平成11年3月30日
1. 平成11年1月1日から2月末日までの間に、医師から各都道府県知事、指定都市市長、中核市市長に報告されたエイズ患者は39件、HIV感染者74件であった。
患者39件、感染者74件の内訳は、
2. 患者39件、感染者74件の報告のうち、患者21件、感染者31件が異性間の性的接触によるものであった。このうち、日本人の報告は男性が患者13件、感染者20件、女性が患者3件、感染者8件であり、男女合わせると、患者16件、感染者28件(表1−1、1−2)であった。
また、外国人患者及び感染者の性別内訳は男性患者5件、感染者4件、女性患者4件、感染者6件であった。
3. 今回14名の死亡報告があり、「HIV感染者発症予防・治療に関する研究班」からの報告と合わせ累積死亡報告数は1,103名となった。
4. 平成11年1月から2月末日までの献血件数962,427件のうちHIV抗体陽性件数は10件であった。
注:( )内は外国人再掲数
注:( )内は外国人再掲数
注:( )内は外国人再掲数
注:( )内は外国人再掲数
注:( )内は外国人再掲数
注:( )内は外国人再掲数
1.日本のエイズ患者の届出状況 (単位:件)
( )内は外国人再掲数
( )内は外国人再掲数
*1 上記死亡者数には「HIV感染者発症予防・治療に関する研究班」からの累積死亡報告数493名が含まれる。
・凝固因子製剤による感染を除く患者・感染者等の状況
※(注記)上段:感染者、下段:患者
( )内は、患者報告のあった国数である。注:※(注記)1日本の患者数は1998年12月末現在
注:凝固因子製剤による感染者は除く (平成11年2月末現在)
注:凝固因子製剤による患者は除く (平成11年2月末現在)
平成11年3月30日
1) 今回(平成11年1月から2月末日まで)のエイズ動向委員会への報告は、患者39件(前回38件)、感染者74件(前回61件)であり、うち転症例は4件(前回3件)でした。
2) 今回の報告の特徴は、
ということです。
3) 1998年版のエイズ発生動向年報がまとまりましたので、発表いたします。
4) 4月1日から「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(以下「感染症新法」という)が施行され、エイズ(HIV感染症を含む)は4類感染症の一つとして他の感染症と同様の発生動向調査が行われることとなります。感染症新法が施行されると、発生動向調査に基づいた施策を行うことが更に重要になりますので、今後ともより正確な情報を国民の皆様に伝えていきたいと思います。
(注)
・昭和61年は、年中途から実施したことなどから、3,146,940件、内陽性件数11件(女性0)となっている。
・抗体検査陽性の献血血液は、焼却されており、使用されていない。
2−1 性別・年齢別患者数
3−1 性別・感染地域別患者数
1−2 性別・感染原因別感染者数
2−2 性別・年齢別感染者数
3−2 性別・感染地域別感染者数
エイズ患者等の届出状況等〔平成11年2月末現在〕
2.HIV感染者の届出状況 (単位:件)
3.累積死亡者数 1,103名
(参考)
・性別・年齢区分別・感染地域別患者・感染者数(法施行後) (単位:件)
(参考)世界のエイズ患者の状況(1998年11月15日現在、WHO報告)
(54カ国)
706,318 人
タンザニア
ケニア
ジンバブエ
97,621 人
81,492
70,669
23,126 千人
21,433
10,412
(45カ国)
951,755
アメリカ合衆国
ブラジル
メキシコ
691,647
128,821
35,069
248,709
146,825
81,249
(42カ国)
108,738
タイ
インド
日本
88,403
6,252
1,917
54,532
846,302
126,220
(40カ国)
211,352
スペイン
フランス
イタリア
51,284
48,453
42,122
39,433
56,634
59,103
(16カ国)
9,054
オーストラリア
7,766
16,850
都道府県別感染者累積報告状況
報告件数
(件)
構成割合
(%)
ブロック別
報告件数(件)
構成割合
(%)
東北
42
1.4
関東・甲信越
2,307
77.2
北陸
19
0.6
東 海
225
7.5
近 畿
259
8.7
中国・四国
47
1.6
九州・沖縄
68
2.3
( )内は今回報告件数(平成11年1月〜2月分)である
都道府県別患者累積報告状況
報告件数
(件)
構成割合
(%)
ブロック別
報告件数(件)
構成割合
(%)
東北
35
2.6
関東・甲信越
956
72.2
北陸
15
1.1
東 海
117
8.8
近 畿
106
8.0
中国・四国
22
1.7
九州・沖縄
47
3.5
( )内は今回報告件数(平成11年1月〜2月分)である
山崎委員長コメント
前回と比較して、日本人患者が4件減、外国人患者が5件増、日本人感染者が14件増、外国人感染者が1件減であり、トータルでは患者が1件増、感染
者が13件増となっております。
(2) 日本人患者・感染者の報告数が94件と過去2番目に多い。
(3) 日本人患者・感染者の異性間性的接触による感染数が44件と過去3番目に多い。
(4) 日本人男性の患者・感染者数が81件と過去に2番目に多い。
(5) 日本人女性の患者・感染者数が13件と過去3番目と同数。
(6) また、男性同性愛の患者・感染者数が34件と過去3番目に多い。
詳しい動向はそちらをご覧下さい。
などであります。
(2) AIDSの報告数は、動向調査開始以来初めて減少に転じた。
照会先 保健医療局エイズ疾病対策課
担当者 池田(内2358)荒井(内2355)
TEL [現在ご利用いただけません](代表)
3595−2249(直通)
照会先:医薬安全局血液対策課
担当者:河 原,近 藤
TEL:[現在ご利用いただけません](内線)2905,2904
03-3595-2395(直通)
献 血 件 数 及 び HIV 抗 体 陽 性 件 数
( 検 査 実 施 数 )
陽性者数
( )内女性
10万人当たり
(昭和62年)
8,217,340
11
( 1)
0.134
(昭和63年)
7,974,147
9
( 1)
0.113
(平成元年)
7,876,682
13
( 1)
0.165
(平成2年)
7,743,475
26
( 6)
0.336
(平成3年)
8,071,937
29
( 4)
0.359
(平成4年)
7,710,693
34
( 7)
0.441
(平成5年)
7,205,514
35
( 5)
0.486
(平成6年)
6,610,484
36
( 5)
0.545
(平成7年)
6,298,706
46
( 9)
0.730
(平成8年)
6,039,394
46
( 5)
0.762
(平成9年)
5,998,760
54
( 5)
0.900
(平成10年)
6,137,378
55
( 4)
0.896
(平成11年1月〜2月)
962,427
(速 報 値)
10
( 1)
1.039