一般経済の動き
一般経済の動き
一般経済の動き (平成9年9月)
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我が国経済の最近の動向をみると、設備投資は製造業を中心に回復傾向にあり、純輸出は増加傾向にある。他方、個人消費は、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動減から立ち直りつつあるものの、総じて回復テンポは遅い。住宅建設は、低金利が継続するなか、消費税率引上げに伴う駆け込み需要により大きく増加した反動もあって、弱い動きとなっている。こうしたなかで、生産は一進一退で推移している。また、雇用情勢をみると、雇用者数の伸びが鈍化し、完全失業率が高い水準で推移するなど厳しい状況にある。
以上のように、以上のように、以上のように、民間需要を中心とする景気回復の基調は失われていないものの、企業の景況感に厳しさがみられ、景気はこのところ足踏み状態にある。
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個人消費は、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動減から立ち直りつつあるも
のの、総じて回復テンポは遅い。
実質消費支出(全世帯)をみると、前年同月比で8月 0.5%減の後、9月は 2.6%増(前月比 0.9%増)となった。
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住宅建設は、低金利が継続するなか、消費税率引上げに伴う駆け込み需要により大
きく増加した反動もあって、弱い動きとなっている。
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新設住宅着工〔総戸数(季節調整値)〕をみると、前月比で8月 5.6%増(前年同月比17.5%減)となった後、9月は 1.7%増(前年同月比22.2%減)となった。
- 設備投資は、製造業を中心に回復傾向にある。
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機械受注(船舶・電力を除く民需)は、前月比で8月は 4.7%減(前年同月比 2.7%増)の後、9月は12.3%減(同 1.3%増)となり、製造業は底堅く推移しているものの、全体としては弱含みで推移している。民間からの建設工事受注額(50社、非住宅)をみると、前月比で8月17.6%減の後、9月は26.8%増(前年同月比36.5%減)となった。
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鉱工業生産・出荷・在庫の動きをみると、生産・出荷は、一進一退で推移している。在庫は9月は減少した。
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鉱工業生産は、前月比で8月 3.0%減の後、9月(速報)は 1.6%増となった。鉱工業出荷は、前月比で8月 2.1%減の後、9月(速報)は 2.1%増となった。鉱工業生産者製品在庫は、前月比で8月 0.4%増の後、9月(速報)は 0.3%減となった。
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雇用情勢をみると、雇用者数の伸びが鈍化し、完全失業率が高い水準で推移するなど厳しい状況にある。
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有効求人倍率(季節調整値)は、8月0.72倍の後、9月0.71倍となった。完全失業率(季節調整値)は、8月 3.4%の後、9月 3.4%となった。
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輸出は、強含みに推移している。
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通関輸出(数量ベ−ス、季節調整値)をみると、前月比で8月 0.1%減の後、9月は 2.1%減(前年同月比 8.5%増)となった。
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輸入は、おおむね横ばいで推移している。
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通関輸入(数量ベ−ス、季節調整値)をみると、前月比で8月 8.9%減の後、9月は 8.4%増(前年同月比 6.7%増) となった。
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国際収支をみると、貿易・サービス収支の黒字は、増加傾向にある。
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8月(速報)の貿易・サービス収支(季節調整値)は、前月に比べ、サービス収支の赤字幅が拡大したものの、貿易収支の黒字幅が拡大したため、その黒字幅は拡大し、 6,768億円となった。
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消費者物価は、安定している。
全国指数(総合)をみると、前年同月比で9月 2.2%の上昇の後、10月(中旬速報値)は 2.3%の上昇(前月比 0.2%の上昇)となった。
〔本文中、前期(月)比は季節調整値による。〕
〔経済企画庁「月例経済報告」による。〕