平成11年7月27日
1.本年4月より感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律による発生動向調査が開始された。
2.本日の委員会では、4月1日より6月27日までの感染症新法に基づく患者・感染者報告並びに4月1日より6月30日までの任意報告を解析するとともに、今後の委員会の運営方針等を協議した。
3.平成11年4月1日から6月27日までの間に感染症新法に基づき報告されたエイズ患者は71件、HIV感染者は92件であった。
患者71件、感染者92件の内訳は、
4.患者71件、感染者92件のうち
5.任意報告により
7.平成11年1月から6月末日までの献血件数3,062,562件のうち、HIV抗体陽性件数は27件であった。
照会先:保健医療局エイズ疾病対策課 担当者:清水(内2358)井口(内2357) TEL:[現在ご利用いただけません](代表) 3595-2249(直通)
1−1 性別・感染原因別患者数
(単位:件)
(単位:件)
(単位:件)
(参考)世界のエイズ患者の状況(1998年11月15日現在、WHO報告)
注:
注:
1−1 キャリア等→AIDS
2−1 キャリア等→AIDS
平成11年7月27日
1.今回は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(以下、感染症新法という。)」に基づく後天性免疫不全症候群(HIV感染症を含む)発生届(略称:法定報告)と、任意の病状変化報告(任意報告)を解析した初めての委員会である。
2.検討の期間は、感染症新法が施行された平成11年4月1日より6月27日までとした。6月末までの集計としなかったのは、新法による報告は週毎にされているため、それとの整合性を図ったためである。
3.今回は、平成11年の第2・四半期にあたる約3か月分の報告を検討したが、患者数は法定報告71件、任意報告3件、感染者数92件であった。これを第1・四半期と比べると患者数は77件から3件の減、感染者数は146件から54件の減であった。
4.前回、平成11年3月分の報告で患者・感染者数が増加していたが、今回の第2・四半期を見る限り急増傾向が続いているとは思えない。従って、3月の急増原因は一過性のものだと考えられる。
5.また、異性間の性的接触が感染の主体となっており、同性間の性的接触による感染も、前回と比較すると減少しているものの相当数が報告されているため、引き続き動向を注意深くみていく必要がある。
6.ワーキング・グループを設けて、今後の本委員会の検討のあり方を研究しており、今回その進捗状況の報告を受けた。 法定報告と任意報告の精度をあげる方法など様々な検討課題が明らかになってきたので、今後も精力的の研究することとなった。 その一環として、本年秋を目途に99年前半期の発生動向に関する中間とりまとめを行うこととした。 このまとめは、本格的な年次報告書のパイロット版との位置づけで、平成11年前半の状況を鳥瞰するのみならず、作業の過程で、さまざまな問題を明らかにして、発生動向調査の充実に結び付けて行く予定である。
平成11年7月27日(火)
(注)
2−1 性別・年齢別患者数
3−1 性別・感染地域別患者数
1−2 性別・感染原因別感染者数
2−2 性別・年齢別感染者数
3−2 性別・感染地域別感染者数
エイズ患者等の届出状況等
1.日本のエイズ患者の届出状況
2.HIV感染者の届出状況
3.累積死亡者数 1,129名
*1 上記死亡者数には「HIV感染者発症予防・治療に関する研究班」からの累積死亡報告数493名が含まれる。
(参考)
・凝固因子製剤による感染を除く患者・感染者等の状況
・性別・年齢区分別・感染地域別患者・感染者数(エイズ予防法施行後)
※(注記)2 「病状に変化を生じた事項に関する報告」(病変報告)数は、除く。
(54カ国)
706,318 人
タンザニア
ケニア
ジンバブエ
97,621 人
81,492
70,669
23,126 千人
21,433
10,412
(45カ国)
951,755
アメリカ合衆国
ブラジル
メキシコ
691,647
128,821
35,069
248,709
146,825
81,249
(42カ国)
108,738
タイ
インド
日本
88,403
6,252
1,917
54,532
846,302
126,220
(40カ国)
211,352
スペイン
フランス
イタリア
51,284
48,453
42,122
39,433
56,634
59,103
(16カ国)
9,054
オーストラリア
7,766
16,850
都道府県別感染者累積報告状況
報告件数
(件)
構成割合
(%)
ブロック別
報告件数(件)
構成割合
(%)
東北
43
1.4
関東・甲信越
2,436
77.3
北陸
20
0.6
東 海
231
7.3
近 畿
280
8.9
中国・四国
49
1.6
九州・沖縄
72
2.3
1.凝固因子製剤による患者は除く (平成11年6月27日現在)
2.( )内は今回報告件数(平成11年4月1日〜6月27日分)である
3.本年3月末までは、患者・感染者の居住地を管轄する都道府県知事からの報告であったが、4月以降は保健所を経由した報告となったため、保健所を管轄する都道府県知事からの報告である
都道府県別患者累積報告状況
都道府県名
患者
報告件数
(件)
構成割合
(%)
ブロック別
報告件数(件)
構成割合
(%)
東北
39
2.7
関東・甲信越
1,036
72.2
北陸
15
1.0
東 海
130
9.1
近 畿
113
7.9
中国・四国
23
1.6
九州・沖縄
50
3.5
1.凝固因子製剤による患者は除く (平成11年6月27現在)
2.( )内は今回報告件数(平成11年4月1日〜6月27日分)である
3.本年3月末までは、患者・感染者の居住地を管轄する都道府県知事からの報告であったが、4月以降は保健所を経由した報告となったため、保健所を管轄する都道府県知事からの報告である
患者・感染者病変報告情報
1 性別病変数
1−2 生存→死亡
AIDSが原因
8 ( 4 )
1 ( 1 )
9 ( 5 )
2 性別病変数(累計)
2−2 生存→死亡
AIDSが原因
8 ( 4 )
1 ( 1 )
9 ( 5 )
都道府県別累積病状変化報告状況
都道府県名
患者
報告件数
(件)
構成割合
(%)
ブロック別
報告件数(件)
構成割合
(%)
東北
1
5.3
関東・甲信越
12
63.2
北陸
1
5.3
東 海
1
5.3
近 畿
2
10.5
中国・四国
0
0.0
九州・沖縄
2
10.5
委員長コメント
献 血 件 数 及 び HIV 抗 体 陽 性 件 数
( 検 査 実 施 数 )
陽性者数
( )内女性
10万人
当たり
(昭和62年)
8,217,340
11
( 1)
0.134
(昭和63年)
7,974,147
9
( 1)
0.113
(平成元年)
7,876,682
13
( 1)
0.165
(平成2年)
7,743,475
26
( 6)
0.336
(平成3年)
8,071,937
29
( 4)
0.359
(平成4年)
7,710,693
34
( 7)
0.441
(平成5年)
7,205,514
35
( 5)
0.486
(平成6年)
6,610,484
36
( 5)
0.545
(平成7年)
6,298,706
46
( 9)
0.730
(平成8年)
6,039,394
46
( 5)
0.762
(平成9年)
5,998,760
54
( 5)
0.900
(平成10年)
6,137,378
56
( 4)
0.912
(平成11年1月〜6月)
3,062,562
(速 報 値)
27
( 2)
0.882
照会先:医薬安全局血液対策課
担当者:河 原,長 崎
TEL:[現在ご利用いただけません](内線)2905,2904
03-3595-2395(直通)