国の行政機関における法曹有資格者の採用・勤務の実態等について[概要]
(政策・国際部門を中心に)
国の行政機関の政策的・国際的な業務部門を中心に法曹有資格者の採用・勤務の実態を把握
人事担当者の声
任期付職員の声
(法曹有資格者)
内容
目的
法曹有資格
者のニーズ
○しろまる立法・法務部門以外に,以下のような業務に活用・国内法の知見を踏まえた国際交渉への対応
・所管施設の民間委託に伴う契約交渉・締結
・企業法務等の観点を踏まえた事業監督制度の見直し
・我が国事業者の海外展開を推進するため,関連法制
度の知見を踏まえた相手国の法制度の調査・交渉
採用選考の
重点
○しろまる採用ニーズに応じた法律の専門的知見や実務経験のほ
か,以下の点を重視
・組織での勤務に必要なコミュニケーション能力
・公務への熱意,組織で勤務する柔軟性
・一定の語学力(国際部門)
評価
○しろまる法律の専門的知見・経験を評価する回答が多数
○しろまる法律専門性以外のメリットを指摘する意見も複数ある
・論理的な思考力など,法曹有資格者の資質・能力の
業務全般への良い影響
・公務員にはない新しい発想による行政運営の活性化
・法曹有資格者の関与によるコンプライアンス面での
信頼性の担保
今後の採用
計画
○しろまる今後も,組織内の人材育成が間に合わない場合など,
法曹有資格者の専門性が必要な場合に採用(多数)
○しろまる非常に有用な貢献を得られており,今後も採用を継
続・拡大したい
応募理由
○しろまる志望省庁の業務・国の業務一般への関心
○しろまる人脈を含め,業務の幅や知見を広げるため等評価
○しろまる満足しているとの回答が多数
・国を代表して国際紛争の最前線に立つ
・政策の企画立案を通じ,目に見える成果により産
業振興に貢献
・大きな組織で動きつつ,職務権限・裁量が広い
公務経験の
有用性
○しろまる公務で得た以下の知見等は弁護士業務に極めて有用
・取扱分野に関する最前線の知識・議論状況
・法令の制定過程に関する知見
・行政機関内の検討・決定プロセスに関する知見
・多様な視点の意識
・政策のゴールを見据えてプランニングする経験
課題
○しろまるキャリアパス等の不安
○しろまる任期付職員の経験者の話を聞く機会の充実
○しろまる具体的担当業務等の情報提供の更なる充実
○しろまる採用決定から赴任までの十分な準備期間の確保等その他
○しろまる中央官庁の一般行政事務においても,法務や訴訟実
務等の知見を要する法律案件が想像以上に多い
→法曹有資格者の潜在的ニーズは大
平成28年10月
法務省大臣官房司法法制部
資料1-1