食品安全部監視安全課
道野 輸入食品安全対策室長
担当:蟹江、内海 (内線2477)
中国産冷凍ギョウザが原因と疑われる健康被害事例の発生について
1.昨夜、東京都より、本年1月5日に兵庫県において1家族3名、1月22日に千葉県において1家族5名の有機リン中毒※(注記)の疑いがある事例が発生し、両事例において発症直前に、ジェイティフーズ株式会社(東京都品川区)が中国から輸入した冷凍ギョウザを摂食していたとの情報提供があり、輸入実績を調査したところ、当該冷凍ギョウザは同一時期に輸入された同一製造者のものであることが判明しました(千葉市において1事例が調査中)。
2.現在、関係機関が調査を行っているところですが、包材及び嘔吐物中のギョウザから有機リン系殺虫剤のメタミドホスが検出されたとの報告を受けています。また、輸入者からの情報では、現時点では上記以外の中毒事例は確認されていません。
3.本件を受けて、当該食品について関係機関及び関係事業者により、消費者への注意喚起、販売の中止、回収等の措置がとられているところですが、厚生労働省としては、念のため、
[1] 本件についての各都道府県等への情報提供
[2] 安全が確認されるまでの間、当該製造者の同一製品の販売を中止するよう、輸入実績のある輸入者に対して関係自治体を通じて要請
[3] 当該製造者からの同一製品の輸入の自粛を指導するよう検疫所に対して通知
等の対応をとったところです。
※(注記)有機リン中毒:有機リンが神経系のアセチルコリンエステラーゼを阻害することにより、神経が異常に興奮状態となり、縮瞳、嘔吐、めまい等を起こし、重症の場合、徐脈、呼吸障害、昏睡となり、死亡にいたる。
<参考1:本事例に係る製品の情報>
<参考2:当該製造者の同一製品の輸入実績>
加熱後摂取冷凍食品ギョウザ 155 1,230,739
(平成19年1月1日〜平成20年1月28日:速報値)
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