9.運用機関別の運用実績一覧表(平成7〜9年度)
運用機関の運用実績にかかる評価については、平成7年度より時間加重収益率に基づき実施している。以下では、平成7年度から平成9年度末までの3年間の運用実績のある複数資産運用(バランス型運用)及び自家運用の運用実績を記載した。
・ 複数資産運用(バランス型運用)機関については各運用機関毎の基準となる資産構成及び資産配分変更の許容範囲の違いにより、概ね次の3形態に分けられる。
-
(1) 円貨並びに外貨建資産(債券・転換社債・株式・短期資金)の資産配分変更の許容範囲が5%以内の運用機関。
(2) 円貨並びに外貨建資産(債券・転換社債・株式・短期資金)の資産配分変更の許容範囲が5%超の運用機関。
(3) 上記(1)のうち、基準となる資産構成について外貨建資産の割合を制限するか、円貨建資産に限っている運用機関。
このような各運用機関毎の基準となる資産構成等の違いにより、各社の運用実績及び市場平均(運用機関毎の基準となる資産構成比率で加重平均した市場収益率。いわゆる複合ベンチマーク収益率)は相違する。
・ なお、自家運用の運用対象資産は、債券・転換社債・短期資金に限られている。
資金確保事業
(1)の運用機関
運用機関名
時間加重収益率
(A)-(B)
実績(A)
市場平均(B)
住友信託銀行
8.52%
8.73%
-0.21%
三菱信託銀行
8.87%
8.62%
0.25%
安田信託銀行
9.71%
9.37%
0.34%
東洋信託銀行
9.12%
9.39%
-0.26%
大和銀行
9.31%
9.62%
-0.31%
日本バンカース・トラスト信託銀行
12.13%
11.44%
0.69%
モルガン信託銀行
10.11%
9.91%
0.19%
ユー・ビー・エス信託銀行
8.45%
8.88%
-0.43%
(2)の運用機関
運用機関名
時間加重収益率
(A)-(B)
実績(A)
市場平均(B)
三井信託銀行
8.36%
9.05%
-0.69%
シティトラスト信託銀行
13.68%
8.90%
4.78%
クレディ・スイス信託銀行
7.95%
9.15%
-1.20%
(3)の運用機関
運用機関名
時間加重収益率
(A)-(B)
実績(A)
市場平均(B)
中央信託銀行
5.04%
5.21%
-0.17%
日本信託銀行
6.35%
6.25%
0.10%
自家運用
5.72%
5.69%
0.03%
注)
1.
時間加重収益率は、運用元本の変動の影響を排除した投資行動の適切さを評価するための尺度。
2.
時間加重収益率は、3年間(7〜9年度)の平均。
3.
運用機関の運用実績は毎年度異なることから、評価は運用手法に変更がないことを前提に3年程度の期間で行うことが必要。3年を経過した運用機関は資金確保事業で延べ23社中15社であり、そのうち運用手法の変更がなかったものは13社(全社が複数資産運用(バランス型運用))。
4.
上記運用機関の記載順序は、運用資産時価総額順。
5.
年金福祉事業団の資産全体の時間加重収益率(平成7〜9年度)の平均 は9.00%であり、市場平均収益率8.75%に対して0.25%の超過。
年金財源強化事業
(1)の運用機関
運用機関名
時間加重収益率
(A)-(B)
実績(A)
市場平均(B)
住友信託銀行
8.56%
8.68%
-0.12%
三菱信託銀行
8.35%
8.59%
-0.24%
東洋信託銀行
8.80%
9.54%
-0.74%
安田信託銀行
9.49%
9.09%
0.40%
大和銀行
9.33%
9.64%
-0.31%
日本バンカース・トラスト信託銀行
12.10%
10.07%
2.03%
第一生命保険
8.66%
9.18%
-0.52%
朝日生命保険
7.86%
7.96%
-0.10%
住友生命保険
8.85%
9.01%
-0.16%
大同生命保険
9.19%
9.11%
0.08%
安田生命保険
9.19%
9.32%
-0.13%
(2)の運用機関
運用機関名
時間加重収益率
(A)-(B)
実績(A)
市場平均(B)
三井信託銀行
8.93%
10.08%
-1.15%
シティトラスト信託銀行
14.08%
9.25%
4.84%
クレディ・スイス信託銀行
7.45%
9.15%
-1.70%
日本生命保険
9.45%
8.73%
0.71%
三井生命保険
10.56%
9.05%
1.51%
(3)の運用機関
運用機関名
時間加重収益率
(A)-(B)
実績(A)
市場平均(B)
中央信託銀行
5.67%
5.16%
0.52%
日本信託銀行
6.23%
6.00%
0.23%
明治生命保険
6.31%
6.56%
-0.25%
富国生命保険
3.54%
3.95%
-0.41%
注)
1.
時間加重収益率は、運用元本の変動の影響を排除した投資行動の適切さを評価するための尺度。
2.
時間加重収益率は、3年間(7〜9年度)の平均。
3.
運用機関の運用実績は毎年度異なることから、評価は運用手法に変更がないことを前提に3年程度の期間で行うことが必要。3年を経過した運用機関は年金財源強化事業で延べ56社中25社であり、そのうち運用手法の変更がなかったものは20社(全社が複数資産運用(バランス型運用))。
4.
上記運用機関の記載順序は、運用資産時価総額順。
5.
年金福祉事業団の資産全体の時間加重収益率(平成7〜9年度)の平均は9.00%であり、市場平均収益率8.75%に対して0.25%の超過。
(参考)平成9年度運用結果(簿価)
・平成9年度の資金運用事業の実現収益は1兆1,213億円※(注記)、実現収益率は4.95%。
・平成9年度の借入金利息は1兆1,403億円、対運用元本平均残高比は5.03%。
・平成9年度の資金運用事業による利差損は▲さんかく190億円。
・平成9年度末の累積利差損(累積赤字)は▲さんかく1兆4,434億円。(評価益は6,002億円)
・平成9年度末の運用資産規模は23兆4,058億円。
平成9年度運用結果(簿価)図
※(注記)LPSの決算は、暦年(1月〜12月)であるが、本資料においては、平成9年度の運用状況実態を反映させるために、LPSの平成9年の実現収益から、平成9年1月〜3月の実現収益(249億円)を控除し、平成10年1月〜3月の実現収益(440億円)を加算。