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2025年4月17日 第23回新型インフルエンザ対策に関する小委員会 議事録

健康・生活衛生局感染症対策課パンデミック対策推進室

日時

令和7年4月17日(木)13:00〜15:00

場所

Web開催
事務局:厚生労働省 専用第12会議室

議題

(1)プレパンデミックワクチンの今後の備蓄の種類について

議事

議事内容
しろまる佐野エイズ対策推進室長 ただいまから、厚生科学審議会感染症部会第23回新型インフルエンザ対策に関する小委員会を開催いたします。
委員の皆様方におかれましては、御多忙にもかかわらず御出席いただき、誠にありがとうございます。
私、本日議事進行を務めさせていただきます健康・生活衛生局感染症対策部感染症対策課の佐野と申します。よろしくお願いいたします。
傍聴の方におかれましては「傍聴に関しての留意事項」の遵守をお願いいたします。
なお、会議冒頭の頭撮りを除き、写真撮影、ビデオ撮影、録音をすることはできませんので、御留意ください。
なお、カメラ撮りは議事に入るまでとさせていただきますので、プレス関係者の方々におかれましては御理解と御協力をお願いいたします。
本日は、ウェブ会議での開催となっておりますので、御発言の際は挙手機能を用いて挙手していただくか、チャットに発言される旨のコメントを記載していただき、座長の指名の後に御発言ください。
なお、ウェブ会議ですのでタイムラグが生じると存じますが、御了承願います。
会議の途中で長時間音声が聞こえない等のトラブルが生じた場合は、あらかじめお知らせしている番号までお電話をお願いいたします。
続きまして、委員の紹介をさせていただきます。
通信の確認も踏まえてお名前を申し上げますので、一言お返事をいただければと思います。
五十音順に、大曲貴夫委員。
しろまる大曲委員 大曲です。よろしくお願いいたします。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 川名明彦委員。
しろまる川名委員 川名です。よろしくお願いします。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 吉川肇子委員。
しろまる吉川委員 吉川です。よろしくお願いします。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 齋藤智也委員。
しろまる齋藤(智)委員 齋藤です。よろしくお願いします。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 笹本洋一委員。
しろまる笹本委員 笹本でございます。よろしくお願いいたします。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 谷口清州委員。
しろまる谷口委員長 谷口です。よろしくお願いします。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 田村大輔委員。
しろまる田村委員 自治医大の田村です。よろしくお願いいたします。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 中里栄介委員。
しろまる中里委員 中里です。よろしくお願いいたします。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 中島一敏委員。
しろまる中島委員 中島です。よろしくお願いします。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 信澤枝里委員。
しろまる信澤委員 信澤です。よろしくお願いします。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 長谷川秀樹委員。
しろまる長谷川委員 長谷川です。よろしくお願いします。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 よろしくお願いします。
なお、齋藤昭彦委員、坂元昇委員より御欠席の連絡を受けております。
現在、委員13名のうち11名に御出席いただいておりますので、厚生科学審議会の規定により、本日の会議は成立していることを御報告いたします。
次に、審議参加について御報告いたします。
本日御出席の委員の先生方の過去3年度における関連企業からの寄附金などの受け取り状況について申告いただき、事務局において当該内容を確認いたしました。その結果、審議不参加となる基準に該当された委員はいらっしゃいませんでしたので、併せて御報告いたします。
申し訳ございませんが、冒頭のカメラ撮りにつきましてはここまでとさせていただきますので、御協力をお願いいたします。
なお、これ以降は、写真撮影、ビデオ撮影、録音をすることはできませんので、御留意ください。
それでは、議事に入る前に資料の確認をさせていただきます。
資料は、議事次第、委員名簿、資料1、参考資料1、参考資料2になります。
不備等がございましたら事務局にお申し出ください。
それでは、ここからの進行は谷口委員長にお願いいたします。
しろまる谷口委員長 よろしくお願いします。
では、早速議事に入りたいと思いますので、まず資料1につきまして、事務局から御説明をいただけますでしょうか。
しろまる亀谷感染症対策課長補佐 事務局でございます。感染症対策課の亀谷と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
資料1にございますとおり「プレパンデミックワクチンの今後の備蓄の種類について」ということで御説明をさしあげます。どうぞよろしくお願いします。
初めに「プレパンデミックワクチンの備蓄の経緯」につきまして、平成9年に世界で初めて香港におきまして鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスによる感染確定者が報告された後、我が国では平成18年度からH5N1株のプレパンデミックワクチンの備蓄を行ってきております。
備蓄するワクチンの株におきましては、平成28年の感染症部会におきまして、ここにお示しします4つの視点でございます。近年の鳥インフルエンザ発生の疫学的状況、パンデミック発生の危険性、パンデミックが発生した際の社会への影響、そして発生しているウイルスとワクチン株の抗原性、以上の4つの視点を踏まえた上で「危機管理上の重要性」が高いワクチン株の備蓄を優先することとしております。
近年は、まず平成30年6月の感染症部会におきまして、当時の鳥インフルエンザの発生状況等から、H7N9株であるGuangdong株を備蓄することとしておりました。
令和4年4月の感染症部会におきましても、その時点で製造可能な亜型のうちではH7N9が引き続き最も「危機管理上の重要性」が高いと考えられるため、同じくH7N9のGuangdong株の確保を継続することとしておりました。
令和5年ですが、世界的な鳥インフルエンザの流行が確認されましたH5亜型のうちClade2.3.4.4b、このうちH5N8であるAstrakhan株、これをワクチン株とすることとしておりました。
直近、令和6年5月の感染症部会ですが、世界的な鳥インフルエンザの流行が確認されたH5亜型Clade2.3.4.4bのうちH5N1であるEzo red fox株、こちらもワクチン株とすることとしておりました。
次のページをお願いいたします。以上が今までの経緯でございますが、次は「今後備蓄すべきワクチン株について」というところでございます。
まず「近年の流行株について」ですが、過去5年間に世界でヒトが感染した鳥インフルエンザウイルスは、7種のインフルエンザウイルスの亜型に属しております。
ただし、令和3年以降はClade2.3.4.4bに属する高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)の世界的な感染拡大に伴って、野生の哺乳類や農場の家畜等で発生報告が相次いでおります。
なお、Clade2.3.2.1cの高病原性鳥インフルエンザウイルスにつきましては、令和2年以降はアジアで限局的に発生が見られているということですが、世界的な感染拡大は見られていない状況でございます。
続きまして「ヒトへの感染について」でございます。
ヒトの高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)の感染事例でございますが、平成15年から令和7年1月末までですが、発生報告のなかった平成30年を除きまして、世界各地で散発的に報告がされております。WHOに報告された感染者数は合計966例、うち48%が死亡していると承知しております。平成30年以降の報告数は減少しているのですけれども、高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)はヒト症例が報告されている鳥インフルエンザの中でも報告された症例数が多い、また致命率が高いウイルスであることと承知しております。
令和2年から数えますと、ヒト感染例は、12か国から106例が報告されています。このうち、ベトナム、カンボジア、オーストラリア以外の9か国から報告されたもののうち、Cladeが確認できた事例につきましては、検出された高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)のCladeは全て2.3.4.4bであったということでございます。
高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)は効率的にヒトからヒトへ感染する能力を獲得しているというエビデンスまでは上がってきていないと承知しておりますが、現時点でヒトでのパンデミックに至る可能性は必ずしも高くないと認識しております。しかし、世界的に鳥類での感染拡大が認められておりまして、哺乳類での感染例も多数報告されていることから、こちら、高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)のヒトの暴露機会が増加しておりまして、今後も散発的なヒト感染例が報告される可能性は高いものと認識をしております。
また、動物で感染が拡大する中でアミノ酸変異が蓄積をしまして、ヒトへの感染性が高くなったウイルスが出現する、こうした可能性も認識をしております。
最後になりますが、「H5亜型Clade2.3.4.4bワクチン株と流行株の抗原性」につきまして御説明をいたします。
世界的に流行しておりますClade2.3.4.4bのうちWHOが示しているワクチン候補株はH5N8であるAstrakhan株、H5N6であるFujian-Sanyuan株、さらにH5N1であるchicken/Ghana、American wigeon、Ezo red fox、そしてJiangsuの4つがあるものと承知をしております。このうち昨今の感染状況の拡大を鑑みまして、H5N1でありまして、安全性及び抗原性についてWHOによる確認が完了したワクチン株として使用可能かつ入手可能であるのは、Ezo red fox株とAmerican wigeon株の2つに限られると認識しております。
こちら、流行株とワクチン株の抗原性の比較のために、この両者の株に対するフェレットの感染血清を用いた赤血球凝集阻止試験を実施しておりますが、両株に対する血清は最近の流行株であるH5N1とよく反応しておりまして、両者の反応性に違いはないと判断をされております。
以上の検討を踏まえまして、Ezo red fox株に対して優位性を示すワクチン株の情報はないことから、昨年と同様にEzo red fox株をプレパンデミックワクチンのワクチン株とすることとしてはどうか、また、令和8年度以降、備蓄するワクチン株の変更につきましては、「危機管理上の重要性」の高い亜型のワクチン候補株の収集を優先的に進めつつ、引き続き、企業での製造可能性を含め、最新の知見を踏まえて検討を行っていく、この2つについて本日提案をさせていただきたいと思っております。
以上、事務局からの御説明になります。一旦説明を終わります。よろしくお願いいたします。
しろまる谷口委員長 ありがとうございました。
御存じのように、今、H5N1はアメリカでいろいろと広がっているみたいですし、またアメリカは政権が替わってこのままきちんとモニターしていってくれるのかというのは心配なところもあるのですけれども、今回の事務局の御説明に関しまして、委員の皆様から御意見をいただければと思います。よろしくお願いします。
齋藤先生、お願いします。
しろまる齋藤(智)委員 1つ質問させていただきたいのですが、まず株の選定というところでは異論はないのですけれども、備蓄したワクチンをどのような状態で保管をして、いざ何か起きたときに何日ぐらいで供給できるような形での備蓄を考えておられるのかというところ、もし分かれば教えていただければと思います。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
事務局から御対応いただけますか。
しろまる亀谷感染症対策課長補佐 御質問いただいて、ありがとうございます。事務局でございます。
プレパンデミックワクチンでございますが、一部製剤化をしておりまして、迅速に対応ができるように準備をしておるところでございます。その後、製剤化していないところにつきましては後追いで製剤化を行っていきまして、迅速に対応ができるように準備をしているところでございます。何週間で、また何か月で市場に出せるかというところにつきましては、なかなか明言が難しいところではあるのですが、企業の製造可能性などを鑑みまして、引き続き、これに関しては迅速に対応できるように準備を進めていくというところで考えております。よろしくお願いします。
しろまる齋藤(智)委員 ありがとうございました。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
信澤先生、お願いできますか。
しろまる信澤委員 ありがとうございます。
今の事務局からの説明のうち、3ページの最初のところに書いてあります「流行株とワクチン株の抗原性の比較のため」云々のところで、フェレットの感染血清を最近の流行株に当てたところ、よく反応すると記載されているのですけれども、最近の流行株は具体的にどういう株なのでしょうかという点と、これはフェレット血清ですけれども、日本ではまだ臨床試験が終わっていないのだと思いますけれども、海外でもヒトにワクチンを接種したときの血清を用いて最近の、つまり2024年などの株と反応しているかを調べた結果はあるのでしょうか。
以上です。
しろまる谷口委員長 大切なことだと思います。
事務局、御対応いただけますか。
しろまる長谷川委員 これは私から答えましょうか。
しろまる谷口委員長 お願いします。
しろまる長谷川委員 Ezo red foxのフェレット血清で調べたのは、直近の株ですと2024年に分離された北海道、千葉、新潟、鹿児島、福井、あとは埼玉で分離されたH5N1を確認しています。
しろまる信澤委員 ありがとうございます。
ヒト血清を使った結果などはまだ。
しろまる長谷川委員 Ezo red foxは現在製造中で、まだ製剤化されておりませんので、昨年の備蓄株であるAstrakhanに関しましては、大曲先生の研究班で血清を今、まさしく医師主導の治験を行っておりますので、その血清が手に入りましたらワクチン株、あとは流行株に対する反応性を確認していき、その血清はさらにWHOCCに共有して、そちらを他のCCで入手されたH5N1に対しても反応性について検討していただく予定になっております。
しろまる信澤委員 ありがとうございます。
海外でのヒト血清を用いた結果はないのですか。
しろまる長谷川委員 ありません。
しろまる信澤委員 ありがとうございます。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
日本でこの血清でアメリカでヒトから分離された株などに対する反応性もやられるのでしょうか。
しろまる長谷川委員 当初の予定ではWHOCCに分与することも想定して準備しておりますが、米国がWHOから脱退することになると、それがスムーズに行くかどうかは分かりません。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。非常に大切なことかとは思います。
では、中島先生、お願いできますか。
しろまる中島委員 中島です。
冒頭ですけれども、つい最近のパンデミック条約締結と日本の関係者のコントリビューションに対して、まずお礼を申し上げたいと思います。
備蓄株の選定に関しては、特に異論はございません。
これに関連して3つほど教えていただきたいことがありますので質問いたしますが、この資料の外側になるのかもしれませんけれども、最近の関連の国際会議であったり、動物とヒトとの接点のインフルエンザウイルスの件などに関して、パンデミックリスクに対して全体の温度感というか、どういう捉え方をしているのかというリアルな情報があれば教えていただきたいということが1点です。
関連して、参考資料にあります鳥インフルエンザの家禽での発生状況にはかなりサーベイランスバイアスがあると思うのですけれども、その影響、また家禽へのワクチン接種がサーベイランスに与える影響だとか、免疫圧力に対する影響だとか、今はどのような議論がなされているのか、もし分かるようでしたら教えていただければと思います。これが2点目です。
3点目、今回鳥インフルエンザの中でもH5N1の資料を中心に御提示いただきましたが、それ以外の例えばどうしても豚のインフルエンザに対するサーベイランス体制は世界的に少し弱点があるところかと思いますが、鳥インフルエンザ、H5N1以外のインフルエンザウイルスに対する状況も分かれば教えていただければと思います。
以上、3点でした。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
3点につきまして、事務局からいかがですか。
しろまる亀谷感染症対策課長補佐 御質問ありがとうございます。
3点御質問いただきましたけれども、最近の関連する国際会議におけるパンデミックリスクの議論につきましての全体的な温度感ですとか、免疫原性の話を御質問いただいたと承知をしておりますが、こちらについて、もし可能でしたら齋藤先生や長谷川先生、お答えなどがあればいただきたいと思っておるのですが、いかがでしょうか。
しろまる長谷川委員 長谷川が分かる範囲でお話しさせていただきますと、これは2月の末に行われた季節性とZoonoticのインフルエンザのワクチンのWHOのワクチン株選定会議で出された資料だと、ZoonoticのインフルエンザのActivityとしては、ずっと2020年から2024年頃までトータルナンバーでグラフにして月当たり10以下を行っていたところが、2024年はかなり最高値で30を超えるぐらいのActivityが見られており、そのほとんどがH5で、亜型が同定された中ではH5N1です。2020年頃まではH5でもH5N6が中心だったのですけれども、それがH5N1に移行してきたということで、それ以外はシーズンで数例のH9N2が報告されているのと、豚のインフルエンザとしてはH3のバリアントなどが報告されていました。H5に関しては、ほとんどがH5N1です。
H5でヒトで発生したのは、カンボジア、カナダ、UK、アメリカ、ベトナムでして、一番多いのはアメリカの56例で、Cladeは2.3.4.4bです。Cladeでは、カンボジアで2.3.2.1cとされていたCladeが2月にCladeの名前の変更が、細分化されて、2.3.2.1eに変更になっています。
それ以外では、中国からH9N2のヒトでの発生が報告されていて、それは2例が回復済みで、1例が入院中ですが、病状は安定しているということです。
アメリカのH5に関しては、牛とのダイレクトなコンタクトがあったのが70例中の約40で、家禽とのコンタクトがあったのが20数例でした。感染源が分からないのは3例だったのですが、そのうちの1例について血清を調べたら、その方は陽性ですが、濃厚接触者を調べたら陰性なので、ヒト-ヒト感染は否定されているということで、今のところ、ヒト-ヒト感染はどこでも見られていないということが一般的な見解だと思います。ただ、ポテンシャルという意味では、アミノ酸の変異が入ってレセプターの感受性が変わったりすると、ポテンシャルとしては可能性があるので注意が必要ということです。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
これで1点目と2点目はカバーですか。
しろまる長谷川委員 あとはほかの亜型でしたか。ほかの亜型については、直近ではH5とH9N2、あとH10N5というものがちょっと出ています。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
中島先生、いかがですか。
しろまる中島委員 もう一点は、そういうディスカッションの中で家禽へのワクチン接種の影響をどのように考えているのかと。
しろまる長谷川委員 私は承知していないです。
しろまる谷口委員長 事務局かどなたか御存じの方は見えますでしょうか。
しろまる海老塚補佐 事務局から家禽へのワクチン接種について1点御説明させていただきます。
他国においてもワクチン接種は検討されているところではございますけれども、農政局とのやり取りといいますか、そういったところで調整がなかなか難しいという話は聞いているところでございます。日本においても農林水産省のほうとも連携を取りながら、ヒトへの影響等を鑑みながら、そういったところも検討していく必要があると考えております。
以上です。
しろまる谷口委員長 ありがとうございました。
中島先生、よろしいでしょうか。
しろまる中島委員 私の質問の意図を改めてですが、国内でのワクチン接種の検討というよりも、世界的に例えばインドネシアや中国などワクチン接種をすることによる影響がなかなか可視化しにくいところがあると思いますので、その辺りの影響が世界的なパンデミックリスクにどのように関わっているかという直近のディスカッションのようなものがあればということが質問の意図でした。ありがとうございました。
しろまる谷口委員長 ありがとうございました。
なかなか難しいところでもあろうかと思いますが、また国際会議などで御議論いただければと思います。
では、川名先生、お願いできますか。
しろまる川名委員 ありがとうございます。
非常にプリミティブな質問ですけれども、教えていただきたくて質問しました。
2つあります。1点目は、推奨されているClade2.3.4.4bワクチンは、アメリカで今はヒトから結構H5が出ていますが、そこから分離されたウイルスとマッチしているのかということ。
もう一つは、かつて東南アジアで出てきたH5は非常に致死率が高かったのですが、今、アメリカではH5に感染して亡くなる方は非常に少ないし、臨床症状も違っているところがあって、この辺はかつてのH5と今アメリカでヒトから取れているウイルスはウイルス自体の病原性には変化があるのかどうか、その2点を教えていただきたいと思います。
しろまる長谷川委員 そうしましたら、それも私から、Ezo red foxで免疫したフェレットの血清を用いた中和試験では、米国の乳牛から取れているものを中心とした米国で流行している2.3.4.4bをきちんと中和する、カバーしていると考えています。
病原性に関しましては、動物実験では以前のウイルスと今、取れてきているウイルスにほとんど病原性に違いはありません。むしろフェレットに対しては病原性が高まっているというか、致死的になる病原性は強いと感じていますし、米国などでも乳牛を飲んだ猫などが死亡している例もありますので、病原性については変わっていない、ウイルス自身はそれほど変わっていないと思います。
ただ、米国で発見されている感染者の致死率が下がっているのは、1つは暴露のされ方が違うというところと、正直なぜか分からないということがあるのですけれども、ウイルスのレセプターが主に肺胞上皮に存在しているので、肺にダイレクトに入った場合にウイルス性の肺炎を起こして致死的になると考えられていますけれども、最初に暴露される方法が違うところもあるのかと考えています。ただ、目への感染の動物実験ではH5N1でフェレットなどは致死的な感染を起こしているので、一概にはそれだけでもないのかと。
つい最近の報告では、H1N1pdmに感染させたフェレットにおいては、その後の2.3.4.4bのH5N1に感染させたときの病原がマイルドであることが報告されていて、何らかのクロスプロテクションですか、同じグループのHAなので、そこに交差性があるのか、あとはNAが、ノイラミニダーゼの抗原性というものが効いている可能性もあって、フェレットにおいてはH1N1pdmに暴露された個体がその後のH5N1で症状が軽いという報告もありますので、そういったところも関係がある可能性があります。
今まで報告されているもの、発見されているのが、子供や免疫があまり発達していない人、あとはカナダで亡くなった人もたしか免疫不全の患者さんなどの結構致死的な感染は今でも報告がありますので、そこら辺の今まで発展途上国で発見されたときの状況と、今、米国で発見されている症例が、もしかしたら米国のほうが広く拾っている可能性もあるのかもしれません。
しろまる川名委員 ありがとうございます。
私もアメリカは積極的にサーベイランスをやっているので、軽症例が拾われていて、軽症が分母に含まれているということが1点あるのかと。あとは、かつて東南アジアで流行していたときに比べると、圧倒的にノイラミニダーゼ阻害剤などの抗インフルエンザウイルス薬が使用されるまでの時間が短いということが関係しているのかと個人的には思っていました。そうだとすれば、ワクチン接種と同時に薬を早期に使っていくとか、そういったことも1つメッセージとしては必要なのかと思ったので質問させていただきました。ありがとうございます。
しろまる長谷川委員 ありがとうございます。
付け加えますと、薬剤に対する感受性に関しましては、米国で分離されているウイルスなどはオセルタミビルなどの若干の低下は見られるようですけれども、その他の抗ウイルス薬に対しての感受性は保たれている、下がるようなマーカーは見つかっていないということです。
しろまる川名委員 どうもありがとうございました。
しろまる谷口委員長 ありがとうございました。とても重要な議論だと思います。
信澤委員、お願いできますか。
しろまる信澤委員 度々すみません。ありがとうございます。
ウイルスのことで私ももう一点お伺いしたいのですけれども、インフルエンザウイルスは人畜共通感染を起こすウイルスとして知られていて、いろいろな動物に感染するというのは以前からあったのですけれども、2.3.4.4CladeのHAを持つウイルスが出現して以降ぐらいだと思うのですが、いろいろな動物といっても、感染する動物の種類が物すごく多岐にわたってきているような気がして、以前に比べて鳥同士の間もそうなのですけれども、動物もあらゆる種類に感染できるようになってきている気がするのですが、ウイルス上で特別な変異、ヒトに対する感染だけではなく、いろいろな動物に対して感染できるようになる変異みたいなものは起きているのでしょうか。
しろまる長谷川委員 ポリメラーゼPB2に変異が入っていることは知られていますけれども、それがダイレクトに哺乳類に効いているかというのはまだ分からないところだと思います。様々な哺乳類に見られるのは、圧倒的に鳥で広がりが大きくて、地理的にも数的にも非常に多くて、表現としてはスピルオーバーという言い方をしていますけれども、漏れ出てきている。そういった鳥を食べた海の哺乳類、シーライオンとか、アザラシとか、そういうものが感染した海鳥の死骸を食べて、捕食して発症していると。国内でも北海道でキタキツネとタヌキ、タヌキは捕食ではないですね。キタキツネが死んだカラスを食べて、Ezo red foxのもとになったウイルスですけれども、カラスのウイルスとほぼ同じということが分かっていて、その死んだ鳥の捕食によって、数的にも地理的にもあまりにも鳥で広がったために、哺乳類動物に漏れ出てきているのかと考えております。
しろまる信澤委員 ありがとうございます。
鳥の間で圧倒的に広がった理由は、逆にそれは分からないのですね。
しろまる長谷川委員 分からないです。
しろまる信澤委員 ありがとうございます。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
鳥の間では圧倒的に広がっているのですか。案外、皆さんに知られていなかったりするような気がしました。
しろまる長谷川委員 特にこの2〜3年ですね。2022年ぐらいからの広がりは、もう南極まで行ってしまいましたので、2020年以前はアメリカ大陸に入っていなかった。ですから、アジアからアフリカまでの鳥のルートぐらいだったわけですけれども、アメリカに入ったらもう南北アメリカにはアトランティックのフライウエーで広がってしまって、そのまま南極まで行ってしまっているので、鳥の中で圧倒的に世界的に広がっています。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。よく理解できました。
笹本先生、お願いできますか。
しろまる笹本委員 ありがとうございます。日本医師会の笹本でございます。
確認させていただきたいのですが、まず備蓄すべきワクチン株については承知いたしました。現在、1000万株を備蓄しているということなのですけれども、このワクチンの有効期間と、現在保管しているワクチンがどれであって、これがどのように置き換わっていくか、その辺を事務局にお教えいただければと思います。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
これは事務局からお願いできますか。
しろまる亀谷感染症対策課長補佐 事務局でございます。ありがとうございます。
まず、有効期限についての御質問をいただきましたが、約2年と認識をしております。現在備蓄しているワクチンにつきましては、Astrakhan株500万人分とEzo red fox株の500万人分を合わせて1000万人分と承知をしております。
しろまる谷口委員長 いつまで有効ですか。このグラフどおりということでよろしいでしょうか。
しろまる亀谷感染症対策課長補佐 参考資料でお配りしているものでございますが、この4ページになりますね。この図で確認をしていただければと思っております。一番下にありますAstrakhan株とEzo red fox株ですね。こちらが今、備蓄しているものと認識をしております。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
これは延びることはないのですかね。
しろまる亀谷感染症対策課長補佐 今のところはそのような予定はないと承知をしております。
しろまる谷口委員長 要するに、ポテンシーなどで見ているということはないのですかね。
しろまる亀谷感染症対策課長補佐 ポテンシーというと、御質問の意図についてもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。申し訳ございません。
しろまる谷口委員長 ウイルスの感染価が保たれているかということです。
長谷川先生のほうがいいですかね。
しろまる長谷川委員 これは不活化した状態で備蓄しているので、不活化した状態のもので力価を測るとは思いますけれども、そこで期限を延ばしたりということはなくて、期限は約2年でしたかね。約2年たったら廃棄ということで、廃棄相当のものを我々のところに少し送ってもらって力価を測りましたけれども、やっぱり下がっている状況なので、期限内に使うというか、備蓄の期限は必要なのかと思います。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
笹本先生、よろしいでしょうか。
しろまる笹本委員 ありがとうございます。
そうしますと、今後はEzo red foxのみを1000万人分の備蓄ということでよろしいのでしょうか。
しろまる長谷川委員 これは年間500万人分ずつ作っているので、今回は決まったら決まったものを500万人分で、来年は来年の状況に応じて、また新たにそのときの状況に応じてということになるのではないでしょうか。これはあくまで不活化のワクチンですので、今、様々な新しいモダリティーが出てきているので、もしかしたらそういったところで認可を受けたようなワクチンなどで備蓄に使えるようなものが出てくる可能性も出てくるのではないでしょうか。
しろまる笹本委員 分かりました。承知いたしました。ありがとうございます。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
中里先生、お願いできますか。
しろまる中里委員 ありがとうございます。
ワクチン株の選定について異論はないのですけれども、資料1、3ページの上段で、Ezo red foxとAmerican wigeonの両株の反応性の違いはないということだったのですけれども、それを踏まえて、異なる株を備蓄したほうが国として危機管理上有益ではないかという観点から議論が行われているようであれば教えていただければと思います。
以上です。
しろまる長谷川委員 このEzo red foxとAmerican wigeonに関しては、いわゆるライクというくくりになって、同じ抗原性を示す株になりますので、そこを分ける意味合いは特に我々としては感じておりません。
しろまる中里委員 ありがとうございました。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
ほかに御質問、御議論はございますか。
信澤先生、お願いします。
しろまる信澤委員 度々すみません。
これは質問ではなくて意見なのですけれども、今回の備蓄ワクチンの選定に関しては、H5によるパンデミックを前提にして、パンデミックを起こすと仮定した上でワクチンを備蓄するということだと思うのですけれども、そういう意味では今回の選択は妥当だと思います。
ただ、一方、従来から申し上げているように、今後H5ウイルスによるパンデミックが起きる可能性は著しく低いと私は思っておりまして、実際に20世紀最後のインフルエンザパンデミックが1968年に起きましたけれども、その後40年たって起きた2009年のインフルエンザパンデミックはH1ウイルスによるものだったわけでして、このことを考えてもH5ウイルスによるパンデミックは起きる可能性は少ないでしょうし、H5のワクチンの備蓄は、失礼な言い方ですけれども、無駄のようにすら思えるというのが私の感覚です。
とはいっても、昨年改定された政府の行動計画とガイドラインでも、プレパンデミックワクチンを備蓄することが明記されていますので、それに従わざるを得ないのだということは理解はしておりますけれども、違和感を覚えているというのが私の感覚です。
日本ではパンデミックが起きたときに細胞培養法でワクチンを作るということが1つの方法として提唱されていますので、そういう意味で備蓄ワクチンの製造を細胞培養法で作って、ワクチン製造業者のパンワク製造の練習にするという考えも理解はできるのですけれども、ただ、これもH5ウイルスだけで練習していても、もしほかの亜型のウイルスでパンデミックが起きたときには、本当に各業者の持っている細胞で作れるのかという点が心配になってきますので、そういう意味でも備蓄ワクチンを細胞培養法で作ることが1つの練習だとしても、H5だけに限っていていいのかと感じているところです。いろいろな亜型で練習するというのは経済的にも無理な点なのかもしれないのですけれども、ワクチンの備蓄という点に関して疑問を常々感じています。
ただ、先ほど長谷川先生もおっしゃいましたけれども、今後あくまでもパンワクとして細胞培養ワクチンを使い続けるのではなく、いろいろなモダリティーのメッセンジャーRNAワクチンなどを使っていくことを考えれば、そういうワクチンを使うときの対応も含めて考えていくべきなのかと考えています。
長くなりましたけれども、コメントです。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
そもそも備蓄の在り方あるいはパンデミック対応の在り方に迫るところですので、きちんと時間を取って議論しなければいけないと思いますし、最近どんどん新しいモダリティーが出てきているのは明らかですので、今後の課題でもあると思います。
田村先生、お願いできますか。
しろまる田村委員 ありがとうございます。
挙手機能がうまく働かなかったので文章で質問させてもらったのですけれども、私はEzo red foxの選定株に全く異論はございません。
その中で2点ほど質問があるのですけれども、1点目、技術的な面で、Ezo red foxの株の増殖性たんぱく回収については細胞培養でも問題がないのかということと、2点目、特定接種におけるワクチンの備蓄は必須なので、これは運用規定上はしなければいけないということは重々理解しております。ただ、一方で、細胞培養での備蓄が10年程度たってきた中で、ワクチンメーカーへの製造コストの削減の働きかけ、廃棄コストの削減と、事務局からいわゆる税金を使っているところも含めて働きかけがあるのかどうか。もちろん安全保障上言えないところもあると思いますので、言える範囲で御回答いただければと思います。
しろまる谷口委員長 お願いできますか。
しろまる亀谷感染症対策課長補佐 ありがとうございます。
まず、御質問いただいた1つ目につきましては、もし可能でしたら、長谷川先生。
しろまる谷口委員長 長谷川先生、可能ですかね。
しろまる長谷川委員 製造効率については伺っていないのですけれども、メーカーのほうで作れないという話はなく進んでいるのであれば、問題なく進んでいるのではないかと考えますけれども、事務局、いかがでしょうか。特に製造に関して、昨年の500万人分も依頼していると思いますので、そこで特に問題は起こっていなかったのでしょうか。
しろまる谷口委員長 事務局、いかがですか。
しろまる亀谷感染症対策課長補佐 事務局といたしましても、Ezo red fox株につきましても増殖性が確認されている、製造ができることが分かっていると認識をしております。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
その他の費用削減やコストについてはいかがでしょうか。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 ありがとうございます。
なかなかお答えしづらいところではあるのですけれども、一般的な予算のところである程度の働きかけは行っているという形になるかとは思います。
以上でございます。
しろまる谷口委員長 田村先生、いかがですか。
しろまる田村委員 ありがとうございました。クリアです。
しろまる谷口委員長 ありがとうございました。
ほか、ございますでしょうか。
川名先生、お願いします。
しろまる川名委員 これは教えていただきたいのですけれども、日本国内では牛のウイルス保有率とか、そういったようなもののサーベイランスはされているのでしょうか。
しろまる長谷川委員 これは私で、牛はされていないと思います。そもそもA型のインフルエンザウイルスが牛に感染したということを去年の3月のアメリカからの話で初めて聞いたような状況で、牛にかかること自体、特にアメリカの場合には乳腺に感染しているわけですけれども、そういうことは非常にまれなことで、つい最近まで1つのウイルスが牛に入って、それが牛から牛に人為的に搾乳機器で広がっていったと考えられていましたけれども、最近、別の遺伝子型のものも牛で見つかって、米国以外でも1か所見つかって、3回ぐらい今までそういうことが起こったということで、もし国内でアメリカから輸入して入ってくること以外を考えたら、国内で起こらないことはないけれども、かなりまれな事象なのかと認識しています。
しろまる川名委員 私も牛からということで最初はびっくりしたのですが、文献などを読んでみると、アメリカでは牛から1,000件近い感染事例が報告されていて、そのぐらい出てくると人間でも数十例から数百例ぐらいは出てくるのだろうということが想像されるので、先ほどのワクチンの備蓄が必要なのかという問題も絡めて、その辺がいろいろ考える上での情報として必要かと思ったので質問させていただきました。どうもありがとうございます。
しろまる長谷川委員 アメリカは70例ヒトでの感染が報告されていて、牛との接触が40例、家禽との接触が20例で、いずれにしても動物との接触があるというのが基本的に発症している人たちのバックグラウンドであります。
しろまる川名委員 ありがとうございます。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
長谷川先生、牛から牛への感染はあくまで人為的な感染なのですか。エアロゾルなどはないのですか。
しろまる長谷川委員 エアロゾルなどではなくて、あれは搾乳機器で、牛のお乳側は消毒するらしいのですけれども、搾乳機器は消毒しないままそのまま次の牛に取りつけることによって、搾乳機器が最初に陰圧になるそうで、逆流を起こして、そこで入ってしまうそうなのです。ですから、あくまで人為的に搾乳機器でうつしたものがあれだけ全米に17州にも広がってしまったという、牛の流通経路を考えないとあの広がり方はなかなか解明できないということです。勝手に自然に牛から牛にうつっていることはないようです。
しろまる谷口委員長 ありがとうございます。
私から1点お願いできますでしょうか。
日本におけるこのリスクアセスメントというのは、基本的にヒト-ヒト感染を起こすようになるかとか、パンデミックを起こすかとかいうプロバビリティのリスクの評価がほとんどなのですけれども、CDCなどは本来リスクというのはプロバビリティ掛けることのインパクトですし、それ以外の亜型も含めてリスクアセスメントをやっていると思うのです。日本の場合にはインパクトも含めた、もちろんインフルエンザですから、インターベンションの方法もコロナとは違って耐性でなければすぐにあるわけですし、あるいはいろいろな予防方法もありますし、あるいは先ほどの信澤先生のお話にもありましたようにH3N2vなど、そういったところからのパンデミックがあり得る話ですが、そういったリスクアセスメントを包括的に考えて本来はH5N1を作ろうということになろうかと思うのですけれども、日本においてのリスクアセスメントの検討状況はいかがなものでしょうか。
しろまる長谷川委員 齋藤先生、お願いします。
しろまる齋藤(智)委員 リスクアセスメントの観点も、誰に対してどういう観点で評価するかによって変わると思います。今、おっしゃっている話だと、特にヒトからヒトに感染していったときの将来予測的な部分も入ってきますので、そういう点でのインパクト評価ということになりますと、いろいろとまず議論の軸といいますか、評価の軸を整理するところから始めないと難しいかと思っています。
現時点ではヒトからヒトに起きているのか、起きる可能性はどれぐらいあるのかというところに評価するところは限定されてしまうのかと思います。その先のインパクトに関しては、大きな行動計画などを作るようなところと連動して考えていくところなのかと思います。
しろまる谷口委員長 JIHSが発足したわけですし、今後そういうことを期待させていただければいいのかと思いました。ありがとうございました。
ほかに御質問、御議論はございますか。
少なくとも現状の選択株については、皆さん御異論はないと思います。ただ、それの製造方法、コストエフェクティブネス、あるいはその他のリスク、そしてそもそもいろいろなモダリティーが出てきたので今後どうするかという御意見をいただいたと思っています。
ほかにここで言っておきたいという御意見はございますか。
なさそうですので、少なくとも今回の議題である備蓄方針案については異論はないということだと思います。
事務局にお返しいたします。ほかにございますか。事務局から御説明いただけるのですか。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 もしほかになければ、一旦こちらで議事をクローズさせていただこうと思っておりますが、それでよろしいでしょうか。
しろまる谷口委員長 少なくとも委員の皆様方、今回の議事については御異論はないと思われます。
しろまる佐野エイズ対策推進室長 ありがとうございます。
それでは、本日は活発な御議論をいただき、大変ありがとうございました。
委員の皆様の御意見を踏まえ、進めさせていただきたいと考えております。
また、次回の日程につきましては、事務局より改めて御連絡させていただきます。
本日は、お忙しい中、誠にありがとうございました。

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