平成10年7月28日
(2) 性別では、男性患者35件、感染者62件、女性患者5件、感染者17件であった。
(3) 年齢区分別では、患者は、20代5件、30代12件、40代12件、50歳以上11件、感染者は、10代1件、20代23件、30代28件、40代13件、50歳以上14件、であった。(表2−1、2−2)
(4) 国籍別では、日本人患者26件、感染者55件、外国人患者14件、感染者24件 であった。
(5) 感染地域別では、国内で感染した患者17件、感染者47件、海外で感染した患者11件、感染者14件、感染地域不明患者12件、感染者18件であった。(表3−1,3−2)
3. 「HIV感染者発症予防・治療に関する研究班」からの報告によると、平成9年10月末日時点での血液凝固因子製剤による感染例は1,434名、うち患者数は631名、死亡者数は493名(患者数に含む)であった。
4. 今回15名の死亡報告があり、上記研究班からの報告と合わせ累積死亡報告数は1,057名となった。
5. 平成10年1月から6月末日までの献血件数2,998,696件のうちHIV抗体陽性件数は26件であった。
1−1 性別・感染原因別患者数 (単位:人)
1−2 性別・感染原因別感染者数 (単位:件)
・凝固因子製剤による感染を除く患者・感染者等の状況
注:※(注記)1日本の患者数は1998年6月末現在
平成10年7月28日
1) 今回(平成10年5月から6月末日まで)のエイズ動向委員会への報告は、患者40件(前回37件)、感染者79件(前回74件)であり、うち転症例は3件(前回0件)でした。
2) 依然として患者・感染者は増加傾向を示しており、今回の報告の特徴は、患者・感染者の報告が119件と過去3番目に多く、日本人患者・感染者の異性間性的接触による報告数が40件と過去3番目に多く、また日本人男性の患者・感染者の報告数も
76件と過去3番目に多いということです。
3) 国内での輸血による感染が否定できない日本人のHIV感染症例の報告が1例ありましたので、詳細を調査中であります。
4) 1998年6月20日現在のWHOの報告によりますと、世界のエイズ患者の届け出数は189万人を超え、この1年間で約25万人が新たに報告されております。
5) 本日は平成10年の年報の作成スケジュールに関する議論も行われ、平成10年のデータを平成11年1月に確認し、それに基づく分析を詳細に加えるため、平成10年報の公表時期は平成11年3月末とすることが決定されました。
平成10年7月28日(火)
2−1 性別・年齢別患者数 (単位:件)
3−1 性別・感染地域別患者数 (単位:件)
(参 考)
2−2 性別・年齢別感染者数 (単位:件)
3−2 性別・感染地域別感染者数 (単位:件)
エイズ患者等の届出状況等 〔平成10年6月末現在〕
1.日本のエイズ患者の届出状況 (単位:件)
2.HIV感染者の届出状況 (単位:件)
3.累積死亡者数 1,057名
(参考)
・性別・年齢区分別・感染地域別患者・感染者数(法施行後)
男 性
女 性
合 計
(参考)世界のエイズ患者の状況(1998年6月20日現在、WHO報告)
(54カ国)
686,256 人
タンザニア
ケニア
ジンバブエ
97,621 人
78,765
70,669
23,126 千人
21,433
10,412
(45カ国)
889,465
アメリカ合衆国
ブラジル
メキシコ
641,068
120,399
35,119
248,709
146,825
81,249
(42カ国)
101,429
タイ
インド
日本
83,357
6,252
1,799
54,532
846,302
126,220
(40カ国)
207,890
スペイン
フランス
イタリア
50,155
47,953
41,627
39,433
56,634
59,103
(16カ国)
8,744
オーストラリア
7,571
16,850
都道府県別感染者累積報告状況
都道府県名
感染者
報告件数
(件)
構成割合
(%)
ブロック別
報告件数(件)
構成割合
(%)
東北
35
1.3
関東・甲信越
2,092
77.4
北陸
18
0.7
東 海
212
7.8
近 畿
224
8.3
中国・四国
46
1.7
九州・沖縄
61
2.3
( )内は今回報告件数(平成10年5月〜6月分)である
都道府県別患者累積報告状況
都道府県名
患者
報告件数
(件)
構成割合
(%)
ブロック別
報告件数(件)
構成割合
(%)
東北
32
2.7
関東・甲信越
841
72.0
北陸
11
0.9
東 海
104
8.9
近 畿
99
8.5
中国・四国
18
1.5
九州・沖縄
41
3.5
( )内は今回報告件数(平成10年5月〜6月分)である
委員長コメント
前回と比較して、日本人患者が4件増、外国人患者が1件減、日本人感染者が2件増、外国人感染者が3件増であり、トータルでは患者が3件増、感染者が5件増となっております。
照会先:医薬安全局血液対策課
担当者:山 本,近 藤
TEL:[現在ご利用いただけません](内線)2905,2904
03-3595-2395(直通)
献血件数及びHIV抗体陽性件数
( 検 査 実 施 数 )
陽性者数
( )内女性
10万人
当たり
(昭和62年)
8,217,340
11
( 1)
0.134
(昭和63年)
7,974,147
9
( 1)
0.113
(平成元年)
7,876,682
13
( 1)
0.165
(平成2年)
7,743,475
26
( 6)
0.336
(平成3年)
8,071,937
29
( 4)
0.359
(平成4年)
7,710,693
34
( 7)
0.441
(平成5年)
7,205,514
35
( 5)
0.486
(平成6年)
6,610,484
36
( 5)
0.545
(平成7年)
6,298,706
46
( 9)
0.730
(平成8年)
6,039,394
46
( 5)
0.762
(平成9年)
5,998,760
54
( 5)
0.900
(平成10年1月〜6月)
2,998,696
(速 報 値)
26
( 2)
0.867
問い合わせ先
厚生省保健医療局エイズ疾病対策課
池田(内線2358)
大澤(内線2355)