スライド 1


Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
タスクフォースの検討状況と今後の方針
〜船舶運航・船舶設計・代替燃料の各方面からの検討〜
平成30年12月
事務局
GHG戦略18-3-2
タスクフォースの検討状況と今後の方針2船舶運航タスクフォース
 来年5月のIMO海洋環境保護委員会(MEPC 74)に打ち出すべく、我が国と
しての短期対策案(現存船の燃費性能改善策)を取りまとめた。
<短期対策案の骨子>
1.現存船に対し、燃費性能の算定を義務付け
・現存船向けのよりシンプルな燃費性能計算式を規定
2.燃費性能が基準値を上回ることを義務付け
・エンジン出力制限、省エネデバイスの追加搭載、燃料転換等により対応
3.条約に基づく検査・証書システムにより、改善後の燃費性能を認証
 上記短期対策案の実現に向け、諸外国との調整を進めるとともに、各種技
術的事項の詳細を引き続き検討することとした。
<主な検討事項>
・現存船向けの燃費性能算定式
・現存船向けの燃費性能規制値
・エンジン出力制限に関する各種 等
タスクフォースの検討状況と今後の方針3船舶設計タスクフォース
 新造船燃費規制(EEDI)規制に関する各種論点(フェーズ3・4規制、最低出
力・非常用出力)に対する我が国としての対応方針案を取りまとめた。
 EEDIフェーズ3規制:これまでの我が国の基本方針を踏襲しつつ、国内造
船所から得られたデータを精査の上、開始年の前倒しや規制値の強化も前
広に検討する。また、欧州等の主張に対しては、必要に応じ、定量的データ
に基づいて反論する。
 EEDIフェーズ4規制:現存船への適用や燃料炭素密度の引き下げ等、これ
までのEEDI規制とは異なる新たな枠組みでのEEDI規制の在り方を検討し、
IMOに提案する。
 最低出力:過去に、日本と欧州が最低出力規制の改正案を共同提案したこ
とを踏まえ、適宜、欧州との再提案の可能性を模索する。
 非常用出力:1EEDI規制と最低出力規制の両立を可能にする、2現存船
に適用すれば短期対策にも応用が可能、といったメリットが認められるため、
提案国のドイツ等と連携しつつ、その実現に努める。
タスクフォースの検討状況と今後の方針4代替燃料タスクフォース
 代替燃料に関する情報収集について、中間報告を確認し、追加的に調査す
べき事項を整理した。
 E-LNG(CCS等により回収したCO2と再生可能エネルギー由来の水素から
合成するLNG燃料)の長期的供給可能性やコスト等の課題について、更な
る情報収集を進めることとした。
 船舶のCO2ゼロエミッション技術に関する課題等を整理し、引き続き、その
実現可能性の検討を継続することとした。
 代替燃料等に関する来年度の調査研究の方向性を整理した。
・既存エンジンを使用した船舶における低炭素化の調査
・代替燃料による船舶のエネルギー効率改善ロードマップ策定

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /