18歳・19歳の者に対する矯正教育の充実
検討会
令和3年1月から同年3月にかけて,全5回実施
検討会参加者
外部構成員(敬称略,50音順)
伊 藤 茂 樹(駒澤大学総合教育研究部教職課程部門教授)
工 藤 啓(認定NPO法人育て上げネット代表理事)
中 島 幸 子(NPO法人レジリエンス代表)
中 村 すえこ(セカンドチャンス!・映画「記憶」監督)
成 瀬 剛(東京大学法学政治学研究科准教授)
法務省矯正局少年矯正課
法制審議会の答申において,罪を犯した18歳・19歳
の者は,民法上等で成年として位置付けられる一方,可
塑性を有する存在であり,18歳未満の者とも20歳以
上の者とも異なる取扱いをすべきであるとされたことを
踏まえ,少年院における矯正教育の在り方について外部
有識者を交え検討会を実施
【検討会結果概要】
現行法下での少年院における処遇を基本的に維持しつつ,以下の課題について検討すべき
●くろまる自己の非行の反省 ●くろまる成年であることの自覚と責任の喚起
●くろまる社会参加に必要な知識の付与(主権者・消費者教育等)
●くろまる高等学校卒業程度認定試験の受験 ●くろまる通信制高校への入学
○しろまる18歳・19歳を対象とした新たな教育プログラムを導入
(非行の反省と責任の自覚の喚起を組み合わせた指導)
○しろまる学びの機会確保(出院後の進路選択の可能性)
●くろまるICT技術の習得 ●くろまる複数の資格取得 ●くろまる多様な職業体験
○しろまる時代のニーズに対応した職業指導種目の設置
□しろいしかく在院者同士の主体的・実践的な活動(グループワーク,寮内活動等)
○しろまる円滑な社会復帰を見据えた多様な活動
●くろまる地域等と連携したボランティア活動等(地域の課題解決に関与)
○しろまる民法上等の成年であ
り,責任ある主体とし
て積極的に社会参加す
べき存在
○しろまる出院後,幅広い進路選
択を可能とする指導・支援○しろまる職業指導種目の偏り・
固定化
○しろまる在院中から社会とのつ
ながりを意識した活動
○しろまる自主的・自律的活動 ●くろまる出院後関わる支援者等との関係構築
●くろまる入院早期から帰住先の確保や出院後の生活設計の調整
【対応】検討結果を踏まえ,矯正教育の見直しや少年院での処遇への取り入れを検討する。
令和3年5月
法務省矯正局少年矯正課