96/08/05 平成8年度研究プロジェクトの募集について

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 平成8年8月5日
 保健医療分野における基礎研究推進事業
 平成8年度研究プロジェクトの募集について
 平成8年8月6日付けの官報において、平成8年度より発足する保健医療分野におけ
る基礎研究推進事業の研究プロジェクト課題を公募することとなった。
事業の概要、募集対象となる研究分野及び応募資格等は別紙のとおりであり、申込受付
期限は平成8年9月6日である。
なお、平成8年8月13日、東海大学校友会館(霞ヶ関ビル33階)において説明会を
行う予定である。
 保健医療分野における基礎研究推進事業
 平成8年度研究プロジェクトの募集について
1 事業の概要
 ガン、エイズ等の疾病の克服は、人類共通の悲願であり、画期的な医薬品、医療用具
等の開発は、国民の保健医療水準の飛躍的な向上に寄与するのみならず、国際社会にも
大きく貢献するものであります。これらの分野においては、近年の遺伝子治療技術を初
めとする先端的科学技術が目覚ましい進歩を遂げており、このため、技術開発の基盤と
なる保健医療分野における基礎的研究はますますその重要性を増しています。
 このような状況の下、医薬品、医療用具等に関する研究開発を振興するため、基礎研
究への出資制度が国により創設され、医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構法の改
正により、医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構(以下「医薬品機構」という。)
が国からの出資金を受け、その業務として医薬品技術等に関する基礎的研究を実施する
こととなりました。
 このため、医薬品機構では、保健医療水準の向上に役立つ新たな医薬品、医療用具の
開発に結びつく可能性のある基礎的研究を、国立試験研究機関、大学等の研究機関に所
属する研究者から広く研究提案として公募し、医薬品機構内に設置される審査のための
委員会において採択候補プロジェクトの選定を行い、その結果を踏まえて医薬品機構が
研究実施プロジェクトを決定します。
 決定された研究プロジェクトについて、医薬品機構が、国立試験研究機関、大学等と
、共同研究契約又は委託研究契約を締結し、研究を実施します。(別添「制度の仕組み
」参照)
2 募集対象とする研究分野
 将来の保健医療水準の向上につながる新たな医薬品、医療用具の開発に結びつく可
 能性のある基礎的研究であって、次の研究分野に該当するもの。
(1) エイズ・感染症関係基礎分野
 1.HIV感染症治療における至適薬剤併用療法の開発に関する研究
 2.HIV感染モデル動物を用いたHIV感染予防ワクチンの基礎的研究
 3.その他エイズ・感染症関連基礎的研究
(2) がん関係基礎分野
 1.がん化学予防(化学物質を用いて、がんの発生ないし進行を予防すること)の基礎
 的研究
 2.ヒトゲノム情報のがん予防・診断・治療への利用に関する基礎的研究
 3.遺伝的背景を持った動物によるがん治療の基礎的研究
(3) 脳・神経又は免疫に関する疾患関係基礎分野
 現在治療方法のない脳・神経又は免疫に関する疾患の治療方法に関する基礎的研究
(4) 治療機器関係基礎分野
 医用マイクロマシン又は人工臓器の開発に関する基礎的研究
3 応募資格
(1) 保健医療分野における基礎研究推進事業への応募は、1人の研究者が単独で研究を
 行う場合は当該研究者から、複数の日本国内の研究者が研究チームを構成して研究を
 行う場合は研究チームの代表者(以下、「総括研究代表者」と総称します。)から、行
 っていただきます。その際、総括研究代表者は、次の要件を全て満たしていることが
 必要です。
 1.日本国内の国立試験研究機関(国立高度専門医療センター、国立病院及び国立療養
 所を含む。以下同じ。)、大学等(国公私立の大学、短期大学、大学共同利用機関及
 び高等専門学校をいいます。以下同じ。)、特殊法人、特別認可法人、公益法人及び
 地方公共団体の試験研究機関に所属する研究者であること。
 2.応募いただく研究内容を適切に実施する能力を有すること。
 3.研究期間を通じて、研究全体の遂行に責務を負い、研究に専念できる者であること
 。
4 研究期間
 5年を限度とします。
5 研究費
(1) 研究費の規模
  研究費は、研究容、研究実施体制を考慮して配分することとしており、一案件当
 たりの研究費は、年間数千万から1億数千万程度を想定しております。
 この中には、施設費、材料費、雇用する研究者等の給与、旅費、その他必要とされ
 る間接的な経費を含みます。
6 採択予定プロジェクト数
(1) エイズ・感染症関係基礎分野          4〜5
 1.HIV感染症治療における至適薬剤併用療法の開発に関する研究    1
 2.HIV感染モデル動物を用いたHIV感染予防ワクチンの基礎的研究 1
 3.その他エイズ・感染症関連基礎的研究         2〜3
(2) がん関係基礎分野   3
 1.がん化学予防(化学物質を用いて、がんの発生ないし進行を予防する 1
 こと)の基礎的研究
 2.ヒトゲノム情報のがん予防・診断・治療への利用に関する基礎的研究 1
 3.遺伝的背景を持った動物によるがん治療の基礎的研究   1
(3) 脳・神経又は免疫に関する疾患関係基礎分野   2〜3
 現在治療方法のない脳・神経又は免疫に関する疾患の治療方法に関する基礎的研究
(4) 治療機器関係基礎分野
 医用マイクロマシン又は人工臓器の開発に関する基礎的研究 1〜2
 合   計 10程度
7 研究プロジェクトの選定
(1)審査方法
 採択候補プロジェクトの選定は、医薬品機構内に設置される「基礎研究委員会」
 で行います。基礎研究委員会は、応募された研究プロジェクトの内容について審査
 を行い、適当であると認められるものを採択候補プロジェクトとして選定します。
 医薬品機構は、その結果を踏まえて、研究実施プロジェクトを決定します。
(2)審査基準
 応募された研究プロジェクトについて、下記の視点から評価し、総合的に審査し
 ます。
 1.保健医療への貢献
 将来、保健医療の向上に役に立つ新たな医薬品や医療用具の開発に結びつく可
 能性のある研究であること。
 2.研究の独創性
 国際的にみても、独創的な基礎研究であること。
 3.研究計画の妥当性
 研究の実現性が高い研究計画であり、かつ、実施可能な研究スケジュールであ
 ること。
 4.実施体制
 研究を遂行する上で、十分な学術的、技術的体制が整備され、かつ、研究費を
 適正に経理する能力を有していること。
8 研究成果の帰属
  委託研究又は共同研究を実施することにより知的所有権が発生した場合、医薬品
 機構と受託研究機関又は共同研究機関との共有とします。このため、委託研究又は
 共同研究にたずさわる研究者の研究成果は医薬品機構又は研究者の所属する研究機
 関に帰属します。
9 応募の手続き
(1)本事業に研究プロジェクトを応募される方は、平成8年9月6日(金)までに、「応
 募書類の作成・記入要領」に基づき必要な書類を医薬品副作用被害救済・研究振興
 調査機構基礎研究推進室あてに簡易書留にて郵送して下さい。(当日消印有効)(申
 請様式は、インターネットにて公開しておりますので、down load することも可能
 です。)
(2)本事業の内容、応募に当たっての手続等についての説明会を、次のとおり開催しま
 す。
  日   時 場    所
 平成8年8月13日(火) 東海大学交友会館(阿蘇、朝日の間)
 午後1時30分から 東京都千代田区霞が関3−2−5
 3時30分まで 霞が関ビル33階
 電話:03-3581-0121
10 応募書類の提出・間い合わせ先
 本事業に関する問い合わせ先及び応募書類の郵送先は次のとおりです。
 〒100 東京都千代田区 霞が関 3丁目3番2号 新霞が関ビル9階
 担当 医薬品機構基礎研究推進室
 電話 03-3506-9549 FAX 03-3506-9418
 問い合わせ受付時間等
 月曜-金曜 午前9時30分〜12時、 午後1時〜5時30分 (祝祭日を除く。)
 なお応募要領についてはインターネットにおいても公開を予定しておりますので
 ご利用下さい。(http://www.iijnet.or.jp/iyakuhin-kiko/ 8月中旬開設予定)
 [制度の仕組み]
 +----------------+
 I I
 I 国(厚生省) I
 I I
 +----------------+
 I
 I 1.出資
 I 研究領域の指定
 ↓
 +----------------+ 2. 公  募 +--------------------------------------+
 I 医薬品機構 I------------------→I 国立試験研究機関、大学等 I
 I I 3. 応 募 I +--------------+ I
 I I←------------------I I ↓ I
 I +------------+ I 4.実施プロジェクト決定 I +----------------+ +------+ +------+ I
 I I I I------------------→I I 総括研究代表者 I I I I I I
 I I 基礎研究 I I 5.共同研究契約締結 I I I I I I I I I
 I I 委員会 I I 委託研究契約締結 I I I I I I I I I
 I I I I←----------------→I I 研 I I 研 I I 研 I I
 I +------------+ I 6.研究費の支給 I I 究  I I 究 I I 究 I I
 I    I 研究者の派遣 I I 代 I I 代 I I 代 I I
 I I 研究資材の提供 I I 表 I I 表 I I 表 I I
 I I------------------→I I 者 I I 者 I I 者 I I
 I I 7.進捗状況報告 I I I I I I I I I I I
 I I←------------------I I +----+----+ I I I I I I I I
 I I 8.毎年の評価 I I I I I I I I I I I I I
 I I------------------→I I 研 研 研 I I 研 I I 研 I I
 I I 9.研究終了報告書 I I 究 究 究 I I 究 I I 究 I I
 I I←------------------I I 者 者 者 I I 者 I I 者 I I
 I I10.最終評価 I I I I I I I I
 I I------------------→I +----------------+ +------+ +------+ I
 I I 成果共有 I 研究機関 研究機関 研究機関 I
 I I←------------------I I
 I I I I
 +----------------+ +--------------------------------------+
 I I
 I 主催 I
 I I
 +------------------+ I
 I 成果の普及のため I I
 I のセミナー、シン I←-------------------------------------------------------+
 I ポジウム   I 発   表
 +------------------+
 問い合わせ先 厚生省薬務局研究開発振興課
   担 当 村上(内2796)
 電 話 (代)[現在ご利用いただけません]
 (直)3595-2430

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