運輸経済月例報告 今月のトピックス

運輸経済月例報告 今月のトピックス 運輸経済月例報告 平成8年4月のトピックス



〜 外貿コンテナ(五大港)の取扱量について 〜
7年(暦年)の外貿コンテナの取扱量は輸出入とも横浜港が第1位
神戸港は順調に回復し、貿易総額(輸入)では8年2月、4月、5月が6年同月実績を上回る
前年の「阪神・淡路大震災」から1年半を経過し、神戸港の施設も順調に復旧して おり、コンテナバースについては、8年6月24日現在で21バース中7バースが本 格復旧し、供用を開始している。こうした中で外貿コンテナ(五大港)の取扱量も順 調に回復している。

(1)外貿コンテナ(五大港)の取扱量(輸出)のシェア 7年(暦年)の五大港の輸出は、大震災、春先の円高により対前年比97.6%の62 84千トンと減少している。
6年(暦年)と7年の五大港のシェアを比較してみると、6年では、神戸港が全体の32.4%のシェアで第1位を占めていたが、7年では、大震災の影響により前年の約半分の15.5%とシェアを落としている。一方、他の4港については、横浜港が 5.1ポイント増と一番多くシェアを伸ばし、以下、大阪港が 4.7ポイント増、名古屋港が4.3ポイント増、東京港が 2.8ポイント増の順になっている。その結果、横浜港がシェアの第2位から第1位(31.7%)となっている。
大震災から1年後の8年に入って神戸港は、1月から3月の間で21.7%〜25.3%とシェアを回復してきている。また、3月のシェアを6年と比較すると、東京港が 6.4ポイント増の19.3%とシェアを伸ばしている。

(2)外貿コンテナ(五大港)の取扱量(輸入)のシェア7年(暦年)の五大港の輸入は、春先の円高により対前年比 106.2%の71 29千トンと増加している。
6年(暦年)と7年の五大港のシェアを比較してみると、6年では、神戸港が全体の31.8%のシェアで第1位を占めていたが、7年では、輸出と同様に前年の約半分の15.7%とシェアを落としている。一方、他の4港については、神戸港に近い大阪港が6.9ポイント増と一番多くシェアを伸ばし、以下、横浜港が 4.7ポイント増、名古屋港が 2.5ポイント増、東京港が 2.0ポイント増の順になっている。その結果、輸出と同様、横浜港がシェアの第2位から第1位(29.0%)となっている。
8年に入って神戸港は、1月から3月の間で22.0%〜24.5%とシェアを回復してきている。また、3月のシェアを6年と比較すると、東京港が 4.8ポイント増の22.8%、大阪港が 4.6ポイント増の16.8%とシェアを伸ばしている。

(3)神戸港の外貿コンテナ取扱量(輸出入) 神戸港の7年の輸出、輸入はそれぞれ対前年比46.8%の9 30千トン、52.3%の11 92千トンと大きく減少している。
8年に入って輸出は、6年同月と比較して1月から3月の間で74.2%〜79.3%まで、 輸入は、74.2%〜92.8%までに回復している。
なお、一般貨物を含む貿易総額では、神戸港の7年は輸出、輸入でそれぞれ対前年比61.9%、59.6%と大きく減少している。8年に入って輸入は、6年同月と比較して2月が 106.5%、4月が 112.3%、5月が 105.0%とプラスに転じ、輸出は5月が95.6%まで戻ってきている。

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