平成20年1月17日(木)
C型肝炎ウイルス検査受診の呼びかけ
(非加熱血液凝固因子製剤納入先医療機関名の再公表について)
血友病以外の病気で非加熱血液凝固因子製剤の投与を受けた可能性
のあると思われる方は、一度血液検査を受けて下さい。
非加熱血液凝固因子製剤については、多数の血漿をプールして製造されたものであり、また、その当時C型肝炎ウイルスが発見されておらず、製造工程におけるウイルス不活化のための技術も現在に比べると十分でなかったことから、当時、承認・製造された非加熱血液凝固因子製剤を投与された方々は、肝炎ウイルスに感染している可能性が一般の方より高いと考えられます。厚生労働省としてはフィブリノゲン製剤納入先医療機関の名称等の再公表に併せて、当該製剤を血友病以外の患者に投与した可能性のある医療機関を公表し(※(注記)1)、血友病以外の病気で非加熱血液凝固因子製剤の投与を受けた方々への肝炎ウイルス検査の呼びかけを行うこととしました。
次に該当する方々については、C型肝炎ウイルス検査を受診されることをおすすめします。C型肝炎ウイルス検査は、多くの保健所、市町村等で検査を安く受けられるよう、体制の整備に努めているほか、医療機関などで受けることができます。((参考)肝炎ウィルス検査の概要 (PDF:98KB))
なお、C型肝炎については、肝炎ウイルスの除去を図るインターフェロン療法や肝細胞の破壊のスピードを抑える肝庇護療法といった治療法が発展しつつあります。早期治療につなげるためにも、早期の検査受診が重要です。 また、念のためB型肝炎ウイルスの検査を受けることをお勧めいたします。
※(注記)1平成20年1月からのリストは、平成13年に公表した医療機関の医療機関名、所在地、電話番号等を、平成19年11月1日現在の情報に更新したものです。
<検査受診呼びかけの対象者>
昭和47年〜昭和63年の間に次のような病気で、公表医療機関(※(注記)2)に入院したことのある方
・新生児出血症(新生児メレナ、ビタミンK欠乏症等)等の病気で「血が止まりにくい」との指摘を受けた人
・肝硬変や劇症肝炎で入院し、出血が著しかった人
・食道静脈瘤の破裂や消化器系疾患により大量の吐下血があった人
・大量に出血するような手術を受けた人(出産時の大量出血も含む)
※(注記)2 掲載の医療機関は、「非加熱血液凝固因子製剤を使用した血友病以外の患者における肝炎ウイルス感染に関する調査研究(平成13年度)」において調査対象とした医療機関です。
<本件に関する問い合わせ>
○しろまる 厚生労働省の問い合わせ窓口
フィブリノゲン製剤等に関する相談窓口
0120−509−002
受付時間:9:30〜18:00(土・日・祝日を除く)
○しろまる 地方公共団体の問い合わせ窓口一覧 (PDF:377KB)
○しろまる 今回対象としている非加熱血液凝固因子製剤は、具体的には次の製剤を指します。
クリスマシン、コーナイン、ベノビール、コンファクト8、コンコエイト、コーエイト、クリオブリン、プロフィレート、ヘモフィルS、ヘモフィルH、ファイバ「イムノ」、PPSB−ニチヤク、ハイクリオ、プロプレックス、オートプレックス
○しろまる 掲載内容は、上記平成13年度調査において、調査対象医療機関の協力により提供された情報に基づいて掲載しております。なお、調査対象製剤を非血友病患者に使用した事実が分からない医療機関が含まれています。
○しろまる 製薬企業からの報告において、クリスマシン、PPSB-ニチヤクの納入先とされている医療機関には、「クリスマシン、PPSB-ニチヤクの納入」欄に納入された製剤の名称を記載しました。ただし、これらの医療機関には非血友病患者に使用した事実が分からない医療機関が含まれています。
<留意点>
医療機関コメントは平成13年度調査の公表時のものを再掲しています。
都道府県別情報提供医療機関数一覧(平成20年1月17日更新)
全体版(1〜7ページ:フィブリノゲン製剤(1ページ(PDF:4,790KB)、2ページ(PDF:7,220KB)、3ページ(PDF:7,307KB)、4ページ(PDF:7,153KB)、5ページ(PDF:7,198KB)、6ページ(PDF:6,975KB)、7ページ(PDF:7,252KB)) 8ページ:第VIII因子製剤・第IX因子製剤(PDF:6,496KB))
※(注記)都道府県別の公表医療機関リストはこちらからご覧になれます。
(廃院・特定されなかった医療機関104を含む)
平成13年の調査時に公表した医療機関リストはこちらからご覧になれます。
非加熱血液凝固因子製剤納入先医療機関一覧(平成13年5月9日更新)
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