制をとられており,間接的に更生,
再犯の防止になれば,という考えで取り
組まれています。
今年度から
新アドレスに
なりました!
姫路市豊富町にある法人で,全体では
約80名の利用者が活動されており,日
中活動の一つとしてラーフの森では米や
野菜の生産が行われています。他にも食
品加工や収穫した野菜を使った生餃子の
店などもあり,6次産業化を目指し,多
角的な運営がなされています。
このように,多様な就労形態がある
ため,触法障害者の地域での活動の
場が期待できます。
再犯防止推進計画,各自治体で策定が進んでいます!!
前号(15号)で御紹介した自治体に続き,今年度も多くの自治体が地
域福祉計画等の改定・策定の際に再犯防止推進の取組等を盛り込んでいただ
いています。その中で今回は策定に係る検討が進められている,尼崎市,舞
鶴市及び姫路市の状況報告をさせていただきます。
大阪矯正管区更生支援企画課は,再犯防止施策や地域連携
推進のため,地方公共団体等に対する総合窓口を主な業務
としています。地方再犯防止推進計画策定に資する,各種
犯罪統計データをはじめとする情報提供や,法務省の再犯
防止施策の現状についての御説明等,できる限りの御協力
をさせていただきます。ぜひ御連絡ください!!
尼崎市では,今年度第3期の地域福祉計画改訂に伴い,再犯防止
推進計画を盛り込むこととされました。改訂に当たり,同市の福祉
専門職の方々による有志の勉強会に講師派遣の御依頼をいただき,
当課から矯正の現状についてお話をさせていただくなど,再犯防
止・更生支援に対する熱心な思いにたいへん心強さを感じています。
今年度の策定部会は新型コロナ感染拡大防止の観点からzoomに
よるオンライン開催となり,当課も出席しています。同市では,複
合的で解決困難な課題を持つ市民の方への支援について,再犯防
止・更生支援の観点も踏まえ,改正社会福祉法における「重層的支
援体制整備事業」(任意事業)の活用を検討しておられます。
舞鶴市では,8月に第1回目の計画策定の懇話会が開催され,
当課も計画策定に係る検討委員として御依頼をいただき,出席し
ました。
委員長にはこれまで京都府の市町で策定委員を務められた方が
就任されました。当課からは,京都保護観察所とともに,刑事司
法手続の流れや,法務省の再犯防止の取組,矯正の現状等につい
て御説明しました。ある委員さんからは,受刑者の高齢化問題に
ついて御質問をいただき,受刑者の年齢別構成比や,高齢者の2
年以内再入率が高いという課題等について御説明しました。
姫路市では,同市の関係部局等が集まって計画策定検討会議が開かれ,当課も神
戸保護観察所とともにオブザーバーとして出席しています。
8月に第2回会議が開催され,素案についての意見や盛り込んでいただきたい施
策等を御提案させていただきました。地域における非行や犯罪に関する相談対応等
について議題に上がったこと等を受け,地域連携の一助として,少年鑑別所におけ
る地域援助や,コレワークと連携した就労支援等について御説明させていただきま
した。 ※(注記)×ばつ大阪矯正管区
大阪府地域生活定着支援センター「よりそいネットおおさか」様の活動の一つである「街
のよりそいさん数珠つなぎ」というコーナーの取材のため,心理学を専攻し,福祉に興味を
持つ立命館大学の学生さんが来訪しました。「世間から理解を得るために行っていること」
「刑務官の再犯防止にかける情熱」などなど,再犯防止や矯正医療に係る多くの質問を受け,
部屋中熱気に包まれていました。内容は,よりそいネットおおさか様のホームページ
(https://yorisoi-osaka.jp)で掲載される予定ですので,ぜひ御覧ください!
大阪矯正管区矯正医事課と更生支援企画課は,彼らを応援しています!( `□しろいしかく ́)×ばつ大阪矯正管区
立命館大学 大学院生 来訪
再犯防止
について
KOUSEI SHIEN KIKAKUKA ×ばつ農福連携
を分かりやすくご説
明しています。大阪矯正管区
再犯防止や更生支援のこ
と,身近に触れてもらい
たいです。
ヘアドネーション(Hair Donation)&和歌山刑務所のお話
ヘアドネーションってご存じでしょ
うか,小児がんや先天性の脱毛症,事
故などで頭髪を失った子どもさんたち
に,寄付により集められた髪の毛で
ウィッグを制作,無償提供している活
動のことです。
和歌山刑務所(女子刑務所)では,
令和2年度から受刑者の社会貢献活動
として,院内の「白百合美容室」で
ヘアドネーション用にカットされた
髪の毛の選別作業を行っています。
髪の毛を提供された方
には,後日右のような
受領証(シール)が届
きます。
大阪府下のスーパー・駅・
駅前ビル等にお願いにあが
り,7月1日から31日ま
で掲示していただきました。
矯正局公式
Twitterから
入ってね。
矯正局公式ツイッターでも
ツイートしました。