運輸経済月例報告 今月のトピックス
運輸経済月例報告 平成8年12月のトピックス
〜 平成8年国際輸送量の動向(月例ベース) 〜
貨物――JR貨物を除き堅調
旅客――航空は堅調、バス(東京)は低迷
(国際貨物輸送の動向)
平成8年の我が国の景気は、緩やかではあるものの回復の動きを続けており、こう した中で、8年における貨物輸送量の動向をみると、JR貨物を除き堅調な動きとな っている。
JR貨物は、1月〜3月が前年の震災の反動によりプラスとなったが、4月以降は 事業の効率化に伴い車扱の減少が続き、年間では対前年比 1.7%減(車扱 9.2%減、 コンテナ10.8%増)と下げ幅は小さいものの2年連続のマイナスとなっている。
貨物自動車のうち、特別積合せトラックは、家電や宅配貨物が堅調で 3.0%増と3 年連続のプラスが続いている。また、一般トラックは、鉄鋼が落ち込んだものの、家 電、機械が堅調で 1.1%増と伸びが低いものの3年連続のプラスが続いている。
内航海運(貨物船)は、年の前半が鉄鋼の荷動きが悪く一進一退を繰り返したが、 後半はセメント等が堅調で年間では 2.1%増と2年連続のプラスとなっている。
航空は、1月〜3月は、前年が震災の影響で大幅に増加した反動で伸びが低く、ま た、7月〜9月がO-157の影響を受け生鮮貨物が低調であったが、年間では 3.9%増 と前年の輸送量を上回り、4年連続のプラスが続いている。
(国際旅客輸送の動向)
個人消費は緩やかな回復傾向にあるが、旅客輸送は、航空は堅調、バス(東京)は 低迷、その他はほぼ横這いとなっている。
JR旅客は、前年が震災の影響により微減となったが、新幹線をはじめ定期外旅客 がもどり年間では対前年比 0.5%増と僅かながらプラスに転じている。また、民鉄は 定期旅客の落ち込みが続き 0.8%減と僅かではあるが減少し、4年連続のマイナスが 続いている。
バス(東京)は、 3.4%減と5年連続のマイナスであり、下げ幅も大きくなってき ており低迷が続いている。
タクシー(東京)は、7年が値上げの影響等によりマイナスとなったが、8年に入 っても弱含みで 0.3%減とほぼ前年並ではあるが、2年連続のマイナスとなっている。
航空は、1月〜3月は、前年が震災の影響で大幅に増加した反動でマイナスとなっ たが、年間では 3.2%増と前年の輸送量を上回り、3年連続のプラスが続いている。
AltStyle
によって変換されたページ
(->オリジナル)
/
アドレス:
モード:
デフォルト
音声ブラウザ
ルビ付き
配色反転
文字拡大
モバイル