運輸経済月例報告 今月のトピックス
運輸経済月例報告 平成8年3月のトピックス
〜 平成7年度国内輸送量の動向(月例ベース) 〜
貨 物 各輸送機関(JR貨物を除く)ともプラスであるものの伸び率は低下
旅 客 JR旅客、新幹線がプラスに転じる
(国内貨物輸送の動向)
平成7年度の我が国経済は、秋以降足踏み状態を脱し、再び緩やかながらも回復基調をたどっている。こうした中で、平成7年度における貨物輸送量の動向をみると、各輸送機関(JR貨物を除く)とも対前年度比ではプラスであるものの、前年度の伸びより低くなっている。
JR貨物は、鉄道が4月以降復旧したにもかかわらず、夏場の大雨による運休等が影響し対前年度比 2.6%減と5年連続のマイナスとなっている。
貨物自動車のうち、特別積合せトラックは、宅配貨物が好調な一方で、その他の荷動きが低調で全体として 1.0%増と3年連続のプラスとなっているものの、低い伸びとなっている。また、一般トラックは、家電等の輸送が堅調であり、 2.6%増と2年連続のプラスとなっている。
内航海運(貨物船)は、2年連続のプラスとなっているものの、粗鋼生産量の減少等により 0.6%増と低い伸びとなっている。
航空は、生鮮貨物等に支えられ、 6.1%増と3年連続のプラスとなっているものの、 震災による増加があった前年度より低い伸びとなっている。
(国内旅客輸送の動向)
個人消費は、総じて緩やかな回復傾向にあり、旅客輸送は、JR旅客、新幹線が対前年度比でプラスに転じている。
JR旅客は、震災の影響によりマイナスとなった前年度から 1.1%増とプラスに転じている(前々年度比 0.9%増)。また、新幹線についても 4.9%増とプラスに転じている(前々年度比 0.0%増)。民鉄は、定期、定期外ともマイナスであり全体で0.6%減と4年連続の減少となっている。
バス(東京)は、 2.6%減と4年連続の減少となり、低迷が続いている。
タクシー(東京)は、猛暑の影響による増加があった前年度から値上げの影響等により 2.7%減とマイナスに転じている。
航空は、震災の影響、関西国際空港の開港の効果のあった前年度より伸びは低いものの、 5.2%増と2年連続のプラスとなっている。
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