国土交通省では、歩行空間における段差や傾斜といった移動の支障となるバリア情報、エレベータやバリアフリートイレの位置といったバリアフリー情報を「歩行空間ネットワークデータ」として自治体や事業者と協力して収集し、オープンデータとして様々な分野で利活用できるような環境整備を推進する『バリアフリー・ナビプロジェクト』の取組を進めてきました。
今回、令和2年5月に改正された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」では、市町村が定める基本構想*に記載する事業メニューとして、「心のバリアフリー」に関する事業である「教育啓発特定事業」が新たに創設されました。本特定事業の創設に伴い、「教育啓発特定事業」の具体的な進め方について、実施主体となる市町村等が取り組み内容や実施方法を検討する際に参考とできるガイドラインとして、「教育啓発特定事業の実施に関するガイドライン」を作成しており、令和4年6月公表(予定)に向けて、現在準備を進めています。
ガイドラインには、教育啓発特定事業の一つとして位置付けされている「学校連携教育事業」の取組事例として、バリアフリー・ナビプロジェクト推進の一環として実施した実証授業の内容について掲載される予定です。
本ページでは実証授業における内容の詳細、授業資料として使用した各資料・ツールについて紹介・配布を行っております。
*基本構想:法に基づき市町村が作成する面的・一体的なバリアフリー化を図るための事業等を記載した計画
国土交通省では、バリアフリー・ナビプロジェクト推進の一環として、学校教育との連携を目指しており、その連携の一環として、2021年度に神戸市立稗田小学校と山形県立酒田光陵高校において、実証授業を実施しました。
下記において、実際の授業内容について掲載しておりますので、授業等での取組を検討されている自治体・教育機関等におきましては、是非ご参考下さい。
神戸市立稗田小学校では、4日間・計10コマ(450分)の内容で授業を実施しました。
まち歩き点検を実施する前に、事前研修という形でバリアフリーの必要性や調査の進め方、まち歩き点検で使用する歩行空間ネットワークデータ整備ツールの使用方法についての説明を実施しました。
バリアフリーの必要性については、車いす利用者から、日常生活における不便な点などを中心に説明して頂きました。
まち歩き点検では、事前に用意した地図などの紙媒体の記録用紙を準備し、小学校周辺を中心にまち歩き点検を実施しました。
収集したデータを、国土交通省で提供しているWebアプリ「歩行空間ネットワークデータ整備ツール」を利用してデータ入力され、国土交通省の「歩行者移動支援サービスに関するデータサイト」に登録されました。
授業最終日には、グループ毎にまち歩き点検を通して気づいた良い点・悪い点(バリア情報・バリアフリー情報)、よりよいまちづくりに必要となる点について、発表を行いました。
授業で配布した資料については、ページ下部の「◆だいやまーく各資料のダウンロードはこちらから」を参照
国交省担当者による授業説明
本施策の概要、実証授業において配布した資料について、データ提供しております。
◇本施策の概要について
実証授業の概要、実施した2校についての取りまとめ資料となります。
実証における成果や課題、調整事項や実施へ向けた注意ポイントをまとめています。
資料[1]:「バリアフリー・ナビプロジェクト×学校連携教育事業
〜実証教育プログラム 概要・実施とりまとめ〜」 PDF
資料[2]:参考資料 アンケート結果
神戸市立稗田小学校 アンケート結果
山形県立酒田光陵高校 アンケート結果
◇神戸市立稗田小学校 実証授業で配布した資料
・配布資料1(授業1日目) PDF
・配布資料2(授業2日目) PDF
・配布資料3(授業3日目) PDF
◇山形県立酒田光陵高校 実証授業で配布した資料
・配布資料一式(授業1日目) PDF