ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 健康・医療 > 食品 > 食品添加物 > 「D−ソルビトール」を多量に添加した食品について
「D−ソルビトール」を多量に添加した食品について
食安監発第0826002号
平成15年8月26日
平成15年8月26日
渋谷区保健衛生部長 殿
厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課長
「D−ソルビトール」を多量に添加した食品について
標記については、平成15年8月22日付け事務連絡にて貴職より情報提供を受けたところですが、当該食品については、食品衛生法第4条第2号に該当すると思料されるので、適切な対応方よろしくお願いします。
(参考)
・ ソルビトール摂取量と緩下作用との関係
論文1(緩下作用を示す量)
ソルビトール・シロップ : 20〜30g
結晶ソルビトール : 約50g *1
論文2(最大無作用量)
0.24 (女性) 0.17 (男性) *2
0.30 (女性) 0.15 (男性) *3
平均値:0.22
(単位:g/kg・体重/day)
(単位:g/kg・体重/day)
0.22 ×ばつ 52.6kg (平均体重)
= 12g/day
・ 当該品を1缶摂取した場合のソルビトール摂取量
当該品6検体を検査した結果 平均値:110g/kg
260g ×ばつ 110g/kg ÷ 1000g = 28.6g
(当該品の原材料配合表によると1缶あたり25g添加)
当該品6検体を検査した結果 平均値:110g/kg
260g ×ばつ 110g/kg ÷ 1000g = 28.6g
(当該品の原材料配合表によると1缶あたり25g添加)
であるので、当該品には最大無作用量の平均12g/dayをはるかに上 回っている。
なお、医薬品での使用量は以下のとおり。
┌
|
|
|
|
|
|
└ 医薬品(効能・効果:消化管のX線造影時の便秘の防止)と
しての通常使用量
→ 硫酸バリウム100gに対してD−ソルビトールとして
10〜20g
┐
|
|
|
|
|
|
┘
|
|
|
|
|
|
└ 医薬品(効能・効果:消化管のX線造影時の便秘の防止)と
しての通常使用量
→ 硫酸バリウム100gに対してD−ソルビトールとして
10〜20g
(日本薬局方 D−ソルビトール液
D−ソルビトール液「日研」添付文書より)
D−ソルビトール液「日研」添付文書より)
|
|
|
|
|
|
┘
出典 *1 Ellis, F.W. :J. Biol. Chem. 141, 147(1941)
*2 Oku T,Okazaki M.Laxative threshold of sugar alcohol erythritol in human subjects. Nutr Res 1996;16:577-89
*3 Koizumi N, Fujii M,Ninomiya R,Inoue Y,Kagawa T,Tsukamoto T.Study on transitory laxative effect of sorbitol and maltitol. Estimation of 50% effective does and maximum non-effective does. Chemosphere 1983;12:45-53
「D−ソルビトール」を多量に添加した食品について(情報提供) (PDF:184KB)
ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 健康・医療 > 食品 > 食品添加物 > 「D−ソルビトール」を多量に添加した食品について